週刊「印刷雑誌」

11巻 5号 2020年2月3日
Japan Printer weekly vol.11, no.5

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

2月5~7日,池袋で印刷・メディアのイベントpage展開催

日本印刷技術協会は2月5~7日,東京・池袋サンシャインシティで印刷・メディアのイベントpageを催す。
コダックは,さらなるコスト削減と効率化,自動化に貢献する「スマート・プリプレス・ソリューション」を紹介。UV対応無処理CTPプレートやプレートセッター,モバイルCTPコントロール,ワークフロー,クラウド型サブスクリプションパッケージ,新しいインクジェットモジュールなどを出展する。
日本アグフア・ゲバルトは,印刷現場のコスト削減,品質向上を実現する「アズーラ速乾印刷」と一人当たりの生産性を高める「プリプレスのファクトリーオートメーションシステム」を提案する。
京セラドキュメントソリューションズは,新開発の商業用高速インクジェット印刷機を出展。
全日本印刷工業組合連合会は2月5日,会場で「第13回メディア・ユニバーサルデザインコンペティション」の表彰式を行う。
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は2月7日,会場で「印刷会社が取り組むべきUCDとは:最新事例をもとに」をテーマにセミナーを行う。定員150名,参加無料。要申込み。
千葉大学画像工学同窓会は2月6日、文化会館会議室で技術講演会「天体写真の世界」と「電子ペーパー型ディスプレイの現状と電気化学反応を利用した調光素子」を催す。参加無料。
https://page.jagat.or.jp/

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2月5~7日,東京・池袋サンシャインシティで印刷・メディアのイベントpageが開かれます。
印刷学会出版部のブースでは商品をお買い上げの方に、月刊『印刷雑誌』のバックナンバーを1冊プレゼントいたします。
また、月刊『印刷雑誌』の購読を新規でお申し込みの方には、もれなく「IGS線数メーター」と『印刷雑誌』のバックナンバーをプレゼント!
弊社ブースは文化会館4FのBホール出口付近です。
よろしくお立ち寄りのほど、お願い申し上げます。
https://www.japanprinter.co.jp/book/

●印刷をたのしむ

サンクラール,特殊箔印刷技術カレンダーでイラスト募集

サンクラールは同社の印刷技術「Sプリズムプリント」を施したカレンダーの企画・製造・販売を行っており,この技術を施した「むか~し昔2021」のカレンダーのイラストを募集している。イラストの内容をキャラクターをメインにし,子供や女性が好むPOPなテイストのカレンダーに挑戦する。
Sプリズムプリントは,先に箔を押しその上に印刷する技術。箔の多色化や箔のグラデーション等の表現を可能する。さらに光の反射を計算したマイクロエンボスを箔に入れることで光らせ方をコントロールし,印刷物が光を纏ったような変化がある。

帆風,名前やメッセージを入れてのギフトで米とボトルのギフトセット

帆風(バンフー)は,宮城県丸森町の地域商社事業を手掛ける(株)GM7と,帆風が運営するギフトサイト「omoiire」で,GM7が販売する丸森町産ブランド米「いざ初陣」とのコラボ商品を1月24日より販売している。ボトルや枡などのアイテムと合わせ,受験や起業など,チャレンジする人を応援するギフトセットをラインナップに追加した。ボトルや枡は,Web上でデザインテンプレートを編集することで,名前やメッセージを簡単に入れることができる。セット内容は,いざ初陣1パック450gとステンレスボトル1本270ml,4680円(税別)など。

帆風,青山店でペットの写真などをグッズに展開

帆風は1月28日から東京のVanfu青山店のオリジナルで作れる商品ディスプレイのテーマを「ペット×カスタマイズ」にした。展示アイテムは,トートバッグやノート,マグカップ,キーホルダーなどへリニューアルし,選べるテンプレートには,ペットの写真や名前を入れるだけでつくれるデザインを充実させた。次回商品リニューアルは5月下旬予定。

マルアイ,窓の仕掛けでコミュニケーションが楽しめるぽち袋発売

紙製品メーカーのマルアイは,窓から覗く色の変化を楽しめるぽち袋「窓ぽち袋」全12種,希望小売価格280円(税抜)を2月19日に発売する。事務用の窓付き封筒をヒントに楽しい仕掛けをプラス。「おめでとう」や「ありがとう」「お車代」など,表書きの言葉に合わせたさまざまなモチーフを,窓が描くシンプルなシルエットで表現。

セイコーエプソン,欧州からプリンターサブスクリプション

セイコーエプソンは1月29日,大容量インクタンク搭載インクジェットプリンターなどを使用したプリントに関する新しいサブスクリプション型サービス「ReadyPrint」を提供すると発表した。まずはオランダで2月上旬よりサービスを始め,欧州各国へ広げ,2020年度には先進国を中心に世界展開を目指す。
欧州では,プリンター本体を購入・所有することなく,自身の印刷ニーズにあった最適なプランを選択できるサービスを提供する。初期導入コストを低減し,月の印刷量に応じて6種類の料金プランを用意。最も低額なプランはモノクロ印刷300枚まで月で約7ユーロ(約840円),また最大の無制限カラー印刷プランで約15ユーロ(約1800 円)。

リンテック,金属調ながら透明感あるラベル素材発表

リンテックは子会社の米国・機能性フィルムメーカーVDI社が持つ,金属薄膜層の形成技術を活用したハーフ蒸着タイプのラベル素材を開発した。金属調でありながら光を透過するため,透明感を生かしたデザインが可能なラベル素材。透明の容器などに貼った際,ラベル越しに中身を確認することも可能で,デザインの幅を広げる。1月29日から国内外で販売を始めた。

富士ゼロックス,接着機能を持つトナー

富士ゼロックスは1月27日,圧着はがき等への活用が可能な,業界初という接着機能を持つ特殊トナーを開発したと発表した。本トナーは無色透明で,出力した用紙の印字領域に,市販の圧力シーラー装置などで圧力を加えると,圧力応答性樹脂が反応してトナーが糊のような機能を発揮し,用紙同士を接着することができる。
本トナーを用いることで,印字領域と接着領域を同時にプリントできるため,従来出力後に別工程で行っていた糊付け工程の削減が可能。また,本トナーのプリント位置を変えることで,接着箇所を自在に設定できるため,様々な用途への展開が可能。例えば,用紙の端部に本トナーをプリントし,複数の用紙を接着して冊子にすることや,糊しろをプリントして折りたためば封筒等を作成できる。

●プロの世界

小森コーポレーション,自動紙揃え反転機発表

小森コーポレーションは1月30日,自動紙揃え反転を行うハイエンドの自動パイルターナー「アプリシアAT」をラインアップしたと発表した。パイルの反転・パレットの入れ替えなどパレットに積載された大量の用紙を取り回したり,次工程での処理に向けた紙揃えやエアレーションなどの場面で使用できる。用紙種類など最大14種のプログラム条件登録のほか,これらの基本動作を事前に記憶させることができ,タッチパネルから操作可能。最大用紙サイズ800×1200mm。

京セラ,商業用インクジェット印刷機参入

京セラドキュメントソリューションズは1月27日,新たに商業用高速インクジェット事業に本格参入すると発表した。同時に新開発のラインインクジェット方式の印刷機「TASKalfa Pro 15000c」を3月から国内市場向けに発売する。厚紙,インクジェット適正紙,エンボス紙,封筒,長尺のバナー印刷などにも対応し,解像度600×600dpi,毎分150枚(A4判横)出力,1時間で最大9000枚のノンストップ印刷,センサーで用紙の位置を検知して自動調整,などが特長。

京セラ,モノクロA3判プリンター発売

京セラドキュメントソリューションズジャパンは,モノクロA3判プリンター「ECOSYS P4140dn」を3月上旬に発売する。ECOSYS P4040dnの後継機。各種エミュレーションの標準装備や最大2600枚の給紙,2系統のネットワークへの同時接続,クラスNo.1の低ランニングコストなど,従来機の優位性を維持しながら,生産性とセキュリティに関する機能を強化した。年間7500台の販売を目指す。14万8000円。

EIZO,27型液晶モニターの新製品発表

EIZOは,27型液晶モニター「FlexScan EV2760」を3月6日に発売する。27型画面にフルHD(1920×1080)の約1.8倍の情報量となるWQHD(2560×1440)解像度を表示でき,複数の情報を一度に閲覧可能。頻繁なウィンドウの切替えやスクロールなどの手間を軽減でき,デスクワークの効率向上が期待できる。奥行はさらに15mm縮小したデザイン。
また,スタンド昇降幅をさらに14mm拡大することで,モニターの下にノートPCを設置し上下2画面で組み合わせる際の設置性を強化した。オープン価格(参考として7万1500円)。

エコリカ,持ち運びできる高演色LEDワークライトを発売

エコリカは,外出先など色評価用照明がない環境でも使用できる,演色AAA相当の高演色LEDワークライトを2月27日から発売する。同社の直管形高演色LEDと同じLED光源を搭載することで,色見台や校正室と同じ色評価用照明を持ち運びすることができる。
USBで繰り返し充電可能なリチウムイオンバッテリーを内蔵。100%の明るさで最大5時間連続点灯する。バッテリー残量を確認できるインジケータも搭載。そのほか,強力マグネットの装備,明るさが3段階調節できる調光機能,200gの軽量設計などが特長。オープン価格。

金羊社グループ,フィルム用パッケージ・インクジェット印刷機導入

エンターテインメント印刷大手,および水性フレキソパッケージ印刷の金羊社は,イーストマン・コダック社とUTECO社との提携で開発した輪転インクジェット印刷機「UTECO Sapphire EVO Press」を,名古屋市郊外にある大口工場に設置し,製造体制に入ったと1月17日発表した。販売促進および顧客とのコラボ推進は,子会社の(株)ディー・ピー・ツー インターナショナルが担当。

大日本印刷・産経新聞,人生を支援する情報銀行で協業

大日本印刷と産業経済新聞社は1月30日,生活者の属性情報や日常生活で蓄積される個人データの預託を受け,生活に合わせて最適な情報や製品・サービス,体験などを情報銀行を通じて提供することで,生活者一人ひとりの生活向上や自己実現を支援する事業で協業すると発表した。
両社は,情報銀行利用者の属性や趣味・嗜好,実現したい将来の目標などのデータを蓄積し,生活者の自己実現や余暇の充実など,一人ひとりの生きがいを満たす最適な情報や製品・サービス,イベント,コミュニティと適合するサービスを提供していく。

コニカミノルタジャパン,「いいじかん設計」で新しい働き方の実現へ

コニカミノルタジャパンは1月28日,次の3点を発表した。
必要な人や情報がつながり,いつでもどこでもだれとでも価値創造できる顧客のスマートな職場環境「Intelligent Connected Workplace」構想のもと,企業のデジタルトランスフォーメーションの加速に向けITサービスプラットフォームと複合機を強化し,働き方改革ソリューション「いいじかん設計」をさらに進化させた。5月に,複合機一体型となる「Workplace Hub Smart」を発売する。
Workplace Hubプラットフォーム上で稼働する,「Workplace Hub Platform Ready」の独自のアプリケーションとして,アステリア(株)の「ASTERIA Warp Core」を4月より販売する。これにより,表計算ファイルの自動収集や集計業務が自動化され,中小企業におけるシステム間をつなぐための人的作業,例えばデータの移管や複数データとの融合作業などで生産性を高める。
JBサービス(株)とWorkplace Hubセキュリティサービスを1月28日から始める。また今春にはWorkplace Hubのエンドポイントセキュリティサービスの運用監視ならびにSOC(Security Operation Center)サービスの提供を始める。

セイコーエプソン,新社長に小川氏

セイコーエプソンは1月30日の取締役会において,代表取締役社長に小川恭範氏を決めた。碓井稔社長は取締役会長に。4月1日就任予定。

●印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

2月3日まで,大日本印刷が市谷でブロックチェーン技術で正規品のグッズ販売

大日本印刷は,DNPクリエイター共創サービス「FUN’S PROJECT」の活動の一環として,2月3日まで,DNPプラザ(東京・市谷)にてBlockPunk社および,サーチフィールド社と共同で,ブロックチェーン技術を活用したスマートグッズの展示・販売会を催している。スポーツをテーマにしたイラストの,高精細複製画「スマートアートプリント」,アパレル商品「Production FC シャツ」。それぞれ,NFCチップ,QRコードが搭載され,これらをスキャンすることで,ブロックチェーン上に保存された「デジタル証明書」を確認できる。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10157658_1587.html

2月5~7日東京,2月20日名古屋でセキュリティ・業務自動化のイベント

情報セキュリティや業務自動化のイベントが2月5~7日に東京・丸の内のJPタワーホール&カンファレンスで,2月20日にJPタワー名古屋ホール&カンファレンスで開かれる。主催・運営はナノオプト・メディア。展示会・セミナーともに参加無料(事前登録制)。
https://f2ff.jp/session/secd-2020-01-tokyo
https://f2ff.jp/session/secd-2020-01-nagoya

2月12日,日本経済新聞社が地方創生フォーラム

日本経済新聞社は2月12日,東京・大手町の日経ホールで地方創生の視点から捉える民泊の新たな可能性」「自治体によるイベントホームステイ(イベント民泊)の取り組み(ラクビーW杯,オリンピック)」「オリンピック,オリンピックレガシーにおけるイベントホームステイ/民泊の重要性」などを話題にする地方創生フォーラムを催す。定員600人,受講無料,要申込(2月7日締切)。
https://events.nikkei.co.jp/23288/

2月18・19日,ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会が認証のセミナー

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は「UCDAアワード2020」,賛助会員のUCD活動,UCDAの資格認定,などの疑問に答えるセミナーを東京・銀座の同協会で行う。2月18日は保険,金融,食品会社など発注者向けで参加無料。19日は印刷,デザイン,システム会社など制作者向けで参加費は会員無料,一般3000円。
https://ucda.jp/20200121_01_newspaper/

2月20・21日,ザイコンが内覧会とセミナー

ザイコンジャパンは2月20・21日,東京・湯島の同社と御茶ノ水セントヒルズホテルでデジタルラベル印刷機「XEIKON3300」の実演会と,デジタル印刷や偽造防止,パッケージに関するセミナーを催す。参加無料,セミナーは要申込。問合せは同社(電話03-5807-0210)。

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2020年2月号【 特集:パッケージと特殊印刷 】

出版・商印に比べパッケージ印刷は伸びしろがあると言われています。
今月は、デジタルの長短や国内外の状況の分析、紙器印刷企業のデジタル印刷機の運用状況、日本印刷学会フレキソ研究会の環境対応フレキソ製版システムの概要、パッケージの商材ながら珍しい金属印刷の取り組みについて紹介します。
https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202002/

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