週刊「印刷雑誌」

10巻 45号 2019年12月2日
Japan Printer weekly vol.10, no.45

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

デュプロ精工,エコプロ展で小型製紙機出展

12月5~7日に東京ビッグサイトで環境展示会「エコプロ2019」が開かれるが,デュプロ精工は小型製紙機「レコティオ」を出展する。その場で古紙が再生される様子を見せる。

リコー,クラウドサービス対応A4デジタルカラー複合機発表

リコーは12月2日,A4判デジタルカラー複合機の新製品として「RICOH IM C300」2モデルを発売する。RICOH MP C307の後継機種で,複合機や電子黒板,カメラなどのエッジ機器を,クラウドプラットフォーム「EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES プラットフォーム」を介して各種クラウドサービスと組み合わせ,オフィスワークの自動化・省力化を推進する「RICOH Intelligent WorkCore」に対応する初のA4判複合機。ファクス機能付きで59万8000円。

京セラ,IoT対応複合機・プリンターの消耗品がAmazonの自動再注文サービスに対応

京セラドキュメントソリューションズジャパンは,IoTに対応した複合機・プリンターの消耗品であるトナーの残量を自動検知し,交換時期に合わせてトナーを自動的に再注文・発送する「Amazon Dash Replenishment」への対応を11月25日より始めた。今すぐ印刷しなければいけない状況にトナー切れで印刷できないという場面を防ぐ。

ブラザー工業,ラベルライター販売数量が20万台超え

ブラザー工業は11月27日,スマホアプリでラベルが作成できるラベルライター「P-TOUCH CUBE」シリーズの販売数量が,累計20万台を超えたと発表した。同製品は,スマホの画面操作で,いつでもどこでもラベルを編集できることが特長。12mmテープ幅と24mmテープ幅がある。今回を記念し,ピンクやライトブルーなどの新色や24mm幅のリボンなど,合わせて6種類の「リボンテープ」カセットを12月中旬に発売する。

■プロの世界

共同印刷,過去の電子まんが画像を高解像化する技術

共同印刷は11月27日,過去に制作された小さいサイズのまんが電子書籍画像を文字や線のガタつきを抑えて滑らかに拡大する技術「eComicSR」を開発したと発表した。デジタル処理によって画素を補完し高解像の画像を生成する技術により,表示サイズが大きな端末でも自然に見える画像の生成が可能になる。過去に制作されたまんが電子書籍が端末の表示サイズに及んでいない現状を解決する。

各社,高機能フィルム展に得意分野の材料を出展

12月4~6日に幕張メッセで高機能フィルム展が開かれる。共同印刷は,湿気・アウトガス吸収フィルム「モイストキャッチ」をはじめ,におい成分やアウトガスなどの低分子揮発成分だけを吸収する「オージーキャッチ」,非吸着性・保香性・ガスバリア性などの機能性とヒートシール性とを併せ持つ「ノンキャッチ」など,医薬品や電子部品,精密機器など幅広い分野で採用されている高機能フィルムシリーズを展示する。
また,松尾産業は卓上型印刷試験機,ゲルタイム測定装置,UV-LED照射装置,連続膜厚測定器,紫外線センサ,塗料用添加剤を出展する。技光堂とkenmaは透明樹脂に金属調印刷する技術や関連するプロトタイプを紹介する。

全日本印刷工業組合連合会とアドビ,DTPソフト特別ライセンス

アドビシステムズのDTPソフトウェアを特別価格で使用する全日本印刷工業組合連合会の「全印工連特別ライセンスプログラム事業」の新プログラムが12月1日から始まった。11月22日には両者が今後3年間にわたる事業推進の契約を結んだ。今回は「単体プラン」と,イメージング機能,デザイン機能,検索機能が強化された「コンプリートプラン」がある。

リコー,デジタル印刷機後処理オプション発表

リコーはカラーデジタル印刷機「RICOH Pro C9210/C9200」と同「C7210S/C7200S」の新たなオプションを11月28日から発売した。外付けタイプのカラープリントコントローラー「E-46」(380万円)は同E-45の後継オプション。自動キャリブレーション機能がA4判以上から330.2×487.7mmまでの不定形サイズで使用可能。同「E-46A」(300万円)はRICOH Pro C7210S/C7200Sに対応。また,E-46,E-46A装着時に,次のオプションの装着が新たに可能となる。4500枚フィニッシャー(60万円),3500枚フィニッシャー(中綴じ可能,95万円),2穴パンチユニット(5万円),三方断裁(85万円),インサートフィーダー(27万5000円),インサートフィーダー重送検知タイプ(3万円)。

全日本印刷工業組合連合会,MUDコンペティションを12月6日まで延長

全日本印刷工業組合連合会は第13回メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)コンペティションを募集しているが,応募期間を12月6日まで延長した。

■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

12月25日まで,大日本印刷がIoT次世代ショールーム的店舗開設

大日本印刷は11月28日~12月25日の期間限定で東京・渋谷スクランブルスクエアに,IoT機器を中心とした25点の商品の体験型ショールーム的店舗「boxsta」を開設・開店した。店内のカメラとマイクで来店客の属性等のデータを取得し(顔をはじめとした個人データは即時削除),顧客の購買動向をセンシングしてマーケティングデータとして出品企業にフィードバックする。
商品のうち14点は日本最大級のクラウドファンディングサービスの(株)マクアケと協業した。展示商品の一例では,健康状態を測れるベルト,ポータブル空気清浄機,音声型リング,肌と同期するスキンケアなどがある。1億円以上の資金調達ができた折り畳み式電動ハイブリッドバイクは来客者の注目を集めている。
https://www.dnp-innovationport.com/lp/boxsta/

12月2~13日,真生印刷とデジタル総合印刷が国内外戦略の展示会

真生印刷とデジタル総合印刷は12月2~13日,東京・岩本町のLAB.AS TOKYOで展示会「LAB.AS TOKYO 真生Week SAKAIもSEKAIも~真生印刷の地域戦略と海外展開~」を開く。入場無料,事前予約制。
https://www.shinsei-printing.co.jp/topics/article/20191125/

12月3日,アドビがクリエイターのためのカンファレンス

アドビシステムズは12月3日,パシフィコ横浜で「Adobe MAX Japan 2019」を催す。グラフィックデザイン・写真・UI/UXデザイン・Web制作・映像制作に携わるクリエイター,およびそれらを目指す人を対象に,第一線で活躍するクリエイターのアイデアやテクニック,Creative Cloudの最新ワークフローなどを実感・体験できる,クリエイティブカンファレンス。参加費は10,000円(学生無料)。
モリサワは,「Morisawa Font for iPad OS」(仮称)を参考出品するほか,2019年度新書体や「フォント男子!」,コーディングなしで簡単にWebサイトを作成でき,同社のTypeSquareが使えるSTUDIO(株)のデザインツールなどを展示する。また,「“シズル”と文字 ~言葉で紡ぐおいしさの世界~」と題したランチセッションを行う。
https://maxjapan.adobe.com/

12月13日,VPJがRPA/ワークフローと出版社の事例セミナー

ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは12月13日,東京・渋谷の同社で制作ワークフローサーバーと出版社・出版印刷向けのRPA/自動化オプション,およびハースト婦人画報社やJTBパブリッシングなどの事例に関するセミナーを催す。参加無料,定員30人,要申込。
http://www.vpj.co.jp/news/pickup/detail.html?pid=232

12月20日,印刷技術懇談会が紙が持つ力を学ぶ

印刷技術懇談会は12月20日,中野坂上の東京工芸大学中野キャンパスで第478回例会を催す。「印刷の難しいことをやさしく,やさしいことを深く,深いことを面白く」と題し,グラフィック社の津田淳子編集長から,紙が持つ力や印刷の魅力を聞く。参加費1000円。
https://kokucheese.com/event/index/586319/

2020年1月15~17日,ビッグサイトでエレクトロニクス 開発・実装展

第34回「ネプコン ジャパン-エレクトロニクス 開発・実装展-」が2020年1月15~17日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はリードエグジビションジャパン。エレクトロテストジャパン-エレクトロニクス検査・試験・測定展-,半導体・センサ パッケージング技術展,電子部品・材料EXPO,プリント配線板EXPO,微細加工EXPO,LED・半導体レーザー技術展が同時開催。トーヨーケムは,東洋インキグループのコア技術を駆使したエレクトロニクス関連材料を展示する。
https://www.nepconjapan.jp/ja-jp.html

2020年1月15日~2月8日,銀座でグラフィック「1_WALL」グランプリ受賞者展

東京・銀座のガーディアン・ガーデンは2020年1月15日~2月8日,グラフィック「1_WALL」グランプリ受賞者個展として「山内萌展“アプローチするグラフィック”」を開く。入場無料。1月31日にはトークイベントあり。参加無料,要予約。
http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/20gra_yamauchimoe/20gra_yamauchimoe.html

2020年2月5~7日,池袋サンシャインで恒例のpage展

日本印刷技術協会は2020年2月5~7日,東京・池袋のサンシャインコンベンションセンターでデータ処理,プリプレスシステムなど,印刷メディアビジネスの総合展pageを開催する。出展は163社570小間。前回から継続したデジタル×紙×マーケティングにビジネス運用の要素を加えたテーマで,基調講演や多数のカンファレンス,セミナーを行う。
https://page.jagat.or.jp/

2020年2月5~7日,幕張メッセでイベントの専門展

第7回イベント総合EXPOが2020年2月5~7日,千葉・幕張メッセで開かれる。販促イベント,懇親会,式典,お祭り,スポーツイベントなどの企画,機材,会場,グッズ,アトラクション機器などが出展される。ライブ・エンターテイメントEXPO,地方創生EXPO,スポーツビジネス産業展が同時開催。主催はリードエグジビションジャパン。
https://www.eventexpo.jp/ja-jp.html

2020年2月~11月,キーポイントインテリジェンスがデジタル印刷機の各種会議

キーポイントインテリジェンスは,「デジタルイメージングセミナー」を2020年2月に横浜で,「パッケージング&高速インクジェット市場コンファレンス」を7月に品川で,「オフィスドキュメントテクノロジーコンファレンス」を9月に品川で,「ワイドフォーマットプリンティングコンファレンス」を10月に有明で,「消耗品コンファレンス」を10月に品川で,「プロダクションデジタル印刷コンファレンス」を11月に品川で予定している。

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2019年12月号【特集:フレキソと軟包装デジタル】11月20日発行

日本印刷学会の「パッケージにおけるデジタル印刷の最新動向」の講演から市場から技術や、デジタル機の状況、水性インクジェット連続吐出技術を紹介。また、軟包装用のUVインクジェット印刷機の使用事例、水性インクジェットに挑戦しているシンク・ラボラトリーの開発中の一端を掲載したほか、フレキソ印刷機の動向についても紹介します。今秋、たび重なる台風により被害を受けた印刷工場も多くありました。今回水害対策のワンポイントマニュアルを掲載いたしましたのでご参考になれば幸いです。

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