週刊「印刷雑誌」
10巻
44号
2019年11月25日
Japan Printer weekly
vol.10,
no.44
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
大日本印刷,日本マンガ英語版の定額読み放題
大日本印刷は(株)ファンタジスタと共同で,日本の出版社等の人気マンガを英語に翻訳して,月額6.99米ドルのサブスクリプション(定額読み放題)でサービスを提供する「Manga Planet」を11月18日から始めた。本サービスは,有料会員の閲覧数に応じて,出版社に収益の一部を分配する。祥伝社,ホーム社,リイド社,三栄,ぶんか社,海王社,ワニブックス,徳間書店,スターツ出版,ハーパーコリンズ・ジャパン,MUGENUP,外薗昌也氏(漫画家)等の出版社やクリエイターの作品を予定している。
三省堂,辞典にUDデジタル教科書体採用
三省堂は,小学生向け辞書の最新改訂版『三省堂 例解小学国語辞典 第七版』と『三省堂 例解小学漢字辞典 第六版』(ともに2019年11月20日発売)にモリサワの「UDデジタル教科書体」を採用した。これまで,見出し語にアンチック体と教科書体を使用していたが,今回の改訂にあたり,見出しほか熟語解説など主要部分がUDデジタル教科書体となった。この書体が見出し語に採用されたことで,視認性の向上と,書写学習での有用性を両立することが可能となり,辞書がより見やすく,読みやすく,さがしやすくなることが期待される。
しまうまプリントシステム,ファイターズと年賀状
プリントシステムは,PC,iPhone,Androidスマートフォン等に保存されている写真などの画像ファイルから年賀状印刷のオーダーができる「しまうま年賀状2020」サービスにおいて,北海道日本ハムファイターズとのコラボによるファイターズオリジナルデザイン年賀状テンプレートの取り扱いを11月19日より始めた。
このテンプレートは,公式ロゴをはじめ,フレップ,ポリー,B☆Bの公式マスコットが描かれた全4デザイン8種類。PC,スマートフォンから紹介サイトにアクセスし,縦向き/横向き,写真枚数(1~4枚)から好みのデザインを選んで,年賀状が作成できる。
エプソン,エコタンク搭載モデルとカラリオのキャッシュバックキャンペーン
エプソン販売は10月24日から,エコタンク搭載モデルとカラリオのキャッシュバックキャンペーンを行っているが,キャッシュバック金額を増額する。増額対象は,エコタンク搭載モデル「EP-M552T」とインクパックまたはインクボトル増量サイズ2本以上,カラリオ「EP-882AW/AB/AR」と増量インクパック。
■プロの世界
TBM,LIMEX電飾シート発表
石灰石を主原料とし,原料に水や木材パルプを使用しないプラスチック代替素材「LIMEX」を開発・製造・販売するTBMは,電飾ポスターや屋外広告物などの用途を想定した「LIMEX電飾シート」を開発した。シート表面への塗工加工により,溶剤およびUVのインクジェット印刷に対応が可能。今後,化粧品などの小売店や飲食店,交通広告や映画館などの事業会社・関連会社に向けて販売する。
グラフテック,グリットローリングカッティングプロッタの新製品発表
グラフテック11月下旬よりグリットローリング方式のカッティングプロッタ「CE7000シリーズ」4機種の販売を始めた。主力商品CE6000 PLUSシリーズのフルモデルチェンジ機種として様々な機能・性能を強化した標準モデル。XY機構およびペンブロックを新設計し,メディアの搬送性とカット精度を向上させたことにより,様々な素材を従来機以上に安定してカットできる。また,トンボ読取りセンサーをバージョンアップした。本体の性能に見当マーク読み取り機能を合わせることで,プリント&カットの生産性を向上させた。484mm幅は15万8000円,712mm幅は24万8000円,1372mm幅と1626mm幅はオープン価格。国内外,年間2万台の販売を見込む。
■印刷・デザイン・出版イベント
12月15日まで,東京・白金でインキュナブラ:ダヴィッド・モーリッセン/vlek展
東京・白金のプリントギャラリーは12月15日まで,「インキュナブラ:ダヴィッド・モーリッセン/vlek」展を開いている。ベルギーのブリュッセルを拠点としするレコードレーベルvlek。そのvlekの創設者の一人,ダヴィッド・モーリッセンが手がけたvlekのレコードジャケットに加え,個人的に制作した活版印刷によるアートワークやポスターを展示販売する。
https://www.printgallerytokyo.com/ex-vlek-David-Maurissen.html
11月25~27日,横浜でHigh Security Printing ASIA
紙幣やIDカード技術などのセキュリティ商材に特化した国際会議「High Security Printing ASIA」が11月25~27日,ヨコハマグランドインターコンチネンタル・パシフィコ横浜で開かれる。凸版印刷はパスポート印刷をはじめとした偽造防止技術や,真贋判定を可能とする特殊インキ材料を使用したセキュリティ性の高い印刷技術などを紹介するブース出展と,最新のIDセキュリティ技術や光学技術について講演する。また同社は,協賛し同展参加者へ配布される入場証も提供予定。
11月27日~12月27日,青山見本帖でAOYAMA CREATORS STOCK 16 内田喜基展
竹尾は11月27日~12月27日,東京の同社青山見本帖でショウケース展示「AOYAMA CREATORS STOCK 16 内田喜基展 Kanamono Art Exhibition at Takeo」を開く。グラフィックデザイナー個展シリーズの第16弾で,今回はアートディレクター・グラフィックデザイナーの内田喜基氏。入場無料。
http://www.takeo.co.jp/news/detail/002898.html
11月30日,出版UD研究会が読書バリアフリーの研究会
出版UD研究会は第61回の研究会「読書バリアフリーをどのように実現していけばよいのか」を11月30日,東京・神田神保町の専修大学で催す。筑波大学附属視覚特別支援学校の宇野和博教諭が報告する。定員100人(予約制・先着順),参加費500円。
https://blog.goo.ne.jp/ud-pub_blog/e/acdfd91ee6bcf0c65479135ae9851236
12月3日,日本印刷技術協会が今後のAI組版のセミナー
日本印刷技術協会は12月3日,東京・中野富士見町の同協会で「次世代の組版システム構築とAI自動レイアウト」をテーマに研究会を催す。参加費は,一般15,400円,JAGAT会員11,000円,研究会メンバー無料。
https://www.jagat.or.jp/tg20191203
12月4日,大阪でUCDAアワード報告会
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は12月4日,大阪駅に近いグランフロント大阪で「UCDAアワード2019 選考結果 関西報告会」を開く。北海道大学 河原純一郎准教授による講演「認知心理学から考える“気づく,気づかない”注意喚起情報」もある。
https://ucda.jp/20191111_02_newspaper/
12月5日,日本発明振興協会が「勇気ある経営大賞」受賞者に学ぶ講演会
日本発明振興協会は12月5日,東京・渋谷のJAM金属労働会館で講演会「イノベーションの継続的実現を目指す:“勇気ある経営大賞”受賞者に学ぶ技術開発と経営戦略」を催す。今年度受賞した優れた企業の経営者が,企業の成長,繁栄を実現した経験と経営戦略について話す。参加無料,要事前登録。
http://www.jsai.org/Kouenkai2019/index.html
12月10日,日本印刷技術協会が「トピック技術セミナー」
日本印刷技術協会は12月10日,東京・中野富士見町の同協会で「JAGATトピック技術セミナー」を催す。「デジタル×紙×マーケティング」で変わる印刷ビジネス,オンライン校閲・推敲ツール「文賢」による文章作成支援,Samba JPC関連製品と技術,プライムファイア106,SCインクとTruepress Jet520HD,Impremia NS40とナノグラフィー技術,Think Smart Factory 2019を終え見えてきたもの,の内容。参加費は,会員無料,一般5000円。
https://www.jagat.or.jp/topic2019
12月12日,日本包装技術協会が月例研究会
日本包装技術協会は12月12日,東京・築地の同協会で「12月度月例研究会」を開く。「先進物流技術の動向と日本の物流が乗りこえるべき課題~グローバルな視点から~」(日通総合研究所),「北極海航路での在来船によるコンテナ輸送について」(コスコシッピングジャパン・トウホウ)の2点の講演。参加費は,会員無料,一般3300円(1部会)。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/kenkyukai/2019/kenkyukai_1912.html
12月14日,日本自費出版ネットワークが自費出版編集術の講座
日本自費出版ネットワークは12月14日,東京・小伝馬町のジャグラ本部で自費出版アドバイザー認定試験受験資格該当研修会 第33回自費出版アドバイザー養成講座を開く。「大手出版社のベテラン編集者が語る自費出版編集術」と題し,元小学館の大山邦興氏が講じる。研修費は,会員3000円,ジャグラ会員3500,一般5000円。問合せは,同ネットワーク(電話03-5623-5411)。
12月15日,自費出版フェスティバル,自費出版即売会
日本自費出版ネットワークは12月15日,東京のアルカディア市谷で「2019自費出版フェスティバル」を開く。表彰式のほか,自費出版即売会,相談コーナー,展示会などもある。
https://www.jsjapan.net/pdf/191108_01.pdf
https://www.jsjapan.net/pdf/191017_01.pdf
12月19日,電流協が電子図書館・電子書籍貸出サービスのセミナー
電子出版制作・流通協議会は12月19日,東京・新川の日本図書館協会で「電子図書館サービスの利用と変化」と題しセミナーを催す。「電子図書館・電子書籍貸出サービス 調査報告」をまとめる。参加費は,電流協会員社の社員及び日本図書館協会会員,電子図書館アンケートに協力した公共図書館・大学図書館・電子図書館事業者(アンケート協力者)は無料,一般4000円(『電子図書館・電子書籍貸出サービス 調査報告2019』1冊含む。同書不要の場合2000円)。
https://aebs.or.jp/seminar20191219.html
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電子出版制作・流通協議会が行っているアンケートをもとに、図書館における電子書籍貸出サービスを中心とした電子図書館サービスについて、現状と課題、将来展望を記載。行政・自治体・民間での導入に際して業界動向の把握に役立つ。『電子図書館・電子書籍貸出サービス 調査報告 2019』
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2019年12月号【特集:フレキソと軟包装デジタル】11月20日発行
日本印刷学会の「パッケージにおけるデジタル印刷の最新動向」の講演から市場から技術や、デジタル機の状況、水性インクジェット連続吐出技術を紹介。また、軟包装用のUVインクジェット印刷機の使用事例、水性インクジェットに挑戦しているシンク・ラボラトリーの開発中の一端を掲載したほか、フレキソ印刷機の動向についても紹介します。今秋、たび重なる台風により被害を受けた印刷工場も多くありました。今回水害対策のワンポイントマニュアルを掲載いたしましたのでご参考になれば幸いです。
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