週刊「印刷雑誌」
10巻
34号
2019年9月17日
Japan Printer weekly
vol.10,
no.34
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
帆風,各種オリジナル商品を展開
帆風は9月3日から,東京のVanfu神保町店のオリジナルで作れる商品の展示を,ボール・アクティブウエア・キャップなどのスポーツアイテムに一新した。ボールの種類はサッカー,バスケット,バレーボール,野球,ゴルフ。参考価格として,サッカーボール・molten F5W500の場合1個6400円,Tシャツはドライメッシュビブスの場合1着4200円,ナイロンジェットキャップは1個3100円。
また帆風は9月3日から,東京のVanfu 恵比寿店のオリジナルで作れる商品をバッグ・ブックカバー・ボトルなどのアイテムに一新した。参考価格として,バッグはキャンバスバイカラ―トートSサイズ・インクジェットの場合3200円,クリアボトル・ワンポイントプリントの場合1本1700円。両店とも次回商品リニューアルは12月上旬予定。
文喫,個人向けの定額制会員サービス開始
日本出版販売とリブロプラスが運営する六本木の書店「文喫」は,個人向けの定額制会員サービス「文喫定期券」を始めた。同店は本と出会うための本屋として,入場料1500円を支払い,3万冊の中から意中の1冊と出会うための時間を提供している。今回の「文喫定期券」は月額1万円(税抜)で平日限定で同店を何回でも利用できる個人向け定額制会員サービス。
大日本印刷,一日限りの特別展「時の響in倉吉」を中国地方で初開催
大日本印刷は10月14日に鳥取県立倉吉未来中心(鳥取県倉吉市)で開かれる「広上淳一×京都市交響楽団 倉吉スペシャル演奏会」関連企画みらいアートギャラリー特別展「時の響in倉吉」で,中国地方初公開の世界遺産 仁和寺 国宝「金堂」の8K VR,光格天皇ゆかりの「聖護院門跡」の高精細4K映像,そして鳥取県初公開の「重要文化財“洛中洛外図屏風 池田本”(林原美術館)の高精細複製 伝匠美」の3点を展示をする。閲覧無料(同時開催の「広上淳一×京都市交響楽団 倉吉スペシャル演奏会」は有料)。
大日本印刷,世界最軽量昇華型プリンター発表
大日本印刷は,昇華型デジタルフォトプリンターに新たなラインアップ「DP-QW410」を追加し,10月末より順次世界市場に出荷すると発表した。幅208×奥行240×高さ198mm,5.8kgの世界最軽量クラスのコンパクト設計という。4.5インチのヘッドの採用し,ワイド比率の写真をトリミングすることなく,そのままプリントできるよう4.5×8インチ(114×203mm)サイズにも対応した。オープン価格。
キンコーズ,都内2店リニューアルオープン
オンデマンドによるプリントソリューションサービスを提供するキンコーズ・ジャパンは,9月17日に「キンコーズ・恵比寿店」,9月30日に「キンコーズ・渋谷宮益坂店」をリニューアルオープンする。
■プロの世界
凸版印刷,ラグビーワールドカップでPC端末のリサイクルを支援
凸版印刷は,「ラグビーワールドカップ2019日本大会」における「印刷サービス」カテゴリーのトーナメントサプライヤーとして,4年に一度行われるラグビー界で世界最高峰の大会を支援している。 このたび支援の一環として,データ適正消去実行証明協議会と連携し,ラグビーワールドカップ2019組織委員会が大会イベント運営に使用したPC端末約400台を対象に,端末に保存された個人情報データなどを適正に消去し「データ適正消去実行証明書」を発行するサービスを提供する。
富士ゼロックス,基幹業務用モノクロ高速連帳プリンター発表
富士ゼロックスは10月7日から,コンピュータープリンティング市場向けに基幹業務用モノクロ高速連帳プリンター「650J Continuous Feed Printing System」を発売する。メインフレームやサーバーなどのシステムで運用される基幹業務の印刷ニーズに応える。8900万円から。7年間で100台の販売を見込む。
ローランドディー.ジー.,卓上型UV-LEDプリンターの新製品発表
ローランドディー.ジー.(株)は9月2日,卓上型UV-LEDプリンター「LEF2」シリーズの新製品「VersaUV LEF2-300」を発表し順次販売を始めた。インクを吐出した直後にUV光を照射し,印刷する材料の表面でインクを硬化,定着させるため,紙や各種プラスチック,革,木材,布などさまざまな材料に文字やイラスト,写真画像を出力できる。クリア(透明)インクを使えば,光沢感のある表現やシボなどの模様ができるだけでなく,インクを重ね打ちすれば,凸凹のある表現やリアルな質感などが可能。使用するUVインクは伸縮性を備えているため,ソフトケースのようなプラスチックや革など,柔らかく曲がる材料にもできる。本体398万円。
矢野経済研究所,パッケージ印刷市場動向発表
矢野経済研究所は9月6日,国内パッケージ印刷市場の動向や展望を発表した。2017年度のパッケージ印刷市場規模は前年度比1.2%増の1兆3704億5700万円だった。2018年度に入り,インバウンド需要は落ち着いてきたものの,食品分野を中心に依然として各需要分野は堅調に推移しており,同年度の市場規模は前年度比0.9%増の1兆3825億5000万円を見込む。オリジナル情報を掲載したショートレポートは1000円,「2019年版パッケージ印刷市場の展望と戦略」は4月発行でA4判372ページ,本体15万円。
富士フイルム,新聞用無処理サーマルCTPプレートが経済産業大臣賞
富士フイルムは9月11日,第2回「エコプロアワード」において,新聞用無処理サーマルCTPプレート「SUPERIA ZN-Ⅱ」が経済産業大臣賞を受賞したと発表した。省材料,省エネルギー,省排出,省ウォーターにおいて優れた効果をもたらしていること,またカーボンフットプリントにより主原材料であるアルミニウムのリサイクルシステムやライフサイクルにおけるCO2排出量を把握できる体制を整えている点が評価された。
光文堂,静岡支店内にレーザーダイカットの製造・販売・メンテナンス事業部を発足
光文堂は8月1日,レーザーダイカットの製造・販売・メンテナンスを行う事業部を静岡支店内に発足させた。今後,世界各国より輸入する製品の社内メーカーとしても機能させる。
■印刷,デザイン,出版イベントスケジュール
10月23日まで,京都dddで「deValence:システムを遊び場に」展
京都dddギャラリーでは10月23日まで,第222回企画展「deValence:システムを遊び場に」を開いている。ドヴァランスは,フランスで精力的に活動しているグラフィックデザイン・スタジオの一つ。現代グラフィックデザイン変革の一翼を担ってきたことを示す代表的な作品の数々を見ることができる。入場無料。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000747
10月24日まで,全国カタログ展の作品募集
日本印刷産業連合会とフジサンケイ ビジネスアイは「第61回 全国カタログ展」の作品を10月24日まで募集している。対象は,2018年10月19日から2019年10月24日までに,日本の印刷会社で受注または印刷された作品。募集は,図録部門とカタログ部門。出品料は1冊につき9500円(税別)。
なお,入賞作品などは,2020年1月20~24日に東京サンケイビルで,2020年2月25日~3月5日に平和紙業ペーパーボイス大阪で展示される。
https://www.jfpi.or.jp/files/user/pdf/data/kataroguyoukou2020.pdf
9月21日,出版UD研究会が神田で発達障害の人へのサポートセミナー
出版UD研究会は9月21日,東京の専修大学神田キャンパスで研究会を開く。「発達障害のある人が求める情報サポートとは?―言語聴覚士・発達障害当事者の立場から考える―」をテーマに言語聴覚士の村上由美氏が話す。定員100人(予約制・先着順),参加費500円。
https://blog.goo.ne.jp/ud-pub_blog/e/b8856edc6a76853e5dbd4b6cd05b6bd0
9月21日,日比谷図書文化館で本の構造のワークショップ
東京の日比谷図書文化館は9月21日,「書物の構造と記憶~形と匂いで読む世界~」(全2回)と題し,製本家・書籍修復家の岡本幸治氏と美術作家の井上尚子による講演・ワークショップを開く。1回目は「Made in Japanの洋装本」として,内田嘉吉文庫所蔵の和書の解体を見た後,井上氏が内田嘉吉文庫の中からピックアップした本の匂いを,参加者が体験する。定員30人(事前申込順,定員に達し次第締切),参加費1000円。
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20190921-34/
9月28日~12月8日,印刷博物館で「現代日本のパッケージ2019」展
東京・水道の印刷博物館P&Pギャラリーは9月28日~12月8日,「現代日本のパッケージ2019」展を開催する。第58回ジャパンパッケージングコンペティション(日本印刷産業連合会主催),日本パッケージデザイン大賞2019(日本パッケージデザイン協会主催),2019日本パッケージングコンテスト(第41回,日本包装技術協会主催)の優秀作品を展示する。入場無料。
https://www.printing-museum.org/exhibition/pp/190928/
10月10日,日比谷図書文化館で活字のかたち鑑賞会
「活字のかたち鑑賞会」が10月10日,東京の日比谷図書文化館で開かれる。文字のかたちに焦点を当て,本への新たなアプローチを試みる会合。3回目の今回のテーマは「鳥海修さんの書体のつくりかた」。定員200人(事前申込順,定員に達し次第締切)。参加費1000円。
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20191010-post_211/
10月26・27日,神保町でブックフェスティバル
「第29回神保町ブックフェスティバル」が10月26・27日,東京の神保町三井ビルディング公開空地と,すずらん通り・さくら通りで開かれる。本のフェアやチャリティー・オークション,コンサートなどがある。主催は実行委員会。問合せは,インフォメーションダイヤル050-5585-2444。
10月27日~11月3日,ペーパークラフト協会がペーパークラフトの展示会
日本ペーパークラフト協会とオフ・クリエイト-クリ8は10月27日~11月3日,東京・汐留のトッパン・フォームズで「ペーパーレストラン2019:紙の力・紙を使いこなしたアートの世界展“KAMIがつむぐシルクロード”」を開く。23人のペーパーアーティストが「KAMI がつむぐシルクロード」をテーマにオリジナル作品を制作し展示する。入場無料。
http://www.j-papercraft.com/paperrestaurant2019
10月27日,神田で本の学校の出版産業シンポジウム
本の学校は10月27日,東京の専修大学神田キャンパスで「出版産業シンポジウム2019 in 東京~神保町で本の“いま”を語ろう~」を催す。参加費は2000円(学割1000円)。終了後,有料交流会あり。
https://www.honnogakko.or.jp/archives/1254
10月28日,フォーム工連がフォーム印刷業界の調査報告書セミナー
日本フォーム印刷工業連合会は10月28日,東京・新富の日本印刷会館で「フォーム印刷業界の現状と課題に関する調査報告書」を読み解くセミナーを催す。「JAGAT印刷産業経営動向調査2019の報告」藤井建人・日本印刷技術協会研究調査部主幹研究員,「WPCF世界印刷会議2019より海外印刷市場動向の報告」新井一輝・日本印刷産業連合会広報部長の講演と,両氏と日本フォーム印刷工業連合会市場委員の大橋輝臣,大塚啓史,北村美晴,山口実(専務理事)各氏によるパネルディスカッション。定員80人,会費1000円。
https://www.jfpi.or.jp/JBFA/seminar/form_seminar2019a.pdf
11月8日,日本印刷学会が大阪でフレキソ研究会
日本印刷学会は「フレキソ製版の最新技術」と題し大阪府印刷工業組合,兵庫県印刷工業組合とともに11月8日,大阪・大国町のモリサワでフレキソ研究会を催す。LAVA SYSTEM(サーマル製版)についてマクダーミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン,技術動向をデュポン・スペシャルティ・プロダクツ,水現像フレキソ版の拡がりについて富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ,フレキソ印刷用版材を旭化成の,各担当者が話す。定員80人,参加費は,会員7,000円,非会員10,000円。
http://www.jspst.org/event/191108.html
11月20日,色彩技術研究会が色彩管理に関する基礎的な勉強会を開催
色彩技術研究会は11月20日,東京・本所吾妻橋の小森コーポレーションで色彩管理に関する基礎的な勉強会を開く。参加費は2000円(予定),要申込み。問合せは,事務局(印刷学会出版部:電話03-3555-7911)。
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2019年10月号【特集:表面加工と製本】
今月号はパッケージに関する特集です。消費者の興味を引く加飾印刷の定量的な評価をコニカミノルタから、クライアントや消費者の印象を高めるカラー印刷へのひと工夫をBULLETから執筆いただきました。また、医薬品包装で日本を代表する富山スガキから人手不足や省人化、自動化のための取り組みに関して解説。グラビアとフレキソに関する日本印刷学会の研究会からもその内容を紹介します。(中村幹:本誌編集長)
◆印刷学会出版部WEBショップ
販売中の全商品はこちらから購入いただけます。http://japanprinter.thebase.in/
◆Webマガジン『週刊 印刷雑誌』会員募集中!
ご希望の方には,発行の都度お知らせのメールをお送りいたします。 『週刊 印刷雑誌』では,テキストでの「一口宣伝広告」も募集しております。(5,000円~/税別) お申し込みやお問い合わせは shukan@japanprinter.co.jp まで。
◆フェイスブックでも情報収集を!
印刷学会出版部のフェイスブックで,業界ニュースなどをタイムリーに発信しています。どうぞご利用ください。http://www.facebook.com/JapanPrinter
◆ 印刷学会出版部のツイッターアカウント
(@PrinterJapan),ぜひフォローお願いします!