週刊「印刷雑誌」

10巻 29号 2019年8月5日
Japan Printer weekly vol.10, no.29

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷を楽しむ

帆風,期間限定でハッピが作れるショップをカレッタ汐留に開店

帆風はオリジナルの法被(ハッピ)が作れるショップを10月下旬まで,東京のカレッタ汐留に開店している。うちわ,ジョッキなど,夏を盛り上げるアイテムもラインナップしている。

大日本印刷,渋谷盆踊り大会とコラボしたトートバッグ販売

大日本印刷は,東京都の「第3回渋谷盆踊り大会」に協賛し,渋谷区公式メインビジュアルを用いたイベントコラボレーションバッグ「SHIBUKURO」(シブクロ=渋谷の袋)を8月いっぱい販売する(完売次第終了)。税抜2500円で限定1000個販売。同社と一般社団法人渋谷未来デザインが共同で6月に始めた「渋谷区公認スーベニア事業」のひとつである「SHIBUKURO PROJECT」として制作したもの。
また,渋谷盆踊り大会が行われる渋谷駅周辺エリアで,街なかで移動に困った人と手助けしたいサポーターをつなげる同社独自のアプリ「DNPソーシャルアクションサービスMay ii」の導入も行う。

帆風,デザインコンテストで受賞者発表

帆風は8月1日,3月から5月にかけ作品を募集したデザインコンテストの「学生Tシャツ部門」「年賀状部門」「トートバッグ部門」の受賞作品を決めたと発表した。応募総数は1329作品。全国173の学校から,テーマ「CHANGE」に対して作品が寄せられた。学生Tシャツ部門の受賞作品とトートバッグ部門の一部受賞作品を8月1日より販売を始めた。

凸版印刷,印刷博物館で小中学生向け体験教室

凸版印刷が運営する印刷博物館は8月23日まで小中学生を対象にした夏休み体験教室を開いているが,8月21日までの火・水・土・日曜は中綴じ製本体験「マイノートをつくろう」, 8月16日までの木・金曜は活版印刷体験「カラフルなハガキをつくろう」, 8月22日・23日は平版印刷体験「寒天をつかって印刷しよう」を行う。
https://www.printing-museum.org/exhibition/permanent/190801/

凸版印刷,江戸時代の津和野城をVRで復元

凸版印刷は7月26日,島根県鹿足郡津和野町が推進する「津和野町歴史文化基本構想活用観光拠点形成推進協議会」の文化財活用による津和野活性化事業の一環として, 現在は石垣しか残っていない津和野城の最も荘厳だった江戸時代初期の姿を楽しめるVRコンテンツ「VR津和野城」を制作した。本VRコンテンツは,同社の体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム」で,7月26日から公開している。

DICグラフィックス,オリジナル色鉛筆に協力

DICグラフィックスは8月1日,東京・銀座の老舗セレクトショップを運営するサンモトヤマと木桶職人 中川周士氏の作る指物(さしもの)に「DICオリジナル色鉛筆」を入れたオリジナル商品の企画協力をしたと発表した。パッケージには,「DICカラーガイド」の色名や色の由来などを引用して作製した物であることを公認する「DICカラーマーク」のラベルがついている。商品は「日本の伝統色×中川木工芸:色鉛筆/サンモトヤマ オリジナル」の「平安の色・雅」「安土・桃山の色・侘」「江戸の色・粋」の3種類。各23,000円(税抜)。

■プロの世界

丸善雄松堂,ICE Publishing と日本販売総代理店契約を締結

丸善雄松堂は7月31日,英国土木技師協会の出版部門であるICE Publishingの販売を手掛けるThomas Telford Ltd.と日本国内における販売総代理店契約を結んだと発表した。丸善雄松堂は国内の法人の顧客に対してICE Publishing刊行の学術雑誌,eBook,アーカイブの販売を始める。

全日本印刷工業組合連合会,「印刷業経営動向実態調査」結果発表

全日本印刷工業組合連合会が毎年行っている「印刷業経営動向実態調査」の平成30年度調査結果がまとまった。2018年11月から2019年2年にかけて実施し,全組合員を対象にインターネット上で調査し,4381社のうち282社(有効回答214社)から回答を受け集計した。「平成30年度印刷業経営動向実態調査」と同時に実施した「経営戦略アンケート」の調査結果は,Webサイトから見ることができる。
http://www.aj-pia.or.jp/toukei/

■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

9月1日まで,お札と切手の博物館で「お札の文字のひみつ」展

東京・王子のお札と切手の博物館は9月1日まで,特別展「お札の文字のひみつ」を開いている。入場無料。
https://www.npb.go.jp/ja/museum/tenji/tokubetu/index.html

9月29日まで,日本新聞博物館が報道写真展「平成の軌跡 そして令和へ」

ニュースパーク(日本新聞博物館)では9月29日まで,横浜市の同館で報道写真展「平成の軌跡 そして令和へ」を催している。30年におよんだ平成の軌跡と令和のスタートを,通信社の報道写真と新聞社の号外で振り返っている。8月10日に「宇宙特派員,土と向き合う」として秋山豊寛氏(農民,ジャーナリスト,宇宙飛行士)による講演会がある。入館料は,一般400円,大学生300円,高校生200円,中学生以下無料。
https://newspark.jp/exhibition/ex000152.html

8月19~21日,クリエイションギャラリーGで子供向けワークショップ

東京・銀座のクリエイションギャラリーG8は8月19~21日,子供のためのワークショップ「クリエイション・キッズ・ラボ2019」を開く。“ふろしき”をテーマに「デザインする」「染める」「包む」の3つの内容のワークショップを行う。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/201908-4/201908-4.html

8月20日,日本出版学会が「電子書籍購入の新しい仕組みとメタデータ流通」の研究会

日本出版学会は8月20日,東京・神保町の専修大学神田キャンパスで学術出版研究部会を開く。「電子書籍購入の新しい仕組みとメタデータ流通~DDA(Demand-Driven Acquisition)による購入の現状と課題~」と題し慶應義塾大学メディアセンターの入江伸氏が話す。参加費1000円。日本出版学会会員・学生は無料。
http://www.shuppan.jp/yotei/1116-2019820.html

8月20日,京都で「電子ジャーナルの進化が示唆する出版の未来」講演会

勁版会は8月20日,烏丸のウィングス京都で423回例会として講演会を催す。「電子ジャーナルの進化が示唆する出版の未来」をテーマに中西印刷の中西秀彦社長が示唆に富んだ話をする。参加費500円。
https://www.facebook.com/events/361956774725512/

8月20日~9月7日,中部地区印刷組合がポスターグランプリ募集

愛知,岐阜,三重,石川,富山の各県印刷工業組合と愛知県印刷協同組合は8月20日~9月7日に,第10回「ポスターグランプリ」の作品を募集する。テーマは「輪」。応募資格は,前述5県在住か,5県内の企業,大学,専門学校,高校に在籍している個人。出品料は無料で,入賞発表は9月末日。賞金はグランプリ10万円など。入賞・入選作品展が10月29日~11月4日,愛知県美術館で開かれる。
http://www.ai-in-ko.or.jp/news/2019/03/10.html

8月27日~9月28日,ガーディアン・ガーデンがグラフィック「1_WALL」展

東京・銀座のガーディアン・ガーデンは8月27日~9月28日,個展開催の権利をかけた公募展“第21回グラフィック「1_WALL」展”を開く。ポートフォリオ審査による一次審査と,一対一で審査員と対話をする二次審査を通過した6人が,一人一壁面を使って作品を発表する。会期中の9月3日は,一般見学者にも公開される最終審査会を行い,グランプリが決まる。グランプリは1年後の個展開催の権利と個展制作費30万円。入場無料
http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_wall_gra_201908/gg_wall_gra_201908.html

9月3日,モリサワが「タイプデザインコンペティション」表彰式と講演会

モリサワは9月3日,東京・お茶の水の神田明神ホールで同社主催の「タイプデザインコンペティション2019」の表彰式と,タイプデザインディレクターの小塚昌彦氏による特別講演を催す。講演は「たて組か,ヨコ組か:日本語組版の残された宿題・ひらがな」と題し,タイポグラフィのあゆみを振り返りつつ,現在の日本語組版の課題について話す。定員200人,参加無料,要申込。
https://competition.morisawa.co.jp/news/20190731_01/

9月14日,早稲田大学がシンポジウム「ニュースは“サブスク2.0”で甦るか?」

早稲田大学メディア文化研究所は9月14日,東京の早稲田大学で最後となる第90回例会としてニュースとジャーナリズムの未来を考えるシンポジウムを開く。「ニュースは“サブスク2.0”で甦るか?」としてピースオブケイクの加藤貞顕CEO,キメラの大東洋克COO,朝日新聞「WEBRONZA」の吉田貴文編集長が登壇する。参加無料,要申込。
http://mcri-waseda.jp/info/ニュースはサブスクで甦るか?%e3%80%80/

11月15日,日本印刷学会がスクリーン印刷に関するセミナー

日本印刷学会は11月15日,東京・新富の日本印刷会館でE&S(エレクトロニクス&スクリーン印刷)研究会を開く。スクリーン印刷用インクの粘度測定(東機産業),中低粘度インク印刷時の「にじみ」を抑制する開口率25%高耐刷ステンレスメッシュ版(エスピーソリューション),「薄膜」低抵抗導体形成が可能なスクリーン印刷用銀ナノインクの特性と応用例(仏 ジンズインク社),高品質スクリーン印刷技術によるプリンテッドエレクトロニクス商品実現までの道のり(日本メクトロン)で構成。参加費は,会員・協賛会員7000円,非会員9000円,教職員・シニア2000円,学生会員1000円。
http://www.jspst.org/event/191115.html

2020年2月5~7日,日本印刷技術協会が印刷・メディアのイベントpage展開催

日本印刷技術協会は2020年2月5~7日,東京・池袋のサンシャインシティコンベンションセンターで恒例の印刷・メディアのイベント「page」展を催す。8月1日から,出展社の募集を始めた。出展社数・小間数は2019年の実績で162社・562小間。来場者数見込み
7万人。展示会入場料は1000円,別途有料・無料セミナーあり。問合せは同協会(電話03-3384-3111)

 

※次週8月13日号はお休みします。次回は8月19日号となります。

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2019年8月号【特集:地域創生 —印刷企業の差別化戦略4—】

今月号は、印刷企業の差別化戦略として、「じゃぱにうむ2019−印刷産業の地方創生事業事例発表会−」からの事例として地方創生をテーマに5社の方々に執筆いただきました。仕事は黙っていては向こうからやってこないので、創意工夫を凝らしてこちらから取りに行かなくてはなりません。その時の方策の一つが、地域との密着性を高くして、その地域ではなくてはならない印刷企業になるというものでしょう。(中村幹:本誌編集長)

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