週刊「印刷雑誌」

10巻 28号 2019年7月29日
Japan Printer weekly vol.10, no.28

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷を楽しむ

UCDA,ユニバーサルデザインで食物アレルギー事故を防ぎ,外国人にもわかりやすく

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA)は,食品におけるわかりやすいアレルゲン表示を実現するため,電通ダイバーシティー・ラボと共同で,ユニバーサルデザインピクトグラム 「みんなのピクト」を開発し,8月1日より予約販売を始める。小さく表示しても見やすく,わかりやすいことが特長で,カラーユニバーサルデザインや高齢者の見え方にも配慮している。ピクトグラム29種類(AI/画像データ)がセットされ,1ライセンス1万2000円,10ライセンス10万円など。
また,ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会と,イワタ,電通は, UCDA認証フォント「みんなの文字グローバル」と,新JIS規格に対応した「みんなの文字ゴシック0213」を8月末に発売する。「みんなの文字グローバル」は,訪日外国人に「わかりやすく」情報を伝えるために中国語(簡体・繁体),ハングル,欧文のラインナップを揃えた。秋にはタイ語も発売される。

コンテンツワークス,写真データを納品・販売できるWebの提供

コンテンツワークスは7月24日,同社が運営するプロフォトグラファー向けのフォトブック作成サービス「Photoback for Biz」の新機能として,撮影した写真データを納品・販売できる「Webアルバム」の提供を始めたと発表した。

■プロの世界

エプソン,家庭用インクジェットプリンター計9機種11モデル発売

エプソンは,家庭用インクジェットプリンターの新商品として本体に大容量インクタンクを搭載した「エコタンク搭載モデル」(10月24日発売)をはじめ,「カラリオプリンター」(8月1日発売)「ハガキプリンター」(9月19日発売)など全9機種11モデルを順次発売する。いずれの機種もオープンプライス。

OKIデータ,課題解決へつながる「提案型プリンターショールーム」

OKIデータは7月23日,プリンター・複合機によって顧客のビジネス拡大や課題解決につながるヒントを提案するショールーム,「東京ショールーム」を東京・芝浦にオープンした。ビジネス向けプリンター・複合機の体験・デモンストレーションはもちろん,病院や店舗,学校,デザインなど,インダストリー・特定業種における各種の現場を想定した利用シーンにおいて,同社が提案する価値を紹介する。

大日本印刷,クリエイターのデータベースを活用し企画・制作の体制を強化

大日本印刷は,グラフィックデザインをはじめ,さまざまなクリエイティブ関連の事業を展開するC社と6月28日付で業務提携した。企業のマーケティングやブランディングの効果を高めていく企画や各種メディア,コンテンツの制作等のクリエイティブ分野で,企業の課題やニーズを先取りしながら,案件ごとにクリエイターチームを結成し,国際的なイベントやプロジェクト等でも効果を発揮できるクリエイティブ制作の体制の強化を図る

共同印刷,クレハのボトル事業承継

共同印刷は7月24日,クレハのブローボトル事業を会社分割(簡易吸収分割)によりクレハより承継する契約を結んだ。実施予定日(効力発生日)は11月1日。

小森会,9月・10月に名古屋,仙台,大阪で開催

中部小森会は9月4・5日に名古屋東急ホテルで,小森みちのく会は9月18・19日に仙台国際ホテルで,近畿小森会は10月2・3日に大阪市のリーガロイヤルホテルで総会や講演会を予定している。

■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

7月30日まで,銀座・伊東屋で竹尾が「PERSONAL PAPER FILE」展

東京の銀座・伊東屋の紙の専門店「竹尾見本帖 at Itoya」では7月30日まで,「PERSONAL PAPER FILE」展を開いている。日本広告制作協会の会員クリエイターによる,「日本」をイメージしてデザインされた「紙のファイル」を紹介している。

http://www.takeo.co.jp/news/detail/002707.html

7月31日まで,竹尾の淀屋橋見本帖で「500色の色えんぴつと500種類の紙セット」展

竹尾の淀屋橋見本帖(大阪市)では7月31日まで「500色の色えんぴつと500種類の紙セット」展を開いている。

http://www.takeo.co.jp/news/detail/002800.html

8月2日まで,竹尾の青山見本帖でショウケース展示「Fine paper, Fine work 展vol.04」

竹尾の青山見本帖(東京・表参道)では8月2日まで,「Fine paper, Fine work 展vol.04」を開いている。デザイナー,クリエイターが店頭で選んだファインペーパーで,パッケージ,DM,パンフレット,書籍など実際に仕事で採用した事例を紹介している。

http://www.takeo.co.jp/news/detail/002772.html

8月28日募集締切,凸版印刷が新事業を共創する公募型プログラムを追加

凸版印刷はスタートアップ企業を中心に優れた事業アイデアを募集し,新事業を共創する公募型のオープンイノベーションプログラム「コネクト」を2017年より実施してきた。2019年度はスタートアップ企業の事業価値を向上させるインキュベーションプログラムが追加された。9月の選考会を経て10月初旬に表彰式が行われる。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000256.000033034.html

10月31日まで,動画制作・配信サービスSMS配信システムを特別価格にて提供

共同印刷とAI CROSS社は7月16日,パーソナライズド動画制作・配信サービス「OneDouga」と法人向けショートメッセージサービス(SMS)配信システム「AIX Message SMS」の正式サービス連携を記念し,10月31日(木)まで2社合同キャンペーンを実施する。見積もり額に応じてOneDouga(SMS配信オプション含む)を特別価格で提供する。

https://www.kyodoprinting.co.jp/release/2019/20190716-3624.html

8月22日,日本印刷産業連合会が「容器包装リサイクル法への対応」に関する報告会

日本印刷産業連合会は8月22日,東京・新富の日本印刷会館で昨今の世界的な問題である「海洋プラスチックごみ問題」について報告会を開く。6月に行われたG20の内容も踏まえて,経済産業省・資源循環経済課・横手課長と,環境省・総務課リサイクル推進室・冨安室長が,それぞれ両省の取り組みについて話す。定員120人。参加費は2000円。

https://www.jfpi.or.jp/topics/detail/id=4394

10月11日,日本印刷学会がSDGs,セキュリティ,デジタル,人工知能を学ぶセミナー

日本印刷学会は10月11日,東京・吾妻橋の小森コーポレーションで,SDGs,セキュリティ,デジタル,人工知能に関するセミナーを開く。全世界が取り組む目標として掲げられるSDGsは,印刷業界に何をもたらすのか。そして,新しい時代に重要となるセキュリティ,デジタル,基盤であるAI,IoT など,令和時代の新プラットホームとなるビジネス,技術について学ぶ。定員100人。参加費は一般1万8000円,会員1万2000円,学生・教職員2000円。

http://www.jspst.org/event/191011.html

11月21・22日,包装技術の研鑽と交流を目的とした包装技術研究大会

日本包装技術協会は11月21・22日,仙台市青葉区の仙台国際センターで,包装技術の研鑽と交流を目的とした全日本包装技術研究大会を開く。包装界の情報交換の場をつくる。

http://www.jpi.or.jp/saiji/taikai.html

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2019年8月号【特集:地域創生 —印刷企業の差別化戦略4—】

今月号は、印刷企業の差別化戦略として、「じゃぱにうむ2019−印刷産業の地方創生事業事例発表会−」からの事例として地方創生をテーマに5社の方々に執筆いただきました。仕事は黙っていては向こうからやってこないので、創意工夫を凝らしてこちらから取りに行かなくてはなりません。その時の方策の一つが、地域との密着性を高くして、その地域ではなくてはならない印刷企業になるというものでしょう。(中村幹:本誌編集長)

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