週刊「印刷雑誌」
10巻
25号
2019年7月8日
Japan Printer weekly
vol.10,
no.25
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。
■印刷を楽しむ
図書印刷,「子どもの本の100年展」をサポート
図書印刷は,上野の森美術館で7月19~28日に金の星社が開く「金の星社創業100周年記念 金の船・金の星 みる よむ あそぶ 子どもの本の100年展」における会場設計や設営などをサポートする。図書印刷は児童書について安心安全の作品作りはもちろんのこと,しかけ絵本をはじめとしたインタラクティブな造本の技術開発にも取り組み,心を育む絵本づくりをしてきた経緯がある。
モリサワ,タイプデザインコンペティション 2019 結果発表
モリサワは7月1日,「タイプデザインコンペティション2019」の審査結果を発表した。応募は1月31日まで受け付け,世界53の国や地域から,初回の2012年度以来最高となる813点(和文部門258点,欧文部門555点)の作品が寄せられた。表彰式を9月3日に神田明神ホール(東京)で予定している。モリサワ賞・和文部門は,金賞:ヨコカク(日本),銀賞:福士大輔(日本),銅賞:廖 恬敏(台湾),同賞・欧文部門は,金賞:ノエル・リー(韓国),銀賞:オンドレイ・バーホル(スイス),銅賞:テオ・ギヤール(フランス),ファン投票・和文部門1位:林 芳平(台湾),同・欧文部門:オルガ・パンコバ(ロシア)。
大日本印刷,活版印刷の風合いを再現したにじみフォント
大日本印刷は,明治時代から開発を続けているオリジナル書体「秀英体」で,活版印刷の風合いを再現した「にじみフォント」の第三弾「秀英にじみ角ゴシック金 B(太)」「(同)銀 B(太)」を,今秋からモリサワにライセンス提供する。活版印刷では,インクの着いた活字が紙に押し付けられて印刷されるため,インクの“にじみ”や金属活字自体には無い“ゆらぎ”が自然に生じて,それが独特の風合いを生む。「にじみフォント」は,活版印刷で使われていた頃の「秀英体」に見られた活字の自然な“ゆらぎ”や“にじみ”を分析し,その風合いをデジタルフォント向けに再現した。
■プロの世界
セイコーエプソン,環境配慮型オフィスプロジェクト
セイコーエプソンは7月1日,環境配慮型オフィスプロジェクトを始めた。水をほとんど使わずに新たな紙を再生する乾式オフィス製紙機「PaperLab」 とラインインクジェット複合機/プリンターを組み合わせることで,オフィスにおいて紙を有効に活用しながら資源サイクルを活性化させ環境負荷の低減を図る。
エプソン販売,POP・ポスター用紙同梱のセットモデルを発売
エプソン販売は,POP・ポスター印刷ならエプソンの「SureColorキャンペーン」を7月1日から9月24日の期間限定で始めた。同社の水性顔料大判インクジェットプリンターに,POP・ポスター用紙を同梱したセットモデルを発売している。さらにPOP・ポスター印刷用のロール紙が試せる「ロール紙モニター」を先着50人で募集している。また同社は,エコソルベントインク搭載大判インクジェットプリンターSureColorシリーズ「カラーマッチング支援キャンペーン」を,7月1日から9月末納品分までの期間限定で始めた。色合わせで悩む顧客に向け,プリンター本体にX-Riteの測色器がセットになったシリーズモデルを各50台限定で発売した。
Too,校閲や検査などを自動化する製品を発表
Tooは6月28日,パッケージ・ドキュメント制作の校閲や検査などを自動化するAI/RPAソリューション「Too AI SUITE for パッケージ・ドキュメント制作」を発表した。企業や商品にあわせた表記ルールの蓄積や,各業界に特化した言語や単語をあらかじめAIが学習。これまで経験を積んだ人が行なっていた校閲やチェックを自動化する。PDF,Word,Excel,IllustratorやInDesignなどドキュメントを形式を問わずに使える。
コニカミノルタジャパン,東洋インキ,ラベルフォーラムに出展
コニカミノルタジャパンは7月9・10日,東京・後楽園の東京ドームシティで開かれるラベルフォーラムジャパンに出展する。「人手不足解消や新たな可能性を提供」をテーマに,デジタルラベル印刷システム「AccurioLabel 230」を初公開する。同製品は紙系・フィルム系の基材を最大23.4m/分の速度で印刷する。また,ワークフローソリューション「AccurioPro Label Impose」による面付の効率化や,デジタルラベル印刷システムと親和性が高い後加工機「GM社製 DC330mini」を参考出展する。
東洋インキも出展。製品は,シールラベル向けUV硬化型バイオマスインキ,シールラベル向けUV硬化型フレキソインキ,ラベルに付加価値を与える機能性ワニス群などを紹介する。
■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール
9月30日まで,日本発明振興協会が「発明大賞」候補者募集
日本発明振興協会は9月30日まで,「発明が新たな時代を創造する」と題した「発明大賞」の候補者募集をしている。大賞賞金は100万円,画期的な発明考案により産業の発展と国民生活の向上に大きな業績をあげた企業及び個人またはグループに対し贈られる。審査の結果は2020年3月初旬に日刊工業新聞紙上に発表,表彰式は3月中旬開催を予定している。
https://biz.nikkan.co.jp/html/hatsumei/oubo.html
10月6日まで,東京国立博物館で国宝刀剣の真の美しさに迫る「VR刀剣」上演
凸版印刷,東京国立博物館と文化財活用センターは,東京国立博物館が所蔵する国宝「太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)」「太刀 銘 吉房(号 岡田切)」を紹介するVR作品「VR刀剣」を製作し,10月6日まで東京国立博物館・東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で公開している。展示室では見ることが難しい刀剣のディテールを,世界で初めて4K品質で高精細VR化。刀剣のもつ独特の魅力に,VRならではの新しい表現方法で迫る。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000248.000033034.html
7月12~15日,東京都現代美術館でTOKYO ART BOOK FAIR 2019
日本初のアートに特化したブックフェアとして始まり,10回目を迎えたTOKYO ART BOOK FAIR 2019が7月12~15日,江東区の東京都現代美術館で開かれる。アートブックやZINE(個人で制作する本,冊子)を制作する国内外の出版社やアーティストが会するイベント。図書印刷は,オーダー・ブック・サービス「BON」を出展する。入場無料,12日はプレビュー参加として1000円。
https://tokyoartbookfair.com/
7月19日,印刷技術懇談会が水なし印刷の勉強会
印刷技術懇談会は7月19日,東京・中野の東京工芸大学で「40年目の環境対応型水なし印刷」と題した勉強会を開く。講師に東レ・印写材料生産部の畑貴久氏を迎え,水なし印刷の基礎からその特徴,水なしUV印刷とその注意点,事例などを取り上げる。参加費は1000円。
https://kokucheese.com/event/index/571684/
7月19日〜8月23日,竹尾が気包紙の魅力を体感するフェア
竹尾は7月19日〜8月23日,東京・神田錦町の同社で触覚と視覚という2つの感覚を刺激する気包紙シリーズの魅力を体感するフェアを開く。ビジュアルの表現力を高めた新製品の発売を記念して,4組のクリエイターの展示会も開く。
https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20190719.html
7月19日〜11月4日,21_21 DESIGN SIGHTで虫の習性にデザインを学ぶ「虫展」
21_21 DESIGN SIGHTと三宅一生デザイン文化財団は7月19日〜11月4日,東京・六本木の東京ミッドタウンで「虫展」を開く。虫の色,質感,構造,習性には未知の世界が広がっている。人類よりも長い歴史のなかで進化してきた虫の姿からは,さまざまな創造の可能性が浮かび上がってくる。同展は,そんな不思議な虫たちを「デザインのお手本」にする試み。入場料は一般1200円,大学生800円,高校生500円,中学生以下無料。
http://www.2121designsight.jp/program/insects/
8月22日,フォーム工連合が企業人の美意識の重要性を説く講演会
日本フォーム印刷工業連合会は8月22日,東京・文京のホテル椿山荘で「企業人は美意識が重要になる」と説くライプニッツの山口周氏の講演会を開く。ビジネス書大賞の準大賞を受賞した『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を元に講演する。参加費は2000円,定員120人(定員になり次第締め切り)。
http://www.jfpi.or.jp/JBFA/seminar/kakikousyu_2019.pdf
8月22・23日,日本印刷技術協会がデジタル×紙×マーケティングを学ぶ催事
日本印刷技術協会は8月22・23日,東京・杉並の同協会で「デジタル×紙×マーケティング」の相乗効果を考える勉強会を開く。特別講演,セミナー,ワークショップ,展示ゾーンを通してマーケティングの理論から実践までを学ぶ。
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2019年7月号【特集:紙を見直す】
木材パルプからの紙でもプラスチックでも,それぞれ一長一短はありますが,逆にそれを考えて,改めて紙を見直すのも良いと思います。今月号はパッケージに関する紙の話題,紙とインキの両方に主要な材料として使用されている炭酸カルシウムの役割,合成紙「ユポ」の特徴と印刷適性,オフセット用紙の基礎などを特集しました。また,大阪で行われた紙加工技術展の様子も紹介しています。(中村幹:本誌編集長)
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