週刊「印刷雑誌」

10巻 16号 2019年5月7日
Japan Printer weekly vol.10, no.16

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷を楽しむ

共同印刷,ルノワールの高級美術複製画を限定発売

共同印刷は4月15日,印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール「春の花束」の高級複製画を,限定300部で制作,販売を開始した。12万円。画寸は天地59.5cm×左右45.0cm,額寸は天地72.5cm×左右58.3cm×厚み3.2cm。彩美版シルクスクリーン手刷り。

共同印刷,手書きリフローエンジンが集英社で採用

共同印刷は同社が開発した,手書き文字の温かさをデジタルデバイスに反映できる「手書きリフローエンジン」が,4月27〜28日に集英社が東京・池袋のサンシャインシティで開いた「りぼん★みらいフェスタ2019」で採用されたと発表した。同社は今後も「手書きリフローエンジン」を出版をはじめとする幅広い業界へ提案していく。

■プロの世界

共同印刷,インドネシアで新工場建設に着手

共同印刷は4月18日,インドネシア共和国の現地法人 PT. Arisu Graphic Primaの新工場建設に着手したと発表した。新工場では,主に化粧品向けの高品質ラミネートチューブを製造する。12月に竣工し,2020年1月から稼働を開始する予定。

富士ゼロックス,A3判カラープリンターを発売

富士ゼロックスは,オフィス用途やオンデマンドプリント向けのA3判カラープリンター「DocuPrint C5150 d」(42万8000円)および「DocuPrint C4150 d(29万8000円)を5月24日より発売すると発表した。はがきを180枚までセットできる「小サイズ給紙トレイ」に対応したほか,名刺用紙などの厚紙や調剤業務で扱う薬袋,垂れ幕やポスターに使える長尺用紙など,さまざまな用紙へ印刷できる。

キヤノン,インクジェットプリンターを発売

キヤノンは4月25日,小型ボディーのインクジェットプリンター「TR703」を発売した。サイズは,372(幅)×365(奥行き)×158(高さ)mm。前面給紙カセットと背面給紙トレイの両方から給紙できる「2WAY給紙」を採用することで最大350枚の給紙を図る。オープン価格。

エプソン,エコタンク搭載A4判モノクロ複合機など3機種発売

エプソンは5月17日,本体にエコタンクを搭載したインクジェットプリンターの新商品として,A4判モノクロ複合機「PX-M270FT」(参考価格4万4980円),「PX-M270T」(同3万9980円),A4判モノクロプリンター「PX-S270T」(同3万2980円)の計3機種を発売する。A4判文書1枚あたりの印刷コストはモノクロで約0.4円。1回の充填で約6000枚印刷できるインクタンクを搭載している。

エスコグラフィックス,マルチカッティングマシン発売

エスコグラフィックスは4月1日,サイン・段ボール製作が可能なマルチカッティングマシン「Kongsberg C Edge」の販売を始めた。自動見当合わせカメラや自動高さ補正システムなどを備え,幅広いメディアに対応,さらに,50Kg圧のパワーヘッドを採用しているため,ディスプレイ用の頑丈な強化段ボールも加工できる。

電子出版制作・流通協議会,電流協アワード2019を実施

電子出版制作・流通協議会は3月7日,「電流協アワード2019」を実施し,電流協大賞に講談社の「DAYS NEO」,電流協特別賞に「少年ジャンプアプリ開発コンテスト,及び,マワシヨミジャンプ」「noteクリエイター支援プログラム」「電子図書館まなびライブラリー」の3件,選考委員会特別賞に「ABJマークの推進,及びSTOP!海賊版キャンペーン」を選考した。5月22日に表彰式が開かれる。

愛知県印刷工業組合,ブランディングパンフレットが完成

愛知県印刷工業組合は4月18日,組合員への配布を目的とした,ブランディングの基礎知識と実例を併せたパンフレット「初めてのブランディング」が完成したと発表した。発行部数は500部。仕様は,A4判12ページのカラー印刷で中綴じ製本。

■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

7月10日まで,印刷にまつわるエッセイ・作文コンテスト作品募集

日本印刷産業連合会は7月10日まで,「印刷と私」をテーマとしたエッセイ・作文コンテストの作品を募集している。一般の部は印刷にまつわるエッセイを800字以内,小学生の部は印刷にまつわる作文を400字以内となっている。応募方法は郵送またはインターネットで。

https://www.jfpi.or.jp/greenprinting/contest2019

7月17日まで,DNP文化振興財団が学術研究助成を募集

DNP文化振興財団は7月17日まで,グラフィック文化に関する学術研究助成の募集を行っている。募集テーマは「グラフィックデザイン,グラフィックアート全般をテーマとする学術研究」と,「グラフィック文化に関するアーカイブをテーマとする研究」のふたつ。助成金額は1件につき上限50万円。選考結果発表は10月。

http://www.dnp.co.jp/foundation/grants/

明日,CD勉強会がプリンティングアカデミーで印刷教育の現状の勉強会

CD勉強会は5月8日,東京・小石川の日本プリンティングアカデミーで「印刷教育機関の現状」の勉強会と同校の見学会を開く。参加費1000円。

http://cd-ben.com/?p=388

5月11日,日本出版学会が春季研究発表会

日本出版学会は5月11日,東京・茗荷谷の跡見学園女子大学で春季研究発表会を開く。創立50周年の記念シンポジウムとワークショップも行う。会費1000円,非会員2000円,学部生無料。

http://www.shuppan.jp/yotei/1079-2019721.html

5月16日,クリエイターに向けた入力デバイスの体験発表会

Tooは5月16日,クリエイターのために生まれた入力デバイス「BRAIN MAGIC Orbital2」の取り扱い開始を記念し,東京・虎ノ門のThe Gallery Tooで製品体験発表会を開く。参加費無料。定員50人(事前申し込み制)。

https://www.too.com/event/y2019/orbital2/

5月16日〜6月7日,約200冊のカバーデザインが集結する装丁展

日本図書設計家協会と竹尾は5月16日〜6月7日,東京・神田錦町の竹尾見本帖本店で,「装丁万華鏡」展を開く。日本図書設計家協会の装丁家・装画家が手掛けた書籍を,デザインの発想,素材,モチーフ等のカテゴリー別に編集し展示。新たな視点で俯瞰することで装丁の真価を探る。

https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20190516.html

5月17・18日,高崎市で印刷機材展

設楽印刷機材は5月17・18日,高崎市のビエント高崎で,印刷機材展とセミナーの「シタラフェア2019」を開く。情報処理から特殊印刷・加工などの技術,人材育成にいたるまで,幅広い視野でのセミナーがある。

http://www.shitara.co.jp/news/2019/040501.php

5月20日〜6月14日,若手クリエイターを発掘する展示会の作品募集が始まる

東京・銀座のガーディアン・ガーデンは,若手クリエイターを発掘する「1_WALL」展の作品を募集する。グラフィック部門のオンラインでの提出は5月20日から,ギャラリーに作品を提出する募集は6月10日から。ともに6月14日まで。なお,写真部門の募集は,オンラインが7月1〜26日,ギャラリーは7月22〜26日。

http://rcc.recruit.co.jp/gg/competition/1_wall/021_graphics

5月22〜24日,大阪で高機能素材展

リードエグジビションジャパンは5月22〜24日,大阪・南港のインテックス大阪でフィルム・プラスチック・複合材・金属・セラミックスなど,製品の高付加価値化に欠かせない素材技術が一堂に出展する展示会を開く。実用性も兼ね備えた「未来の地球を救う材料」が展示される。

https://www.material-expo.jp/ja-jp.html

5月29日,キャッシュレスによる買い物行動を学ぶ勉強会

日本印刷技術協会は5月29日,「キャッシュレスと技術革新は生活者の消費行動と企業活動をどう変える」をテーマに,東京・杉並の同協会でセミナーを開く。参加費は1万5120円(一般),1万800円(会員)。定員40人。

https://www.jagat.or.jp/pm20190529

5月29日,出版研究センターが校正のレッスン・基礎編のセミナー

出版研究センターは5月29日,東京・神田神保町の文化産業信用組合で,「デジタル時代に身につけたい校正者の技と知恵」と題したセミナーを開く。参加費は9000円。

http://skc.index.ne.jp/seminar/20190529.html

6月7日,日本印刷学会が大阪で最新の印刷技術や取組に関する講演会

日本印刷学会は6月7日,大阪市浪速区のモリサワ本社で「印刷産業,来るべき時代に求められる新技術とは」をテーマに講演会を開く。参加費は7000円(一般),4000円(会員),500円(学生)。定員80人。

http://www.jspst.org/event/190607.html

6月12日,出版研究センターが出版産業の未来を予測するセミナー

出版研究センターは6月12日,東京・神田神保町の文化産業信用組合で,「出版現場と経営データから見た出版の転機と転換」と題したセミナーを開く。参加費は6000円。

http://skc.index.ne.jp/seminar/20190612.html

6月19〜21日,新学習指導要領に向けた学校・教育の総合展

リード エグジビション ジャパンは6月19〜21日,東京・青海の青海展示棟で学校・教育の総合展「エディックス」を開く。教育現場の課題解決に役立つ製品やソリューションなどのほか,学校施設,設備,スクール用品,働き方改革などが出展する。

https://www.edix-expo.jp/ja-jp.html

6月20日,日本印刷学会がグラビアについてのセミナー

日本印刷学会は6月20日,東京・新富の日本印刷会館で「グラビア印刷,基礎からトラブル対処まで」をテーマにグラビア基礎講座を開く。さらに,色の見える仕組み,色の定量化といった色の基礎についても学ぶ。参加費は1万円(一般),7000円(会員)。定員80人。

http://www.jspst.org/event/190620.html

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2019年5月号【特集:印刷企業の差別化戦略3】

今月号は、2018年5月号、7月号に続き、印刷会社、製本・加工会社で差別化を図っている企業を紹介する特集としました。今月号で原稿を頂戴した3社は、それぞれUV 印刷、パラパラ漫画的変わり種印刷、デザインへの注力で事業を推進しています。また、紙器パッケージのデザイン力で顧客ニーズに対応する企業、販促関係でソリューションを提案する企業、小ロット後加工でデザイン力を具現化する企業、地域創生で活躍する企業など、多くの印刷、加工会社を紹介しました。(中村幹:本誌編集長)

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