週刊「印刷雑誌」

10巻 13号 2019年4月8日
Japan Printer weekly vol.10, no.13

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷を楽しむ

図書印刷,個人向けオーダー・ブック・サービス

図書印刷は4月4日から個人向けのオーダー・ブック・サービス「BON」を始めた。消費者が撮りためた写真や子どもの成長記録,旅行の記録などの「毎日の暮らしのデータ」を,同社の印刷・製本技術による上製本としてまとめ,消費者へ届けるもの。4月4日に開店した良品計画の「無印良品 銀座」に常設のコーナーを設けて販売している。注文可能なサイズは3タイプあり,1800円から。

リコー,スライドさせて印字するハンディプリンター発売

リコーは4月17日,紙の上をスライドさせテキストや画像,QRコード,バーコードなどを印字できるハンディサイズのモノクロインクジェットプリンター 「RICOH Handy Printer」を発売する。不定形サイズの紙や段ボールなどの立体物,水引のついたのし紙など,プリンターに通らない紙にも印字できる。本体重量は約300g,連続2時間駆動する。

EIZO,ケーブル1本でノートPCと接続できる27型モニター発売

EIZOは6月13日,デジタル写真やイラスト,デザイン制作を行うユーザー向けの27型モニター「ColorEdge CS2731」を発売する。解像度は2560×1440pixel。60W給電のUSB Type-C端子を搭載し,ケーブル1本でノートPCと接続できる。

■プロの世界

共同印刷,越谷工場の再開発完了

共同印刷が2016年12月より進めていた,越谷工場(埼玉県越谷市)の再開発工事が完了し,3月28日に新棟の竣工式を行った。新棟は,出版物向けの印刷を行う工場スペースと,倉庫や荷捌きスペースを兼ね備えた物流スペースで構成される。なお,物流スペースは,同社グループの共同物流の本社および首都圏物流センターとして,共同物流が事業運営を担う。

ヘレウス,黒色石英ガラス材を用いた面状赤外線ヒーター

ヘレウス・ノーブルライトは,黒色石英ガラス材を用いた赤外線ヒーター「ブラック・インフラレッド」を開発したと4月2日に発表した。日本ではヘレウスが発売する。同製品は,ヘレウス初の面状の赤外線ヒーターで,用いられている金属フィラメントは,高純度石英ガラスの間に印刷されている。

リコー,A4判モノクロ複合機・プリンター発表

リコーは4月10日,業務プロセスをデジタル化し,働き方改革を支援するA4判モノクロ複合機「RICOH IM 430F」を発売する。10.1インチのフルカラータッチパネル「MultiLink-Panel」を搭載することでクラウドプラットフォーム「RICOH Smart Integration」に対応。さまざまな業種業務に対応したクラウドサービスとの連携によるワークフロー改善を図る。連続複写速度43枚/分。39万8000円。
またリコーは同日,A4判モノクロ複合機/プリンターの新製品として,「RICOH IP 500SF」(オープン価格,連続プリント速度43枚/分),「RICOH P 501/501M」(7万5800円,連続プリント速度43枚/分),「RICOH P 500/500M」(6万4800円,連続プリント速度35枚/分)の合計3機種5モデルを発売する。

アドビシステムズ,新元号「令和」の合字をAdobe Fontsに追加

アドビシステムズは4月1日,新元号「令和」に対応する各取り組みを発表した。Adobe Fontsの「小塚明朝」「小塚ゴシック」「源ノ角ゴシック」日本語およびPan-CJKフォントで新元号「令和」の合字を追加。

ダイナコムウェア,新元号の合字は「金剛黒体」から

ダイナコムウェアは4月3日,新元号「令和」の合字2パターンを「ダイナフォント」シリーズ日本語全書体に対応させると発表した。第1弾として「金剛黒体」の6ウェイト18書体が対応し,5月末日までに全書体が対応する。

日本印刷産業連合会,4月24日にGP工場交流会

日本印刷産業連合会は4月24日,東京・新富の日本印刷会館で新規グリーンプリンティング(GP)認定工場の認定式と,GP認定工場の勉強会の場であるGP工場交流会を開く。また,SDGsとGP認定制度の関係や,2018年に実施したGP工場アンケート調査の結果と今後の展開について解説する。

全日本印刷工業組合連合会,ワンスター認定新規は3社

全日本印刷工業組合連合会は3月27日,CSR認定を発表した。ワンスター認定新規は,大信印刷,光写真印刷,明新社の3社。ワンスター認定の更新は3社。なお,7月31日まで,第26期ワンスター認定を募集している。

テクノロール,西脇会長死去

テクノロール(株),フソー(株)の西脇 宏・代表取締役会長が4月1日,病気療養中のところ,死去した。80歳。

■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

4月10日,電流協が海外AI出版の動向を整理するセミナー

電子出版制作・流通協議会は4月10日,千代田区一番町の日本カメラ財団で「海外AI出版の動向整理」と銘打ったセミナーを開く。マーケティングにおけるAI活用やAIスピーカーへの海外出版社の対応とともに,子供にフォーカスした個人情報保護に関する法整備や,コンテンツ産業に影響を与える海外の技術や制度設計とのその影響について整理する。参加費2000円(一般),無料(会員)。定員60人。

https://aebs.or.jp/seminar20190410.html

4月18日,発明振興協会が発明大賞の優秀発明発表会

日本発明振興協会は4月18日,東京・渋谷区のJAM金属労働会館で「発明大賞」の第49回優秀発明発表会を催す。本賞以下8件の発表があり,「無線綴じ冊子の製本方法」で中村印刷所も発表する。

http://jsai.org/Yuushuuhatsumei2019/

4月19日, 印刷技術懇談会がファインペーパーの勉強会

印刷技術懇談会は4月19日,東京・神田錦町の竹尾・見本帖本店で「感性素材ファインペーパーの世界」と銘打った勉強会を開く。ファインペーパーにデザインやテクノロジーを組み合わせることにより感性価値をどの様に伝え,流通させているのかビジネスモデルと紙のブランディングについて紹介する。参加費1000円。

http://info.morisawa.co.jp/n0W00Gj031Mp0CI0y200gi0

4月19日,日本画像学会がパッケージに関する勉強会

日本画像学会は4月19日,東京・田町の東京工業大学でパッケージに関する最新技術の一端を紹介する勉強会を開く。昨今の環境問題に対するパッケージ業界の最新動向に加え,日本製紙が「紙でできることは紙で」という理念に基づくパッケージ開発について,紙製バリア素材「シールドプラス」を中心に紹介する。参加費2000円(一般),1000円(会員)。定員30人。

http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/imagingcafe.html

4月25日,富士ゼロックスが特殊色プリントの体験会

富士ゼロックスは4月25日,東京・六本木のグラフィックコミュニケーションサービス東京で,デザイナー向け「特殊色プリント体験DAY」を開く。ゴールド,シルバー,メタリックカラーを使った作品を実際に印刷できる。問合せは同社(メールtokushushoku@fujixerox.co.jp)。

5月9日より,全国6都市(東京,仙台,名古屋,福岡,大阪,札幌)でアドビセミナー

Tooは5月9日より,全国6都市で「デザインで悩まない!身近なお悩み解決します」と銘打ったアドビセミナーを開く。5月9日東京・虎ノ門,5月14日仙台,5月16日名古屋,5月22日福岡,5月24日大阪,5月28日札幌。いずれも参加無料,事前予約制。

https://www.too.com/event/y2019/adobe_1905/

9月6〜7日,札幌でHOKKAIDO PRINT EXPO

北海道札幌市のアクセスサッポロで9月6〜7日,人々の暮らしを彩り幸せを創る印刷産業をテーマに「HOPE2019」が開かれる。なお,展示会への出展や,セミナーへの出講を募集している。締切りは5月24日まで。問合せ・申込み先はHOPE実行員会(電話011-595-8071)。

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2019年4月号【特集:新聞印刷の技術進化

大きな技術革新はほとんど見られなくなったものの,新聞印刷は常に環境面,操作面をはじめ,技術が進歩しています。今月号は,2018 年11月に東京ビッグサイトで開催された新聞製作技術展JANPSで,朝日新聞(朝日プリンテック)が発表した新技術や新しい取り組みを2点,また,新聞印刷もデジタル印刷で行われることが増えており,ヨーロッパのインクジェットの事例を掲載しました。(中村幹:本誌編集長)

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