週刊「印刷雑誌」

10巻 12号 2019年4月1日
Japan Printer weekly vol.10, no.12

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷を楽しむ

凸版印刷,真言宗総本山教王護国寺でARフォトブック

凸版印刷は,真言宗総本山教王護国寺(東寺)の境内にて販売しているARガイドブックを撮りおろし写真を用いてリニューアルし,3月24日より東寺境内売店にて販売を始めた。専用のARアプリケーションを利用して,立体曼荼羅の中からの光景や,五重塔の最上階から見た東寺の風景など,通常の鑑賞では見ることのできない東寺の文化財の魅力を,より深く堪能することができる。

 

また,凸版印刷は,東寺が所蔵する「立体曼荼羅」と弘法大師空海をテーマにしたトークイベント「“阿・吽”×ミュージアムシアター・おかざき真里と橋本麻里の“空海”徹底放談会!」を,東京・上野の東京国立博物館東洋館内TNM & TOPPANミュージアムシアターで5月17日に開く。

凸版印刷,TBSと協業プロジェクト「ミイラ展」を発表

凸版印刷と東京放送ホールディングスは,デジタル化の急速な進展を背景に,新しいサービスや事業を共同で展開していくことを目的に資本業務提携しているが,3月28日,その中で次の2点を発表した。

 

一つは4KTV番組「秘密のトレジャー映像ギャラリー ~隠れた所にこんな画が!~」が,3月31日にBS-TBSで放送された。デジタルアーカイブ技術とVR表現技術で再現・復元した「日光東照宮 国宝 陽明門」と「帝国ホテル・ライト館」の質感を体感できるようにした。二つ目は,ミイラと副葬品を世界中から集め,最新科学で分析する「ミイラ展覧会」。11月2日~2020年2月24日に東京・上野の国立科学博物館で開かれる。

日本印刷産業連合会,JPC審査発表で経済産業大臣賞はGoogle Homeと上善如水 純米吟醸 ペットボトル

日本印刷産業連合会は3月28日,JPC(ジャパンパッケージングコンペティション)展の受賞作品を発表した。応募総数は182点で,経済産業大臣賞には「Google Home Knitting PKG」と「上善如水 純米吟醸 ペットボトル」が選ばれたほか,合計39点が受賞した。

吉田印刷所,薄紙の小ロット印刷

吉田印刷所は3月26日より,薄紙へ小ロットの印刷ができるサービスを始めた。グラシン紙・純白ロール紙・tカラペ(ホワイト)・レーヨン雲竜紙・LHW耐油紙に対応。これまでのオフセット印刷では,最低でも5万円程度になったが,デジタル印刷機での薄紙印刷を可能とし,1万円程度から提供できるようになった。

ソースネクスト,ヒラギノフォントを採用

ソースネクストは2018年9月7日より,同社のAI通訳機「ポケトークW」の日本語表示フォントとして,SCREENグラフィックソリューションズのヒラギノフォントを採用している。2.4インチのタッチスクリーンで,英語,中国語,韓国語,ロシア語,フランス語,タイ語,ベトナム語など,74言語に対応している。

帆風,青山にオリジナルウェアショップ

帆風は3月26日,誰でも1点からオリジナルのTシャツやキャップが作れる専門店を,東京・青山の骨董通りにある「Vanfu Aoyama」に期間限定で開いた。Tシャツ,ロングTシャツ,キャップなど複数のアイテムに好みのデザインを入れることができる。初めてデザインする人でも簡単に作れるデザインのテンプレートも用意している。

■プロの世界

セイコーエプソン,外販事業を強化

セイコーエプソンは3月26日,商業・産業領域におけるデジタル印刷市場の拡大に対応するため,同社の「PrecisionCoreプリントヘッド」を新たにラインアップに加え,インクジェットヘッドの外販事業を強化すると発表した。

セイコーエプソン,ベスト・オブ・ザ・ベスト賞

セイコーエプソンは3月25日,同社の大判プリンター「SureColor」シリーズが,デザイン賞「Red Dot Award:Product Design 2019」において,優れたデザインに贈られる「ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を受賞したと発表した。また,インクジェットプリンター5種,スキャナー1種,プロジェクター1種が,「レッド・ドット賞」を受賞した。

環境省,グリーン購入法再生紙の措置

環境省は3月22日,グリーン購入法基本方針における印刷用紙の取扱いにつき,再生紙が入手困難な場合は代替品の使用を認める措置を講ずることになったと発表した。

PrintNext,2020年2月に秋田で

「PrintNext2020」が2020年2月15日,秋田で開かれる。これは複数の青年印刷関連団体の枠を超えた合同イベントで,全国から若手印刷人が集い,新時代に対応するための知識や見識,具体的手法を身につける契機となることを図る。

DICグラフィックス,カラーガイドPARTII第5版発売

DICグラフィックス(株)は,「DICカラーガイド」シリーズの「DICカラーガイドPARTII第5版」を 4月3日より発売する。第5版は,色番号体系やチップサイズは初版からの基本的な仕様を踏襲しつつ,デザインやシートレイアウトをほかのシリーズと同じにした。3巻セット1万3800円。

モリサワ,字游工房の株式取得

モリサワは3月26日,書体開発を手がける字游工房の全株式を取得し,3月1日付でグループ会社化したことを発表した。4月1日付で字游工房の代表取締役に石本馨氏が就任する。

トッパンTDKレーベル,トッパンインフォメディアに

トッパンTDKレーベルは4月1日より社名を「株式会社トッパンインフォメディア」へと変更した。出資比率は凸版印刷100%となった。所在地,電話番号に変更はない。

帆風,VMS赤坂店,池袋店,八丁堀店を飯田橋店に統合

帆風は4月12日,Vanfu Media Station赤坂店,池袋店,八丁堀店を店舗統合に伴い閉店し,4月15日からはVMS飯田橋店で営業を引き継ぐ。

SCREENホールディングス,社長に廣江氏

SCREENホールディングスは3月22日,代表取締役等の人事を発表した(6月25日の株主総会で正式決定)。代表取締役社長(CEO):廣江敏朗,代表取締役会長:垣内永次。

■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

4月25日まで,凸版印刷が小石川でアート展

凸版印刷は4月25日まで,東京・文京区のトッパン小石川ビルで「可能性アートプロジェクト展」を開いている。同展示会はサポートセンターどりーむに在籍する18名の障がい者アーティストが,「無限の可能性・才能」をテーマに独自の感性で描いた31点の作品を展示する。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000194.000033034.html

5月4日まで,アドミュージアムが広告コンクール展

5月4日まで,東京・東新橋のカレッタ汐留のアドミュージアム東京が「JAA広告賞・消費者が選んだ広告コンクール展」を開いている。63点に及ぶ全受賞作品を展示する。入場無料。

http://www.admt.jp/exhibition/program/

4月14日まで,東京アニメセンターでオルタンシア・サーガ展

大日本印刷は3月29日〜4月14日,東京・市谷の東京アニメセンター in DNPプラザで「オルタンシア・サーガ展」を開く。オリジナルグッズの販売に加えて,イラストの展示やオープニングムービーの先行上映などが催される。入場無料。

https://www.dnp.co.jp/news/detail/1191224_1587.html

4月3日,帆風がディズニー流ホスピタリティーのセミナー

帆風は4月3日,東京・千代田区の学士会館で「That’s ホスピタリティー:ディズニーのホスピタリティーの原理原則とは!」をテーマにセミナーを行う。オリエンタルランドに約20年間勤務していた大住力氏が,サービス業だけでなく,ビジネスやプライベートでも必要とされるホスピタリティーを活性化や業務効率化に活用したい職場や企業に対して,ディズニー流のソリューションを解説する。参加無料。要申込,定員200人。

https://www.vanfu.co.jp/vf/seminar/205th

4月5日〜5月10日,竹尾見本帖本店で日本タイポグラフィ年鑑2019の作品展

日本タイポグラフィ協会は4月5日〜5月10日,東京・神田錦町の竹尾・見本帖本店で「日本タイポグラフィ年鑑2019」作品展を開く。1508点の作品の中から選出した,グランプリ,学生部門グランプリ,ベストワークを含む上位高得点作品を一堂に展示する。

https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20190405.html

4月25日,日本印刷技術協会がフリーペーパーに関する勉強会

日本印刷技術協会は4月25日,「フリーペーパービジネスの最新動向2019」と銘打った勉強会を東京・杉並の同協会で開く。主な内容は,フリーペーパーの最新動向2019,印刷会社のフリーペーパー・その傾向とビジネスモデル,“トチペ”の展開〜地域・人・企業のハブとなるためになど。参加費は1万5120円(一般),1万800円(会員)。

https://www.jagat.or.jp/freepaper2019

5月14日〜6月26日,銀座で「井上嗣也展Beginnings」

東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーは5月14日〜6月26日,「井上嗣也展Beginnings」を開く。太陽,月,光,水,油,植物などの写真を駆使し,架空の宇宙を創出した「The Burning Heaven」,緊張感あふれる中にもユーモアと遊び心を忍ばせた「Happy Time」などの新作ポスターシリーズを一堂に展示する。

http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000738

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2019年4月号【特集:新聞印刷の技術進化

大きな技術革新はほとんど見られなくなったものの,新聞印刷は常に環境面,操作面をはじめ,技術が進歩しています。今月号は,2018 年11月に東京ビッグサイトで開催された新聞製作技術展JANPSで,朝日新聞(朝日プリンテック)が発表した新技術や新しい取り組みを2点,また,新聞印刷もデジタル印刷で行われることが増えており,ヨーロッパのインクジェットの事例を掲載しました。(中村幹:本誌編集長)

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