週刊「印刷雑誌」

10巻 2号 2019年1月21日
Japan Printer weekly vol.10, no.2

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
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◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■最新展示会情報

2月6~8日page展,各社ソリューションを紹介

page2019展(日本印刷技術協会主催)が2月6~8日,東京・池袋のサンシャインシティで開かれる。基調講演は,「実践!デジタル×紙×マーケティング」,「経営シンポジウム“組織マネジメント”に必要な次世代経営リーダー,マネージャーの役割」,「企業価値を高める工場見学~小説『本のエンドロール』,味の素社,DTP現場から~」の3件。参加費は16,200円(税込・事前申込価格。複数申し込みによる割引あり)。
富士フイルムグローバルグラフィックシステムズは,高品質を前提とした瞬発力,従来の印刷の概念を超える機動力,そして,クライアントのビジネスを成功に導く明確な訴求力などのソリューションとして,MA(マーケティングオートメーション)と連携し「受注~自動組版~POD出力~後加工」を統合的に管理しながら,付加価値の高い印刷物をより早く自動で作成する仕組みや,印刷物製作の自動化・省力化・可視化を実現する次世代ワークフローを,実践的なデモを交えて紹介する。
またFFGSグラフィックサプライは,ウエーブ社製自動化システム「WAVE 15P-Series」を出展。現場の作業負荷軽減,省人化などのメリットを実演する。
SCREENグラフィックソリューションズは「Print×Evolution」をテーマに出展。入稿から後加工までを自動化するトータルワークフロー「EQUIOS」の最新バージョン,Webポータルシステム「EQUIOS Online」,デジタル検版ソリューション「EQUIOS Inspection」,本紙校正用インクジェットプリンティングシステム「Proof Jet F780 MARKⅡ」,Ri超高演色性直管LED照明,LED防爆照明,「TRUST Network Service」など。
コダックは,UV印刷対応無処理CTPプレート「KODAK SONORA CX」の導入効果や,スマートフォンやタブレット端末からCTPの出力と管理ができる「KODAK Mobile CTP Control App」を活用したSmart CTPソリューション,「KODAK PRINERGY Cloud」ソリューションのAI機能を駆使したクラウドオートギャンギング機能やデータストレージサービスなどを紹介する。
日本アグフア・ゲバルトは「プリプレスのファクトリーオートメーション」を提案し,現像レスCTPプレート「AZURA」,クラウドワークフロー「APOGEE Cloud 11.0」などを中心に出展する。

スーパーマーケット・トレードショー,2月13~15日に幕張メッセで

スーパーマーケット・トレードショーが2月13~15日に幕張メッセで開かれる。共同印刷は,食卓と食生活のリアルに迫るマーケティングサービス「リア食」や店頭ソリューションサービス,複数一括読み取り機能のオリジナル二次元コード「FullScanCode」,セルフオーダー・セルフ決済を可能にするアプリケーションをはじめ,さまざまな決済ソリューションを実演する。

コンバーティングテクノロジー総合展,1月30日~2月1日に東京ビッグサイトで

コンバーティングテクノロジー総合展が1月30日~2月1日に東京ビッグサイトで開かれる。
東洋インキグループは,ICタグ用途に最適な導電性材料,成型加工・成型加飾向け高機能材料,紫外線硬化型高機能ハードコート材料,耐熱・低誘電接着剤を中心に製品やソリューションを紹介する。
松尾産業は研究用コーターや印刷試験機,ゲルタイム自動測定装置,UV-LED照射装置,小型卓上プラズマ処理装置,連続厚み測定器,塗料インキ添加剤などを出展する。

■印刷を楽しむ

ウエーブ,「フェイスペイントシール印刷」をリリース

ネット印刷WAVEは1月15日,「フェイスペイントシール印刷」をリリースした。フェイスペイントとは,専用の絵の具を使って,顔や腕に絵柄を直接ペイントするアートのこと。「フェイスペイントシール印刷」は,顔や体に貼ることができる特殊な素材にデザインデータをフルカラーで印刷,指定の形状にカットして納品するサービス。手軽にフェイスペイントを楽しめる。

アイソトープ・テクノロジー,フォトブック作成ソフト提供開始

2020年に供給終了が予定されているFlash形式を利用せず,HTML5+javaScriptにて作成しているフォトブック作成ソフト「Phollection」を,アイソトープ・テクノロジーが2月6日より提供する。供給された画像データに自分の画像データを追加してフォトブックが作成できる新サービス。サービス利用金額は60,000円(1ヵ月~)。

キンコーズ,初のコワーキングスペース「ツクル・ワーク」を開設

キンコーズ・ジャパンは,同社初となるコワーキングスペース「ツクル・ワーク」を開設。第一弾として2月15日に「ツクル・ワーク 新宿センタービル店」を開く。ビジネスをサポートする「ワーク」,デザイナーやクリエイターを対象とする「ラボ」,生活を豊かにする「ホビー」,機会をツクル「コミュニケーション」などのニーズに応える場や技術,知識を提供していく。

■各種新製品

EIZO,広視野角の21.5型タッチパネル液晶モニターを発売

EIZOは,21.5型タッチパネル液晶モニター「DuraVision FDF2121WT-A」を,1月30日に発売する。視野角の広い液晶パネルを採用したことで,従来と比べて角度をつけても画面がクリアに表示できる。価格はオープン価格。

キヤノン,オフィス向け複合機7シリーズ22モデル発売

キヤノンは1月下旬より,オフィス向け複合機の新製品“イメージランナー・アドバンス・ジェネレーション・スリー・サード・エディション”を発売する。セキュリティー機能とクラウドサービス連携が強化された。 7シリーズ22モデル。価格は67万5000〜130万円。

ブラザー工業,A3ビジネスインクジェット複合機3機種発売

ブラザー工業は,インクジェットプリンター「プリビオ」の新製品として,設置面積がコンパクトなモデルを追加。ラインアップを刷新したA3ビジネスインクジェット複合機3機種を2月上旬より発売する。

富士ゼロックス,特殊色専用プロダクションプリンター発売

富士ゼロックスは,特殊色専用プロダクションプリンター“DocuColor 7171 P(Model-ST)”を1月23日に発売する。ゴールド,シルバー,ホワイト計3色の特殊トナーとブラックトナーを搭載。デジタル印刷機を導入する際のエントリーモデルとして開発された。価格は475万5,000円(本体),151万2,000円(サーバー)。

ローランド ディー.ジー.,綿製品へ 直接印刷ができるデジタル印刷機発売

ローランド ディー.ジー.は,Tシャツやポロシャツ,トートバッグなどの綿製品へ A4サイズで直接印刷ができるデジタル印刷機「VersaSTUDIO BT-12」を4月3日から発売する。本体と仕上機のセット価格で35万2000円。別売のデザイン&プリントマネジメントソフトウェア「コトデザイン」と接続することで,デザインデータの作成から商品への印刷,販売までをトータルにサポートする。

アイ・シー・ラボ,印刷業統合管理システムを開発

アイ・シー・ラボは1月18日,印刷業統合管理システム「プリノバ」を開発した。基幹システム設計から導入の支援を行うことで蓄積したノウハウを基にシステムを開発。 最大の特徴は,見積時点で信頼性の高い原価・利益指標が得られる点。フルパッケージは見積・受注,工程,日報まで一貫しており,実態に合った標準原価設定への更新を実現できる。2月6〜8日に行われるpage2019に出展する。

フジテックス,日本アグフアマテリアルズと総販売店契約

フジテックスは1月11日,ベルギーに本社を置く化学メーカーのアグフア・ゲバルト社の日本法人,日本アグフアマテリアルズと,ラミネート不要の合成紙「シナップスXM」について,日本国内における総販売店契約を締結した。

■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

1月31日まで,「百人一冊」多田進 装丁の仕事100冊 1971-2018

東京・渋谷のウィリアムモリスにて,“「百人一冊」多田進 装丁の仕事100冊 1971-2018”が31日まで行われている。50年近くの仕事から100冊を選び展示。それらをまとめた冊子が会場で販売される。問合せは,電話03-5466-3717。

1月23〜24日,名古屋で光文堂新春機材展「Print Doors 2019」

光文堂は1月23〜24日,名古屋の吹上ホールにて「INNOVATE TO CREATE」をテーマに,新春機材展「Print Doors 2019」を開く。大洞印刷は,「世界に1つだけの商品」としてデジタル印刷ソリューションを紹介。ひとつのソースデータから部分的にデータを切り抜き,自動で拡大・縮小・回転することにより無限のデザインパターンが生成可能な「mosaic」,ロゴやシンボルなどブランドなどを構成するエレメントをランダムに配置することでユニークなデザインが可能な「collage」などを出展する。

http://www.kobundo.co.jp/event/printdoors2019/pr_pd2019.html

1月24日,モリサワが文字文化フォーラム「国宝『源氏物語絵巻』の美」

モリサワは1月24日,大国町の大阪本社で文字文化フォーラム「国宝『源氏物語絵巻』の美」を開く。モリサワカレンダーの監修・解説に尽力した,五島美術館副館長の名児耶明氏と,徳川美術館学芸部長の四辻秀紀氏が講師となり解説する。定員は150人。参加費は無料。

https://www.morisawa.co.jp/culture/forums/

1月31日〜2月1日,モトヤが大阪で展示会

モトヤは1月31日〜2月1日,大阪のOMMビルで「コラボレーションフェア2019大阪」を開く。環境に優しい資材や機材を使った作業環境の見直しや,ロボット等で自動化することによる低コスト化の実現など,販促・環境・自動化をキーワードにした企業が参加する。問合せは,電話06-6261-1931。

2月4日,大日本印刷が資料電子化のセミナー

大日本印刷は2月4日,東京・五反田の同社で「資料の電子化・データ活用セミナー」を行う。アナログ資料の電子化を検討するさいのルールや必要性・メリット・活用事例などを紹介するほか,SKJ総合税理士事務所の袖山喜久造所長がデジタルデータ保存に関わる法律について,丸善雄松堂とハイパーギアが電子資料の構築事例について,プリザベーション・テクノロジーズ・ジャパンの横島文夫氏が保管資料の劣化を抑える脱酸技術を解説する。参加無料。要申込。
https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/seminar/1190730_1595.html

2月19日〜3月15日,銀座でグラフィック「1_WALL」展

東京・銀座のガーデン・ガーデンは2月19日〜3月15日,“グラフィック「1_WALL」展”を開く。「表現」が多様化している現在に,「表現する」ことに真剣に向き合う人たちと一緒に,新しい表現を考える場にしたいという主旨のもと,壁一面に作品が並べられる。

http://rcc.recruit.co.jp/gg/competition/1_wall/020_graphics

3月5~8日,東京ビッグサイトで街づくりと店づくりの総合展

「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」が3月5~8日,東京ビッグサイトで開かれている。店舗・商業施設,オフィス,住宅など,人手不足を克服し,快適で安全な街づくり・店づくりを行うための最新ソリューションモデルが展示・提案される。主催は日本経済新聞社。入場料3,000円(事前登録で無料)。

https://messe.nikkei.co.jp/register/form/NM/ja?nmn=1

3月18日,日本画像学会が「感光体技術」に関するセミナー

日本画像学会は3月18日,東京・高田馬場の早稲田大学で「感光体技術」に関するフリートーキングセミナーを開く。日本画像学会誌235号の特集をベースに,登壇者とざっくばらんに議論できる。参加費は5,000円(一般),3,000円(会員)など。定員は60人(先着順)。

http://www.isj-imaging.org/event/imaging_today/2018_IT_34.html

9月6〜9日,京都市で世界遺産二条城を舞台にしたアートフェア

国際的なアートの見本市「artKYOTO 2019」が9月6〜9日に世界遺産である京都市の元離宮二条城で開かれる。世界のアートシーンを牽引するべく,国内外40余りの出展ギャラリーがそれぞれの審美眼に基づいたアート作品を出展する。主催は京都市,電通,電通ライブ,アート東京。

https://artkyoto.jp

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2019年2月号【特集:最近の新しい技術】

“原稿→印刷物”の構図で,中抜きはどんどん進みますが,最終的に紙をはじめとした被印刷体とインキをはじめとした着色材,乾燥方法,加工方法,評価方法がなければ,印刷物は出来上がりません。それらの話題のいくつかを紹介しています。(中村 幹/本誌編集長)

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