週刊「印刷雑誌」

10巻 1号 2019年1月15日
Japan Printer weekly vol.10, no.1

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷を楽しむ

帆風,東京にエプロンとスウェット専門店

帆風は2018年12月26日,誰でも簡単に1枚からオリジナルでエプロンが作れる専門店「Vanfu Aoyama」を青山・骨董通りに,スウェットやパーカーが作れる専門店「Vanfu Shibuya」を渋谷・246号線沿いに期間限定でオープンした。エプロンは全部で7種類。好きな言葉やイニシャルとデザインテンプレートを組み合わせれば,簡単にオリジナルのエプロンが作れる。 スウェットのデザインは12種類,プリント色は28色から選べる。

大日本印刷,オリジナル書体にLINE絵文字

大日本印刷は1月7日,オリジナル書体『秀英体』をLINEで使える絵文字に加工した“デコ文字(かなカナ・英数字)”タイプ6種を発売した。書体は,秀英初号明朝,秀英にじみ丸ゴB,秀英にじみ明朝L,秀英四号太かな,秀英四号かな,秀英アンチック。価格は1種あたり120円。

図書印刷,日本絵本賞に協賛

図書印刷は「日本絵本賞」(全国学校図書館協議会,毎日新聞社主催)に第1回から協賛している。2018年12月27日,今回の第24回にも協賛すると発表した。「日本絵本賞」は,日本で出版された優れた絵本を顕彰するもの。同社は,絵本を通じた子どもたちの健全育成に協力し,今後も絵本文化の普及に向けた技術やソリューションの開発に努める。

モリサワ,ATypI 2019 TOKYO運営事務局に

モリサワはATypI 2019 TOKYOの運営事務局になり,2019年の状況を発表した。9月4〜7日,東京・青海の日本科学未来館で催す。今後,プレゼンテーション,ワークショップ,展示への応募受付開始は1〜2月に配信予定で,スポンサーキットは1月配信予定。4月3日に概要発表予定。
ATypI(えーたいぷあい,あてぃぴ)とは,タイプ,タイポグラフィの新たな可能性と普遍的な価値を世界に向けて発信する場として成長を続けてきた。2019年で63回目の開催を迎える本大会は「Rediscover – 変化と伝統の都市,東京でタイポグラフィを再発見しよう!」のテーマのもと開催される。

コンテンツワークス,Photoback新アプリのリリース記念キャンペーン

コンテンツワークスは1月31日まで,フォトブックが簡単に作れるサービス「Photoback」のリリースを記念したインスタグラム投稿キャンペーンを実施。同キャンペーンでは,自身のインスタグラムアカウントのフォロワーが50人以上いて,ハッシュタグで投稿ができる人にかぎり,公式インスタから手順をふんで,テーマに沿った写真を投稿すると,抽選で3人に1万円分の同サービスのギフト券が当るなどの特典がある。

■プロの世界

経済産業省,地域未来牽引企業発表

経済産業省は2018年12月25日,地域経済牽引事業の担い手の候補となる地域の中核企業として「地域未来牽引企業」1543社を追加選定した。地域未来牽引企業は,地域の特性を生かして高い付加価値を創出し,地域の事業者等に対する経済的波及効果を及ぼすことにより地域の経済成長を力強く牽引する事業を更に積極的に展開すること,または今後取り組むことが期待される企業。
印刷企業は,ユーメディア(仙台),小松写真印刷(山形・酒田),タカラ印刷(福島),昭栄印刷(新潟・新発田),高桑美術印刷(金沢),ヨシモト印刷社(静岡),富士特殊紙業(愛知・瀬戸),グラフィック(京都),ジップ(岡山・瀬戸内),ナベプロセス(高松),セキ(松山),久留米印刷(福岡・広川町),丸信(福岡・久留米),丸正印刷(沖縄・西原町)などが選定された。

ウエーブ,高機能壁紙の販売

ウエーブは12月25日から,高機能壁紙「マルチセーフ壁紙印刷」の販売を始めた。同壁紙は,表面に漆喰をコーティングし,消臭,抗菌や抗ウイルス,VOC除去,調湿などの機能が付いている。公共施設や病院,ホテル,子供部屋にもオリジナルデザインで安心して使える。

日本フォーム印刷工業連合会,ビジネスフォーム印刷技能研修会

日本フォーム印刷工業連合会は2018年12月20日,ミヤコシのサポートで同社八千代工場内に「研修用ビジネスフォーム印刷機」を設置し,今後「ビジネスフォーム印刷技能研修会」を開催して「技術力」の強化を図ると発表した。開催日程は2月6〜8日,2月20〜22日,3月6〜8日の各3日間コース。参加者全員が研修機に触れて学ぶことができるよう,毎回6人の小グループで実施する。

全印工連・日紙商,用紙値上げへの対応

全日本印刷工業組合連合会と日本洋紙板紙卸商業組合は2018年12月28日,各製紙メーカーの2019年1月1日出荷分からのいっせい値上げ表明に関し,連名で要望書を主要製紙メーカー7社と主要代理店9社に出状したと発表した。要望内容は,メーカー各社の状況が異なるにも関わらず,いっせいに同時期,同値上げ幅についての社会,消費者への公表と社会的責任と説明責任を果たすこと。
なお全印工連では2018年12月14日に経済産業省に対して,「平成30年度中小企業者に関する国等の契約の基本方針」中の「適切な予定価格の作成」にある「燃料や原材料等の市況価格の変動が激しい商品等については,特に,最新の実勢価格や需給の状況等を考慮するよう努めるものとする」の記述について全国的に遵守する指導を求める文書を提出している。

全日本印刷工業組合連合会,プラスチックから紙製への対応

全日本印刷工業組合連合会は12月28日,経済産業省に対して「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」への加入を申し込んだと発表した。「海岸漂着物処理推進法」が2018年改正され,この中にマイクロプラスチック対策が含まれ,プラスチックから紙製への素材変更の動きの中で「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」(仮称)が設立されることになった。同連合会では,海岸漂着物処理推進法を各地の地元自治体が推進するうえで積極的に関与・協力できると判断してのこと。

全日本印刷工業組合連合会,官公需対策協議会・全国協議会開催

全日本印刷工業組合連合会は第5回「官公需対策協議会・全国協議会」を2月6日,東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で開く。参加費は3000円。

日本HP,「キャリア教育アワード」で経済産業大臣賞を受賞

日本HPは2018年12月19日,学生向けプログラムが,経済産業省主催の「キャリア教育アワード」で経済産業大臣賞を受賞したと発表した。同プログラムは火星での人類100万人の暮らしを科学的根拠に基づき設計する国際的プロジェクトと連携し,日本の学生の宇宙開発とテクノロジーに対する理解促進を図りながら,グローバル化が進む将来社会に備えた課題解決型教育。日本では国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構と協力し実施した。

キンコーズ,関西に新たな拠点をオープン

キンコーズ・ジャパンは1月21日,「大阪セキュアードプロダクションセンター」をオープンする。専任スタッフのみが入室できるセキュリティ環境を担保し,機密性の高いドキュメント作成の際に,高いセキュリティ体制で顧客の情報を守る。さらにセクションごとに専門的な人員を配置した集中型生産ラインを構築し,よりスピーディな印刷製造が可能となった。

DICグラフィックス,オフセットインキ価格改定

DICグラフィックスは2月1日より,商業オフ輪インキ,油性枚葉インキ,UVインキ,新聞インキの価格を上げる。価格改定幅は,商業オフ輪インキが50円/kg,油性枚葉インキと新聞インキが60円/kg,UVインキが150円/kgとなっている。

■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

1月16〜18日,ビッグサイトで最先端エレクトロニクス・自動車・ロボットの展示会

リード エグジビション ジャパンは1月16〜18日,最先端エレクトロニクス,自動車,ロボットの展示会「ネプコンジャパン」を,東京ビッグサイトで開く。参加費は無料(要・招待券)。

https://www.nepconjapan.jp/ja-jp.html

1月17日,帆風が英文組版のセミナー

帆風は1月17日,東京・千代田区のベルサール神保町でセミナー「実務に役立つ英文組版Part3」を行う。エディトリアルデザイナーのコントヨコ氏が自然な読みやすさや組版作業効率にも影響する英文組版の書体選定に役立つ実務的なポイントを解説する。参加無料。要申込,定員150人。

https://www.vanfu.co.jp/vf/seminar/202th

1月21日〜2月5日,エプソンが色合わせを体感するイベント

エプソンは1月21日〜2月5日,同社のエコソルベントインク搭載プリンターを使った「カンタン色合わせ体感イベント」を全国7カ所で開く。会場は宮崎(JA-AZM),佐世保(アルカスSASEBO),北九州(西日本総合展示場),久留米(地場産くるめ),新潟(NOCプラザ新潟卸センター),太田(太田市産業支援センター),立川(立川市市民会館)。参加費無料(事前申込制)

https://www.epson.jp/ec/event/taikan_event/

1月23〜25日,大阪でWeb&デジタル マーケティング EXPO

リード エグジビション ジャパンは1月23〜25日,マーケティングオートメーション,AI(人工知能),ウェブマーケティング,アドテク・動画広告など,マーケティングに関するソリューションが一堂に出展する専門展を,インテックス大阪で開く。参加費は無料(要・招待券)

https://www.japan-it-osaka.jp/webmo/

1月23日〜2月28日,竹尾が「クリエイター100人からの年賀状」展

竹尾は1月23日〜2月28日,「クリエイター100人からの年賀状」展vol.14を開く。従来の東京・神田錦町の見本帖本店に加え,大阪市中央区の淀屋橋見本帖と,福岡市博多区の福岡見本帖でも同時に開かれ,3会場あわせて200組を超えるクリエイターの年賀状が展示される。

https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20190123.html

1月28〜29日,ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会がセミナー

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA)は1月28〜29日,東京・銀座のUCDA事務局にてUCDAウインタースクールを開く。「UCDAアワードの報告とUCDA認証・認定制度を学ぶ」をテーマに,セミナー形式で行われる。

https://ucda.jp/20181221_newspaper/

1月30日〜2月1日,東京ビッグサイトでConvertech JAPAN

Convertech JAPAN 2019が1月30日〜2月1日,有明の東京ビッグサイトで開催される。富士フイルムグローバルグラフィックシステムズは,軟包装分野の課題解決や付加価値創出のための,独自の画像形成技術「EUCON Technology」によるUVインクジェット印刷機やUVインクジェット+水性グラビア印刷ユニットによるハイブリッド印刷機,溶剤フリーの水現像フレキソ版「FLENEX FWシリーズ」を中心に出展する。岩崎電気は,小型EB実験機「アイ・コンパクトEB」や無溶剤インキのEB硬化を実演する。またEB応用製品を展示する。

http://www.convertechexpo.com/

2月7〜8日,リョービが東京で新春ショー

リョービMHIグラフィックテクノロジーは2月7〜8日,北区豊島にある同社の東京ショールームにて新春ショーを開く。「Assist Your Potential」をテーマに掲げ「自動運転の実演」とIoTを活用した「遠隔支援システム」を実際に体験できる。問合せは,電話03-3927-1031。

5月8〜10日,東京でWeb&デジタル マーケティング EXPO

リード エグジビション ジャパンは5月8〜10日,マーケティングオートメーション,AI(人工知能),ウェブマーケティング,アドテク・動画広告など,マーケティングに関するソリューションが一堂に出展する専門展を,東京ビッグサイトで開く。参加費は無料(要・招待券)

https://spring.japan-it.jp/webmo/

5月11日,出版学会が春季研究発表会

日本出版学会は5月11日,東京・茗荷谷の跡見学園女子大学で総会と春季研究発表会を開く。創立50周年の記念シンポジウムとワークショップも行い,この2点(有料)は非会員も出席可能予定。問合せは,事務局(電話03-3313-7347)。

9〜10月の見本市スケジュール

ビジネスガイド社が主催する,秋の見本市の開催スケジュールが明らかになった。9月3〜6日,東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2019(東京ビッグサイト)。9月19〜20日,大阪インターナショナル・ギフト・ショー秋2019(大阪マーチャンダイズ・マート)。10月16〜18日,インターナショナルプレミアム・インセンティブショー秋2019(池袋サンシャインシティ文化会館)となっている。

10月23〜25日,幕張でWeb&デジタル マーケティング EXPO

リード エグジビション ジャパンは10月23〜25日,マーケティングオートメーション,AI(人工知能),ウェブマーケティング,アドテク・動画広告など,マーケティングに関するソリューションが一堂に出展する専門展を,幕張メッセで開く。参加費は無料(要・招待券)

https://www.web-mo.jp/aki/

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2019年1月号【特集:日本の未来を支える印刷】

印刷技術は日々進化しています。デジタルでないオフセット印刷機一つをとっても、使用できる用紙サイズ、色数の向上、準備時間の短縮など、生産性は高くなっています。ただ、工場や工程全体や企業のしくみ全体を改善していかないと、利益が出せない時代になっています。利益が出せる企業は、日本を支えている企業とも言えるでしょう。そのような企業は1月号の巻頭メッセージの企業が代表的でしょうし、また本特集が印刷物生産の点から、利益を出せる企業発展の一助になれば幸いです。(中村 幹/本誌編集長)

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