週刊「印刷雑誌」

9巻 38号 2018年10月15日
Japan Printer weekly vol.9, no.38

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷を活用する

レイン・バード,POP作成アプリに印刷注文機能を追加

レイン・バードは10月10日,POP作成アプリ「POPKIT(ポップキット)」において印刷注文ができるサービス「POPKIT to Print」の提供を,日本写真印刷コミュニケーションズと共同で始めた。プロのクリエイターが作ったPOPパーツを組み合わせてPOPデザインを作成でき,印刷を発注すると宅配便で指定場所に配達される。最大B2判まで対応。

ワールドコウゲイ,のぼりや旗の印刷通販サイトを開設

ワールドコウゲイは9月25日,印刷通販サイト「サインランド」を開設した。のぼりや旗や法被,ノベルティグッズなど展示会出展に使える商品を用意し,ほとんどの商品は1部から注文できる。年内にスマートフォンからの注文にも対応する予定。

大日本印刷,東京2020競技体験イベント

大日本印刷は朝日新聞社と共同で10月21日,東京・神宮前の国際連合大学で「東京2020 Let’s 55 ~レッツゴーゴー~ with 青山スポーツフェス」を開く。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの競技体験などができる。

川島町,凸版印刷の協力で魅力紹介イベント

埼玉県川島町は10月26〜28日,東京・浅草の「まるごとにっぽん」で凸版印刷の協力のもと,特産品の試食販売や料理教室などで川島町の魅力を広く発信するフェア「川島町収穫祭」を開く。同町は凸版印刷が運営する日本の食文化情報発信サイト「SHUN GATE(シュンゲート)」を通じて,プロモーションを6月より行っており,同フェアはその一環として実施する。

■プロの世界

モリサワ,ビジネス文書用のUDフォントサービス

モリサワは,ビジネス文書作成向けのUDフォントソリューション「MORISAWA BIZ+」を10月24日から始める。同ソリューションは,ビジネスシーンのドキュメントやコンテンツの作成に,ユニバーサルデザイン(UD)フォントの利用を提案するサービス。Word,Excel,PowerPointでも使える仕様で提供する。書体ラインナップは,ベーシックなゴシック体と明朝体などすべてTrueTypeフォントで43書体。1ライセンス年契約3600円,月契約300円。

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和文を中心に文字,書体に焦点をあて,書籍や雑誌をはじめとした印刷媒体や,さらにデジタル機器の表示までの文字の基本,デザインへの応用までを多数の図版を使ってオールカラーで解説。『印刷技術基本ポイント 文字・書体編』
障がい者を含めた多くの人が視覚的に情報を理解できるメディア・ユニバーサルデザインという視点。その現状調査や企業・団体の取り組み,技法,適応例をオールカラーで解説。『メディア・ユニバーサルデザイン』

リコー,ジェルジェットプリンターの新製品発表

リコーは10月22日にA3判のジェルジェットプリンター「RICOH SG 7200」を発売すると発表した。2012 年12 月に発売した「IPSiO SG 7100」の後継機種。連続出力速度はA4判で29枚/分。オープン価格。
ジェルジェットプリンターとは,速乾性「GELJET」ビスカスインク,高速印刷が可能なワイドヘッド,レーザープリンター同等の用紙搬送システムを搭載した,リコー独自のプリンター。

エプソン,ワークフローを支援する業務ソフトを出荷開始

エプソン販売は11月21日,大判プリンタ「SureColor」向けの純正ソフトウェアRIP「Epson Edge Print」を最新版のVer.2.0へ刷新し,11月21日よりパッケージ版とバンドル版の出荷を始める。最新版は,簡単に測色機で色合わせできる機能や,用紙の幅や空きスペースに応じてプリントデータを自動配置する機能などを搭載した。従来製品の所有者は同日より無料ダウンロードが可能。

方正とアスコン,AI校正システムを開発

方正とアスコンは10月5日,AIを利用したチラシ校正支援システムを共同開発したと発表した。 同システムは,チラシ原稿の文字データと制作結果の画像データをAIが自動識別・比較することで校正モレの箇所を発見する。すでにアスコンのチラシ制作現場で実運用を検証しており,労務削減による制作コストダウンとミスの削減を期待しているという。両社は今後,全国の印刷会社や制作会社が利用できる校正支援サービスを共同で運営する計画を立てている。

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デジタル時代だからこそ使える,本を作る際の必読書。『本の品格―電子書籍にも必要な校正読本―』

日本印刷産業連合会,10月30日に「GP工場交流会」

日本印刷産業連合会は10月30日,東京・新富の日本印刷会館で「GP工場交流会」を開く。グリーンプリンティング(GP)認定工場の認定式とセミナーがある。セミナーでは全日本印刷工業組合連合会の相原茂明氏が,同認定工場の利点を生かしどのように営業展開すればよいかを話す。

2020年10月に全日本印刷文化典長野大会

全日本印刷工業組合連合会は四国地区印刷協議会,高知県印刷工業組合の主管で10月5・6日,高知の三翠園で「全日本印刷文化典高知大会」を開き550人が参加した。表彰や作家の山本一力氏による講演会のほか,働き方改革をテーマにフォーラムなどを行った。
次回は,関東甲信越静地区印刷協議会と長野県印刷工業組合の主管で,2020年10月30・31日,軽井沢で催す。

ナガイアルテスの永井徹会長が逝去

ナガイアルテスの永井徹会長が10月3日,逝去した。享年73歳。日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会監事,同元副会長,東京グラフィックコミュニケーションズ工業組合監事,同元副理事長。

■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

12月23日まで,福島で「ヘレン・フランケンサーラー展」

福島・小塩江のCCGA現代グラフィックアートセンターは12月23日まで,「ヘレン・フランケンサーラー[エクスペリメンタル・インプレッション]:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.31」を開いている。アメリカの画家ヘレン・フランケンサーラー(1928–2011)を紹介。同氏が1977年にタイラーグラフィックス版画工房と共同制作を始めた版画作品に焦点を当て,工房の高い技術力を背景にした革新的な作品を展示している。入館料は一般300円,学生200円,小学生以下・シニアなど無料。月曜休館。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=3&seq=00000733

10月17日,文化通信社と出版ビジネススクールが書店セミナー

文化通信社と出版ビジネススクールは10月17日,東京・神保町の文化産業信用組合でセミナーを開く。「“身の丈の本屋”を考える」をテーマに,さわや書店の田口幹人・統括店長と文化通信社の星野渉・専務取締役編集長が,各地の書店を訪ねて見えたことを話す。参加費5000円。要申込。
http://skc.index.ne.jp/seminar/20181017.html

10月19日,エックスライトがパッケージの色管理セミナー

エックスライト社は10月19日,東京・青海の同社で「ブランドオーナーのためのパッケージの色管理セミナー」を開く。どのように印刷会社とコミュニケーションすれば色の再現性が高まるか,何を見本にすればいいのか,どんな環境で色を確認すれば問題が出にくいのか,軟包装でのパッケージ管理方法などを解説する。参加無料。要申込,定員20人。
https://www.xrite.co.jp/news/pressnews/574-2018-10-19-pressnews.html

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言葉だけではうまく伝わらない「色」について,表現方法,伝達方法,計測,色校正と色管理など基本ポイントをやさしく解説。『印刷技術基本ポイント カラーコミュニケーション編』

10月24日,帆風がAdobeCCのセミナー

帆風は10月24日,東京・千代田区のベルサール神保町で「CCを活用した“今どきの使い方”を学ぼう!」をテーマにセミナーを行う。ザッツの森裕司氏がAdobeのCCライブラリやTypekit,Adobe Stockなどを活用したワークフローを紹介するとともに,最新バージョンの機能と使いどころを紹介する。参加無料。要申込,定員150人。
https://www.vanfu.co.jp/vf/seminar/200th

10月25・26日,ダイヤミックが新潟で内覧会

ダイヤミックは10月25・26日,新潟卸センターNOCプラザで「第5回ダイヤミックときめきフェアin新潟」を開く。ダイレクトスクリーン製版,ガーメントプリント,トナー転写プリント,カードプリントなどの機器を中心に実演する。問合せは,電話03-5600-1590。

10月26日,日本画像学会が高分子材料の研究会

日本画像学会は10月26日,田町の東京工業大学で研究会を開く。「可逆的結合からなる自己修復材料の今後の展開」と題し,大阪大学高等共創研究院の高島義徳氏が高分子材料について,自己修復性のコーティングフィルムへの展開や,自己修復性の接着剤,可逆的・刺激応答性の接着剤,光応答性アクチュエータ開発などへの展開を紹介する。参加費は一般2000円,会員1000円。要申込,定員30人。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/yokoku181026.html

10月26日,出版ビジネススクールが出版販売のセミナー

出版ビジネススクールは10月26日,東京・神保町の文化産業信用組合でセミナーを開く。「本の一生と出版販売の基礎」をテーマに,語研の高島利行・取締役が出版販売の仕組みと営業の仕事について話す。参加費7000円。要申込。
http://skc.index.ne.jp/seminar/20181026.html

10月29日〜11月9日,エプソンが大判プリンターの体感イベント

エプソンは大判プリンター「SureColor」向けのソフトウェアRIP「Epson Edge Print」をVer.2.0へアップグレードし,11月21日よりパッケージ版とバンドル版の出荷を始める。また,印刷業,サイン業,看板業の顧客やエプソンエコソルベントインク搭載プリンターを持っている利用者向けに,同ソフトによる体感イベントを次の日程で行う。
10月29・30日:東京エプソンスクエアアネックス,11月1・2日:エプソン大阪ビジネススクエア,11月8・9日:エプソン名古屋ビジネススクエア。参加無料,事前予約制。
https://www.epson.jp/ec/event/surecolor_taikan2018/

11月1日,Tooがクリエイティブ制作管理ツールのセミナー

Tooは11月1日,東京・虎ノ門の同社でセミナーを開く。クリエイターズマッチが開発したクリエイティブ制作専用のプロジェクト管理ツール「AdFlow(アドフロー)」を解説する。同製品は制作に必要な機能を一元化し,プロジェクト管理を行えるクラウドプラットフォーム。参加無料。事前申込制。
https://www.too.com/event/y2018/adflow/

11月8日,繊維学会が紙パッケージのシンポジウム

繊維学会紙パルプ研究委員会は11月8日,文京区の東京大学農学部弥生講堂で「紙パッケージの新時代を創る機能化と材料科学」をテーマに紙パルプシンポジウムを開く。プラスチックによる海洋汚染,容器包装の安全性,紙をベースとした包装材料,ナノセルロースの活用,印刷可能な温度センサーを活用した物流における温度管理,製紙原料調達の国際的動向で構成。参加費は,委員会賛助会社から1人無料,2人目以降10,000円,繊維学会及び協賛学会・協会の会員10,000円,前記会員外12,000円,大学官公庁関係者及び個人会員5,000円,学生・院生2,000円。懇親会(有料)あり。
http://www.enomae.com/senni_pp/53rdSymposium.htm

11月9日,日本印刷学会がオフセット印刷の研究会

日本印刷学会は11月9日,東京・新富の日本印刷会館で研究会を開く。「オフセット印刷の周辺技術の基礎知識と環境への対応の動向」をテーマに,色管理や環境対応,ニスを活用した特殊技術,紙面昇温装置について講演がある。参加費は一般1万2000円,会員1万円。要申込,定員80人。
http://www.jspst.org/event/181109.html

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印刷に興味がある学生や,印刷企業の新入社員,印刷を発注する出版社やデザイナーなど,基本から印刷を学ぶ人々を対象にしたポケットサイズの入門書。『印刷技術基本ポイント 枚葉オフセット印刷編』
オフセットインキの基本知識から問題解決法までをコンパクトにまとめた。現場ですぐに役立つ一冊。『印刷技術ポイント オフセットインキ編』
改善事例から機械運用上の重点項目を提示した機械メンテナンス知識の決定版!『印刷トラブル防止のツボ オフセット現場の改善実録』

11月9日,出版ビジネススクールが校正セミナー

出版ビジネススクールは11月9日,東京・神保町の文化産業信用組合でセミナーを開く。「デジタル時代の賢い校正」をテーマに,ぼっと舎の大西寿男代表が校正の技術やノウハウを紹介する。参加費7000円。要申込。
http://skc.index.ne.jp/seminar/20181109.html

11月9・10日,日本出版学会が創立50周年記念祝賀会とフォーラム

日本出版学会は創立50周年を記念し,11月9日に東京・神保町の出版クラブビルで祝賀会を,同10日に国分寺の東京経済大学で「国際出版研究フォーラム」を開く。フォーラムのテーマは「出版メディア・出版学の新たなる展望」で,出版の歴史や産業,制度,技術の視点から中国,韓国,日本の発表がある。参加費は祝賀会7000円,フォーラムは一般1000円・会員無料。要申込。
祝賀会 http://www.shuppan.jp/yotei/1036-18-20181110.html
フォーラム http://www.shuppan.jp/yotei/1039-18-ifps20181110.html

11月12日〜12月22日,京都dddギャラリーで京都芸大の学生展

京都dddギャラリーは11月12日〜12月22日,京都市立芸術大学と共同で「グラフィックで科学を学ぼう 進化のものがたり展」を開く。同大学のビジュアル・デザイン専攻の学生たちが,生物の進化について書かれた専門書を読み,その内容を子供たちに伝えるためにデザインした,ゲームや映像,絵本などの作品を展示。また,京都大学所蔵の近代教育掛図も展示する。入場無料。日曜・祝日休館。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000723

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音楽ジャケット制作エピソード徹底解剖!デザイナーがこだわり抜いた音楽パッケージのデザインクリエイティブと製造技術,それらに関わる人々のエピソードを豊富な写真とインタビューで紹介。『ミュージック・ジャケット・ストーリーズ-見て楽しむ特殊パッケージの世界-』

11月13日,フォーム工連が印刷会館で調査報告発表

日本フォーム印刷工業連合会は毎年市場調査委員会が行っているアンケート調査のまとめを「2018年度版フォーム印刷業界の現状と課題に関する調査報告書」として出版する。11月13日,東京・新富の日本印刷会館でこの調査報告書の発行にあたり,アンケートの回答内容や,回答の特異点や重点などに関するセミナーを開く。参加無料,要申込。
https://www.jfpi.or.jp/JBFA/seminar/shijyou_cyousa.pdf

11月13日,フォーム工連が「ファンダメンタルマーケター」キックオフ勉強会

日本フォーム印刷工業連合会は2018年度下期から,今後の印刷関連産業を担う人材を育てていく教育施策と「寺子屋」を展開しているが,マーケティングに関する教育として,「ファンダメンタルマーケター」を勉強することになった。11月13日,東京・新富の日本印刷会館で「ファンダメンタルマーケター」についてのキックオフ勉強会を行う。参加無料,要申込。
https://www.jfpi.or.jp/JBFA/seminar/kickoff_benkyou-kai.pdf

11月16日,出版ビジネススクールが出版会計セミナー

出版ビジネススクールは11月16日,東京・神保町の文化産業信用組合でセミナーを開く。「出版会計の基礎」をテーマに,税務経理協会の大坪嘉春会長が経理上財務体質強化ツールとしての出版業界特有の勘定科目を解説する。参加費8000円。要申込。
http://skc.index.ne.jp/seminar/20181116.html

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2018年10月号【特集:IGASに見る印刷産業】(好評発売中)

日本でも海外でも,先進国はもちろんのこと,人件費を抑えるという意味では,発展途上国でも自動化は進むようです。IGASでも,印刷機や製本機そのもの,および周辺機器含め,自動化の進展を見ることができました。まさに「自動化IGAS」と言っていいでしょう。また,デジタル印刷においてRIPと出力機が多対多での対応が広まっており,印刷会社のフレキシブル性が高まってきています。「ワークフローIGAS」や「シームレスIGAS」であったといってもいいかもしれません。

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週刊『印刷雑誌』9巻38号
2018年10月15日発行
編集:末包愛,古性基樹
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部