週刊「印刷雑誌」

9巻 33号 2018年9月10日
Japan Printer weekly vol.9, no.33

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷を楽しむ

扶桑とGoodTheWhat,生地素材にアイロンなしで貼れるステッカー発売

扶桑とGoodTheWhatは10月29日,綿や麻,革などのあらゆる生地素材に貼れるステッカー「irodo(イロド)」を発売する。アイロンなどの道具を必要とせずにこするだけで貼ることができるシートタイプの特殊転写シールで,水に強く定着性があり洗濯も可能。シールを重ねたり色や柄を組み合わせたりして布製品にデコレーションすることで,オリジナルアイテムを作ることができる。A6判で498円。

日照堂,ポップアップカードを展示販売

日照堂は10月8日まで,東京の新宿マルイ メンで,ポップアップカード「LOVE POPカード」の展示販売を行っている。同製品は精密な立体アートが魅力のグリーティングカードで,日本伝統の折り紙をベースに3次元の造形技術を組み合わせた。200種類以上のラインナップがある。

凸版印刷,類似商品画像の検索サービス

凸版印刷は9月3日,商品画像の色や形状,タグの情報を組み合わせた検索ロジックにより,対象の画像と似ている画像を検索できる「パラリービジュアル検索サービス」の提供を始めた。利用者はこの機能を取り込んだオンラインショッピングなどで,自分の端末に保存された画像や,Web上にある画像を使って似ている商品を検索できる。同社が運営するショッピングメディア「Paraly Channel (パラリーチャンネル)」で導入している。

DNPアートコミュニケーションズ,台北の博物館の所蔵品画像データ貸出

DNPアートコミュニケーションズは9月1日,台北の國立故宮博物院と國立歴史博物館の所蔵作品の画像データ貸出サービスを始めた。前者の博物院は中国の明と清の皇帝によって集められた収蔵品を中心に,現在69万点以上の名品を収蔵。後者の博物館は約6万点の文物を所蔵し,とくに甲骨や青銅器,唐三彩,貨幣,近現代の書画のコレクションが充実している。同サービスでは日本でも知名度の高い1100点の美術品から貸出しを始めている。

■印刷からの拡がり

大日本印刷,大村湾のサイクリングイベントにアプリを提供

大日本印刷は地域の寄り道スポット情報を提供する「DNP旅のよりみちアプリYORIP」に,サイクリングコースとコース内でのお薦めスポットの案内や走行情報を提供する新機能を開発した。価格帯は,初期導入費250万円から,サービス利用費30万円から。
長崎県大村湾で地域活性,情報発信を目的に9月30日に開催されるサイクリングイベント「大村湾ZEKKEIライド」に採用され,その日から1年間,地域活性の持続的取り組みがなされる。

凸版印刷,インスタ連動で店頭強化

凸版印刷は9月5日,レモネードと共同で,SNS「Instagram」でのマーケティングと店頭コミュニケーションを連携させてより効率的に店頭プロモーションを活性化させるソリューションの提供を始めた。あらかじめ許諾を得た,人気インスタグラマーの写真コンテンツおよび商品レビューを店頭で表示・配信することによって,生活者視点の販促が購買意欲の醸成に寄与する。

凸版印刷,マーケティングオートメーション連動型DM自動発送サービス

凸版印刷は9月7日,E-mailやSNSでのコミュニケーションなどマーケティング活動を自動化するマーケティングオートメーションと,デジタル印刷工程を連係させるDM自動発送サービスを始めると発表した。同サービスは,ターゲット情報の取得からDM印刷工程までを自動化し,パーソナライズ化されたDMを最短12時間で顧客に発送する。また,E-mailの開封履歴がない顧客にはDMを組み合わせて発送するなど,デジタルとプリントメディアをリアルタイムに連動させたコミュニケーションシナリオも可能。さらにDMにQRコードを印字することで,DMを受け取った顧客の反応をリアルタイムに把握できる。

凸版印刷,宇宙利用共創プログラムに参画

凸版印刷は9月6日, ANAホールディングスと宇宙航空研究開発機構が始動する,新たな宇宙開発・利用を創出する共創プログラム「AVATAR X Program」に参画すると発表した。凸版印刷の技術を活用し,分身ロボット技術による新たな宇宙関連の遠隔サービスについて共同で検討を行う。それらを活用した観光事業の創出にも取り組む。

■新製品発売

リコー,モノクロプリンター新製品

リコーは9月5日,A4判モノクロレーザープリンターおよび複合機「RICOH SP 3700シリーズ」「RICOH SP 2300Lシリーズ」の合わせて4機種を発売すると発表した。従来機と比べ,出力速度を毎分32枚(A4判縦送り)にした。「RICOH SP 3700SF」と「同 SP 2300SFL」は,それぞれをベースにコピー,カラースキャナー,ファクス機能を付加した1台4役の複合機。オープン価格。

ブラザー,大容量インクのプリンタ5機種を発売

ブラザー販売は9月中旬,ブラザー工業のインクジェットプリンタ「PRIVIO(プリビオ)」の新製品として,大容量インクカートリッジとサブタンクを搭載した「ファーストタンク」モデル5機種を発売する。標準機種対応のインクカートリッジと比べて,ブラックは約16本分,カラーは約10本分のインク量を搭載。1回のインク交換で印刷できるA4判モノクロの印刷可能枚数が375枚から6000枚に向上した。A4判複合機からA3判プリンタや3段給紙複合機まである。

キヤノン,オフィス向け複合機の機能拡張で働き方改革を支援

キヤノンとキヤノンマーケティングジャパンは9月3日,オフィス向け複合機の機能を拡張するクラウド型プラットフォームの本格展開を始め,新サービス「uniFLOW Online Basic Scanningパック/Advanced Scanningパック」の提供を始めた。この新サービスは同社のクラウドサービス「uniFLOW Online」のスキャン機能を強化するもので,外部のクラウドストレージサービスや経費精算・管理クラウドサービスとの連携を可能にする。

リンテック,改ざん防止用ラベル素材に新アイテムを追加

リンテックは7月,剥がしたさいに「VOID」の文字がラベル面にのみ浮き出る非転着タイプの改ざん防止用ラベル素材の新アイテムとして,青色と赤色をラインアップした。また,透明フィルムベースの従来品を含め文字を大きく,よりくっきりと浮き出る仕様に変更し,文字の視認性を向上した。

■プロの世界

日本印刷産業連合会,造本装幀コンクールはじめ各種催事

日本印刷産業連合会は次の各種催事を予定している。「第52回造本装幀コンクール」は10月26~28日,神保町の東京堂ホールで展示会。女性活躍推進部会拡大版プログラム「WAIGAYA」を11月上旬,2019年1月中旬,2月下旬(合宿)に開催。事業拡大に向けた経営戦略をテーマに「印刷人育成オープンセミナー」を11月6日に東京・小石川の日本プリンティングアカデミーで,11月13日と20日に日本印刷会館で実施。経済産業省関東経済産業局との共催の「VOC対策セミナー」を11月28日,日本印刷会館で実施。

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幕末明治の初期洋装本から現代のベストセラーまで,装丁家兼製本マニアの著者が,日本の近代製本史を文献と実物資料の両面から丹念に探る。『製本探索』
原弘から杉浦康平,横尾忠則,菊地信義,そして原研哉まで,日本を代表する31人のグラフィックデザイナー各氏のブックデザインを,58作品,68点のカラー図版とともに紹介。『デザイナーと装丁』

東京都印刷工業組合,団体課題別人材力支援事業で白橋が発表

東京都印刷工業組合は2016年度より2年間,東京しごと財団の委託を受け,人材開発企業のマンパワーグループとコンソーシアムを組み「コンサルタント事業」と「資格取得支援・集合研修事業」を無償で提供する「団体課題別人材力支援事業」を推進してきた。この成果を報告し,広く波及することを目的とした「好事例発表会」が9月19日に東京のベルサール神保町で行われる。委託を受けた10団体のうち5団体の所属企業が事例発表を予定しており,同組合から白橋が発表する。

リンテック,特殊紙全般の価格改定

リンテックは,原材料価格の高騰などに伴い,特殊紙全般の販売価格を10月1日出荷分より10%以上引き上げる。

印刷需要の縮小スピードがやや上昇

矢野経済研究所は8月31日,国内一般印刷市場を調査した結果をまとめた「2018年版 印刷企業の徹底分析」(税抜12万円)を発行し,概要を発表した。それによると,2016年度の市場規模(事業者売上高ベース)は3兆5317億2700万円で前年度比1.1%減。2017年度の同市場規模は3兆4922億500万円で前年度比1.1%減と減少推移となった。大きく減少した出版市場の煽りを受けた出版印刷分野と,大型BPO案件縮小の影響を受けたDPSの減少が主な要因。2018年度の市場規模は前年度比0.7%減の3兆4680億円と,その減少幅は小幅で推移する見込み。

国内の出版総市場はマイナス成長

矢野経済研究所は8月30日,国内の出版市場および電子書籍市場を調査した結果をまとめた「2018年版 出版社経営総鑑」(税抜15万円)を発行し,概要を発表した。同社の推計によると,2017年の出版総市場(出版市場+電子書籍市場)は前年比4.3%減の1兆5901億円。電子書籍市場は前年比15.8%増の2200億円。出版総市場に占める電子書籍のシェアは13.8%。印刷メディアを用いた(既存の)出版物から電子書籍へのシフトはコミックを中心に進んでいるものの,少子化や文字離れなどの構造的な減少要因がそれを上回っている。2018年の国内出版総市場(出版市場+電子書籍市場)は前年比5.0%減の1兆5100億円になると予測している。

東京ニュースとトライアル,本社移転

東京ニュースとトライアルは9月18日,本社を移転する。新住所は,〒101-0042東京都千代田区神田東松下町10-5翔和神田ビルII,電話03-6260-8088,FAX03-6260-8085。

村田金箔,神奈川に営業所を開設

村田金箔グループは9月13日,国内15ヵ所目の営業所を開設する。住所は,〒243-0018神奈川県厚木市中町4-14-1サクセス本厚木ビル6階,電話050-6861-9715。

■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

9月30日まで,日本新聞博物館で「新聞が伝えた明治」展

日本新聞博物館は9月30日まで,「新聞が伝えた明治:近代日本の記録と記憶」展を開いている。明治150年の節目として,約300点の資料で,明治時代の重要な事象・出来事を新聞がどう伝えてきたかを振り返る。入館料は一般400円,大学生300円,高校生200円,中学生以下無料。月曜休館。
https://newspark.jp/newspark/info_exhibition/ex000092.html

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2019年3月3日まで,紙の博物館で『紙漉重宝記』展

東京・王子の「紙の博物館」は2019年3月3日まで,江戸時代後期に石見(現 島根県)の紙問屋によって刊行された初の紙漉き解説書『紙漉重宝記』のパネル展を開いている。同書は,図絵を用いて説明され,英語,ドイツ語,フランス語などにも翻訳されている。
http://www.papermuseum.jp/exhibit/temporary/2018/0616.html

9月14日,日本画像学会がデジタル印刷技術の研究会

日本画像学会は9月14日,東京の早稲田大学で「最近のデジタル印刷機と高画質化・高機能化に向けた取り組み」をテーマに研究会を開く。同学会誌234号「Imaging Today」の執筆者が発表し,議論する。参加費は一般5000円,会員3000円,学生1500円。要申込,定員60人。
http://www.isj-imaging.org/event/imaging_today/2018_IT_33.html

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デジタル印刷に関して,業態を変えずに印刷会社として何ができるのか。「印刷会社の内情やデジタル印刷への指針」「デジタル印刷のしくみ」「ユーザーの情報」を元に,デジタル印刷の成功への道筋を解説。『印刷会社とデジタル印刷 -成功への道-』
POD(Print OnDemand)は入念に仕組み作りを工夫することでオフセットでは難しい印刷物や,消費者への効果を作り出すことができる。その特長を活かすための機能や基本原理を解説した入門書。印刷会社以外の総務の方にもわかるようにやさしく解説。『印刷技術基本ポイント POD編』

9月15・16日,大阪で国際アートフェア

国際アートフェア「UNKNOWN ASIA」が9月15・16日,大阪・梅田のハービスホールで開かれる。アジア10カ国から選ばれた200組が出展し,会場では出展クリエイターと直接話ができ,気に入った作品はその場で購入できる。入場料は1日券1000円,二日券1800円。前売りあり。
https://unknownasia.net/

9月18日~10月8日,成安造形大学で「JAGDA新人賞展2018」

滋賀県大津市の成安造形大学は9月18日~10月8日,「JAGDA新人賞展2018 金井あき・花原正基・福澤卓馬 滋賀展」を開く。日本グラフィックデザイナー協会が主催する同賞の受賞記念展で,5~6月に東京・銀座のクリエイションギャラリーG8で開かれたものの巡回展。入場無料。9月22日にトークショーもある。参加無料。予約不要,定員180人。
http://www.seian.ac.jp/gallery/?p=16528

9月19日,帆風が竹橋プリンティングセンター見学会

帆風は9月19日,東京・竹橋の同社プリンティングセンターの見学会を顧客向けに開く。参加無料。要申込,定員15人,9月12日締切。問合せは,電話03-5293-7300。

9月28・29日,仙台で印刷産業展「SOPTECとうほく2018」

印刷産業展「SOPTECとうほく2018」が9月28・29日,仙台卸商センター産業見本市会館で開かれる。「お役立ち産業への道」をテーマに,展示とセミナーがある。主催は東北地区印刷協議会と同展実行委員会。
http://www.miyagi-pia.or.jp/soptec/

9月29日,報道と世界情勢を考える研究会

「土曜サロン」は9月29日,東京・内幸町の日本記者クラブで研究会を開く。「米中対立をどう伝えるか:アジアの視点で読み解く」をテーマに,日本経済新聞社の太田泰彦氏が話す。米中の覇権競争をアジアの視点から考察するほか,海外での取材の困難さ・工夫なども議論する。参加費は現役1000円,OB・OG1500円。要申込。問合せは世話役の橋場義之氏へ,メール(hashiby0417@yahoo.co.jp)。

10月13・14日,光文堂が名古屋で「最新製本省力化機材展」

光文堂は10月13・14日,名古屋の同社で「最新製本省力化機材展」を開く。製本機をはじめとした後加工機の展示・実演がある。入場無料。
http://www.kobundo.co.jp/event/event_41th_seihonten.html

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製本の技術を,図やイラストを多用してわかりやす解説した入門書。デジタル技術隆盛の今,紙の本の価値,デジタル印刷機を核とした製本のワークフローが考えられる時代になっています。『印刷技術基本ポイント 製本編』

10月21日,プロモーショナル・マーケター認証試験

日本プロモーショナル・マーケティング協会は10月21日,東京の青山学院大学,大阪情報専門学校,名古屋の秀英予備校で「プロモーショナル・マーケター認証試験」を行う。プロモーショナル・マーケティングの基本知識の試験と,市場環境分析と実行計画策定の実技試験がある。受験料3万2400円。申込は9月21日締切。
http://jpm-inc.jp/examination/points.php

10月26日,日本印刷学会が創立90周年記念講演会

日本印刷学会は10月26日,東京・新富の日本印刷会館で創立90周年を記念した講演会と祝賀会を催す。東京大学名誉教授の尾鍋史彦氏による「印刷:文化の創生・継承からパラダイムシフトの時代へ」,ジーエーシティの堀本邦芳社長による「印刷のデジタル化と今後」,日立製作所フェローの矢野和男氏による「人工知能はビジネスをどう変えるか」の講演がある。参加費は一般1万8000円,会員1万円。要申込,定員100人。
http://www.jspst.org/event/181026.html

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週刊『印刷雑誌』9巻33号
2018年9月10日発行
編集:末包愛,古性基樹
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部