週刊「印刷雑誌」
16巻
41号
2025年10月27日
Japan Printer weekly
vol.16,
no.41
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
パイ インターナショナル,『情報を伝える図のデザイン』発行
パイ インターナショナルは10月16日,『情報を伝える図のデザイン』を発行した。重要なアイキャッチ要素となる図やイラストで情報をわかりやすく,魅力的に伝える「インフォグラフィックス」の事例を多数紹介。B5判変型,232ページ。6490円。
集英社,11月13日~12月18日に京都で岡崎京子・伊藤若冲展
集英社マンガアートヘリテージは11月13日~12月18日,中京区の京都アンプリチュードで漫画家の岡崎京子と木版画家の伊藤若冲の作品展「and flowers」を開く。岡崎京子の作品は岩野平三郎製作所(福井)で作られた手漉きの越前和紙を用い,便利堂コロタイプ工房(京都)でプリントした。伊藤若冲の作品は明治時代に芸艸堂(京都)がまとめた『若冲画譜』の板木を用い,伝統的な浮世絵の技法を用いて制作した。
https://mangaart.jp/ja/exhibitions/kyokookazaki-jakuchu-kyoto-2025
若草印刷,ノート・ファイル・バインダー機能の整理アイテム発売
若草印刷(群馬・富岡)は10月20日,記録と収納を同時にこなせる整理アイテム「Fuuno(フーノ)」を応援購入サービスのMakuakeで先行販売した。リングバインダーにクラフト紙の罫線付きファイルを綴じ,ノートとしての書き込みとファイルとしての収納が両立できる。リング穴は市販のルーズリーフも綴じられる一般的な規格を採用している。A5判が2530円,A4判が2750円。早期割引きも行っている。
ペーパル,バイオ炭の再生紙発売
ペーパル(奈良)は11月,炭と古紙段ボールを使った再生紙「薄炭クラフト」を発売した。奈良・平安時代期に使われた再生紙の「宿紙」を現代に再現することを目指し,食品残渣などの未利用資源から生まれる「バイオ炭」を段ボール古紙に混ぜ合わせ,宿紙のようなグレーの色合いと自然な風合いに作り上げた。
大同至高,うちわデコセット発売
大同至高(名古屋)は10月22日,「うちわデコセット」を発表した。市販のうちわをデコレーションできるパーツが1枚のシートになっており,推しのアーティスト名などを全面フルカラーで印刷可能。うちわの持ち手の下からパーツを通し,フックで留めて装着できる。
大和グラビヤ,10月16日に浮世絵複製画のテーブルランプ発売
大和グラビヤ(名古屋)は10月16日,浮世絵複製画を組み合わせたテーブルランプ「H+ LAMP:HOKUSAI」を発売した。高精細グラビア印刷による複製画技術で印刷した葛飾北斎の名作と,飛騨高山の木工職人が手掛ける木製照明を組み合わせ,柔らかな光で名画を浮かび上がらせる。5万5000円。応援購入サービスのMakuakeの早期割引きで10~20%の割引き注文可能。
マルト,CO2排出量可視化アプリ提供
印刷事業などを手掛けるマルト(株)(石川・小松)は10月14日,CO2排出量を可視化するLINEミニアプリ「カーボンエージェント」の提供を始めた。アプリ開発は(株)アイリッジが支援した。アプリはマルトのカーボンニュートラルに対応したCO2実質ゼロの印刷物や,電子文書に掲載されたQRコードを読み取ると,印刷物のCO2オフセット量がアプリ上に表示される。またアプリの抽選で,PayPayポイントに交換可能な「カーボンポイント」が獲得できる。
ブックフロント,フォトブックコミュニティ「めくルーム」と協業
ブックフロントは11月から写真整理とフォトブック・アルバム作りのオンラインサークル「めくルーム」と協業を始める。印刷・製本・配送までを一括で行える同社の製本サービス「製本直送.com」と連携して,写真を高品質なフォトブックとして手軽に製本できる仕組みを提供する。
キヤノン,ビジネス向けプリンター・複合機9モデル発売
キヤノンは11月13日,ビジネス向けカラープリンタープリンター・複合機「Satera」シリーズの9モデルを発売する。光源にLEDマルチチップを採用した高解像度機や,大容量給紙が可能で高速・大量印刷が必要なオフィス向け機,ファーストプリントが速い窓口業務向け機,事前に登録した定型業務をワンタッチで行うことができる定型業務向け機など,使用場面に適した機能を各モデルが搭載する。オープン価格。
■プロの世界
パラシュート,UV糊アクリル貼り合わせ機発売
パラシュートは10月20日,PET素材の印刷物とアクリル板を接着させるUV糊貼り合わせ機「NKL-480」を発売した。専用のUVプリンターは不要で,自社のデジタル印刷機でアクリルキーホルダー関連の商材を1個でも大量でも生産できる。本体は長さ1950×幅1100×高さ1550mm,400~800kg(オプションによる),有効接着面積は縦480×横620mm。
大日本印刷,広告配信プラットフォームを開始
大日本印刷は10月23日,広告配信のマーケティングプラットフォームを強みとするカナダのスタックアダプト社と協業し,複数のチャネルへの広告配信を統合的に管理・配信設計できるプラットフォーム「DNPマルチチャネルマーケティング ADbounce powered by StackAdapt」の提供を始めた。個人を特定しない生活者データと連動した配信設計で,効率的・効果的な広告配信を行い,非効率な配信や生活者から望まれない配信を低減,広告主の潜在顧客へのリーチやブランド価値の向上を図る。
早稲田大学,切り紙型熱電発電デバイスを発表
早稲田大学は10月21日,曲面にフィットする「切り紙型熱電発電デバイス」を発表した。薄いフィルム基板に切り込みを入れて立体化する切り紙の構造を利用し,人体などの曲面に貼付けられる。熱電素子の温度差から電力を得るため,立体化した場合,平面状態よりも高い発電効率を得られる。実証実験ではヒトの体表に貼り,体温の無線送信に成功した。
TOPPAN,10月29日に空間デザイン戦略のセミナー
TOPPANは10月29日,「“環境配慮”を“ブランド価値”に転換する空間デザイン戦略」をテーマにオンラインセミナーを開く。空間デザインにサステナビリティが求められる社会背景から,具体的なデザイン手法までを解説する。参加無料。
https://solution.toppan.co.jp/seminar/detail/packaging_251029.html
理想科学工業,11月4日,25日にオンラインで見やすさ判定ツールのセミナー
理想科学工業は11月4日,25日,「お客さまにとってわかりやすい情報発信とは」をテーマにオンラインセミナーを開く。文書や説明資料などの見やすさを自動判定するクラウドサービス「ヨミヤス」の特長や活用事例などを紹介する。参加無料。
https://risokagaku.web-tools.biz/yomiyasu20251104/
https://risokagaku.web-tools.biz/yomiyasu20251125/
11月10・11日,市谷でインクジェットのフォーラム
11月10・11日,東京のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで産業用インクジェットビジネスと技術に関するJapan Inkjet Technology Fairが開かれる。ヘッド・インク・色材・諸材料・駆動基板などプリンターを構成する要素技術の展示会とセミナーがある。一般入場料3000円,交流会は要予約で参加費1万1000円。
https://ohno-inkjet.com/?p=99774
ハイデル・フォーラム21,11月21日に高付加価値セミナー開催
ハイデル・フォーラム21は11月21,東京・東品川のハイデルベルグ・ジャパンで「働く一人が,会社を変える」をテーマにトークセッションを開く。アートディレクターや印刷会社が登壇し,3つのセッションを行う。
日本印刷学会,12月2日に次世代印刷ワークフローのセミナー
日本印刷学会は12月2日,プリメディア研究例会「次世代印刷ワークフローの最前線:制作効率化からデザイン表現までの提案」をオンラインで開く。「Adobe PDF Print Engine 7 (APPE 7)」の最新機能や,「Enfocus Switch/PitStop」を活用した具体的なワークフロー効率化のアイデア,パッケージ制作における誤表記を根本から防ぐSaaSソリューションを紹介する。定員200人。参加費は,会員8000円,非会員1万円,学生・教職員1000円。
https://www.jspst.org/event/251202.html
日本画像学会,2026年1月19日にシミュレーション最新事例のセミナー
日本画像学会は2026年1月19日,オンラインと東京の早稲田大学西早稲田キャンパスで講演会「フリートーキング Imaging Today」を開く。テーマは「画像技術を高度化するシミュレーション最新事例」。定員は現地会場25人。参加費は,会員3000円,学生1500円,非会員5000円。
https://www.imaging-society-japan.org/www/jp/2025_free-talking_45/
■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内
11月19日,電子出版制作・流通協議会が出版書誌データベースのセミナー
電子出版制作・流通協議会は11月19日,オンラインと東京・半蔵門のJCIIビルで,電流協アワード受賞記念セミナーを開く。「“Books”が開く出版情報新時代」をテーマに,日本の出版書誌の草創から現在,未来を解説する。参加無料。
https://aebs.or.jp/Seminar/Seminar20251119.html
11月19~21日,パシフィコ横浜でエッジテクノロジーの総合展
組込みやIoT技術,DX技術などの「EdgeTech+ 2025」が11月19~21日,みなとみらいのパシフィコ横浜で開かれる。主催は組込みシステム技術協会。参加無料(事前登録制)。
https://www.jasa.or.jp/expo/
11月26~28日,大阪で外食・配食産業展
日本食糧新聞社は11月26~28日,南港のインテックス大阪で外食・配食などの産業展「ファベックス関西」を開く。入場料5000円(事前登録で無料)。
https://kansai.fabex.jp/
12月2日,キヤノンが製品デザインのオンラインセミナー
キヤノンは12月2日,同社製品のデザインストーリーなどを紹介するセミナー「Meet-up Canon Design 2025」をオンラインで開く。グッドデザイン賞受賞製品などのデザインやデザインリサーチ,CGクリエーションの取り組みなどを解説する。参加無料。
https://global.canon/ja/design/seminar/20251022.html
12月3~5日,映像情報メディア学会が広島でディスプレイ国際ワークショップ
映像情報メディア学会は12月3~5日,中区の広島国際会議場で「ディスプレイ国際ワークショップ(IDW’25)」を開く。
https://www.idw.or.jp/index.html
12月8日,日本オプトメカトロニクス協会が色彩工学講座
日本オプトメカトロニクス協会は12月8日,オンラインと東京・港区の機械振興会館で技術講座「色彩工学-その基礎と新しい表色系」を開く。色を数値化する規格,CIE(国際照明委員会)表色系の基礎知識や,利用方法,錐体分光感度に基づく新しい表色系,照明の分野における演色評価法を解説する。定員35人(うち現地会場16人)。参加費は会員2万6400円,賛助会員3万3000円,協賛4万4880円,一般5万2800円。
https://www.joem.jp/pages/45/#block332-637
2026年2月5・6日,日本オプトメカトロニクス協会がデジタルカラー画像の技術講座
日本オプトメカトロニクス協会は2026年2月5・6日,オンラインと東京・港区の機械振興会館で技術講座「デジタルカラー画像の解析・評価」を開く。新しい時代の画像の評価,解析について基礎から応用までテキストを用いて講述する。定員35人(うち現地会場16人)。参加費は会員4万7300円,賛助会員5万9125円,協賛8万410円,一般9万4600円。
https://www.joem.jp/pages/45/#block326-633
2026年5月27・28日,名古屋で外食・配食産業の展示会
日本食糧新聞社は2026年5月27・28日,愛知のポートメッセなごやで食品や容器,関連機器などの産業展「ファベックス中部2026」を開く。
https://chubu.fabex.jp/
2026年7月2~4日,大阪で医療・ヘルスケアの展示会
医療機器や関連サービスの「WHX Osaka」(旧称:ジャパンヘルス)展が2026年7月2~4日,南港のインテックス大阪で開かれる。主催は同実行委員会。
https://japanhealthonline.com/
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2025年11月号【 特集:パッケージデザインと印刷 】(10月20日発行)
今月号は、「カップヌードル」のパッケージの可能性や、パッケージの黒子とも言える裏面の表示に関する解説、日本包装技術協会の受賞作品、東京インターナショナル・ギフト・ショーに出展していた企業のパッケージについて紹介します。
週刊「印刷雑誌」
編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
◆印刷学会出版部WEBショップ
販売中の全商品はこちらから購入いただけます。
http://japanprinter.thebase.in/
◆WEBマガジン『週刊 印刷雑誌』会員募集中!(登録無料)
ご希望の方には,発行の都度お知らせのメールをお送りいたします。
https://www.japanprinter.co.jp/inquiry/
『週刊 印刷雑誌』では,テキストでの「一口宣伝広告」も募集しております。(5,500円~/税込) お申し込みやお問い合わせは shukan@japanprinter.co.jp まで。
◆フェイスブックでも情報収集を!
印刷学会出版部のフェイスブックで,業界ニュースなどをタイムリーに発信しています。どうぞご利用ください。http://www.facebook.com/JapanPrinter
◆印刷学会出版部のX(ツイッター)アカウント
@PrinterJapan ぜひフォローお願いします!
