週刊「印刷雑誌」

16巻 38号 2025年10月6日
Japan Printer weekly vol.16, no.38

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。

 

■印刷をたのしむ

北海道新聞社,自治体向け生成AIサービス開始

北海道新聞社は9月26日,記事データを活用した「自治体向け生成AIサービス」を発表した。同新聞が蓄積する記事データやノウハウを活用し,打ち合わせや会議音声を元にした文字起こしや,そこからから議事録を作成する機能,長文資料の要約,文章校正などを行う。10月中旬から,道内の希望自治体にテスト版を提供し,2026年4月から正式に有料サービスを始める。

TOPPAN,自治体向けAI導入支援サービス開始

TOPPANは9月26日,自治体向けAI導入支援サービス始めた。行政専用ネットワークのLGWAN環境で,機密情報を安全に取り扱いながら利用可能な生成AIの導入や,住民へのオープン環境を通じたAIを活用した情報発信の支援を行う。

細山田デザイン事務所,活版印刷ワークショップ開始

細山田デザイン事務所は10月4日から,東京・富ヶ谷の「TOMIGAYA Letterpress」で,活版印刷ワークショップを始めた。自分で文字を拾うところからオリジナルミニカードへの印刷までを約30分で体験することができる。また11月からはノート制作の活版印刷ワークショップを行う。参加費2400円。

大一印刷,純白ロール平袋印刷の新サービス開始

大一印刷(福井)は10月から,「純白ロール平袋」の新注文サービスを始めた。フルオーダーでの製作が中心だった注文を手軽にできるよう,素材とサイズ,印刷色を限定し,500枚からの小ロットに対応した。

高速オフセット,紙で作るメガネスタンド発売

高速オフセット(大阪)は10月1日,1枚の紙を折って作る動物キャラクターのメガネスタンド「めがね番隊シリーズ」を発売した。工作感覚で作ることができ,親子向けワークショップやイベントのノベルティに適している。ロゴマークや名入れなどの追加印刷,用紙やデザインなどの仕様の変更にも対応。

グラフィック,印刷知識の情報サイト開設

グラフィックは9月30日,印刷の知識やノウハウをまとめた情報サイト「グラフィックマガジン」を開設したと発表した。データの作り方やデザインテクニック,用紙の選び方など,印刷物制作の過程でつまづきやすいポイントを中心にコラム形式で掲載している。
https://www.graphic.jp/feature

富士フイルムBI,A3モノクロ複合機3機種発売

富士フイルムビジネスイノベーションは10月15日,A3デジタルモノクロ複合機「Apeos 3061」(複写30枚/分),同「2561」(複写25枚/分),同「複写2061」(20枚/分)を発売する。スキャン性能と用紙対応力を強化し,52g/m2の薄紙から300g/m2の厚紙,297×1200mmの長尺出力に対応,封筒やはがきも標準トレイから給紙できる。片面原稿読取り速度が80枚/分の上位機種が222万6000円。

TOPPAN,『TOPPAN GLOBAL DESIGN REPORT 2025』発行

TOPPANは10月1日,『TOPPAN GLOBAL DESIGN REPORT 2025』を発行した。ミラノサローネ国際家具見本市を取材し,独自の視点でトレンドの大きな流れから細かなポイントまで,豊富なビジュアルとともにまとめた。また,デンマークで開催された「3daysofdesign」の主要ブランドのトピックスも解説。5000円。

■プロの世界

ユーメディア,エプソン販売,river,官民連携の地域課題解決団体設立

ユーメディア(仙台市)は,エプソン販売,企業版ふるさと納税のポータルサイトを運営するriverと9月19日,官民連携による地域課題解決を推進する「(一社)企業×ふるさと推進機構」を設立した。
政策情報の発信,自治体が抱える課題の共有,企業の技術やソリューションの提案を強化し,官民連携による三者の共創プラットフォームとして社会に貢献することが目的。理事長は吉川浩民氏(元内閣審議官,元群馬県副知事),理事はユーメディアの今野均社長とエプソン販売の栗林治夫社長。

大日本印刷,統合監視運用サービス開始

大日本印刷は9月29日,パロアルトネットワークス(株)が提供するAIを使ったサイバーセキュリティ運用プラットフォーム「Cortex XSIAM」とクラウドセキュリティソリューション「Prisma Access」を組み合わせた,「統合セキュリティ監視運用サービス」の提供を始めた。Cortex XSIAMのAI分析機能・自動化技術・統合分析能力を,大日本印刷が多数の情報端末を監視・運用してきた実績を基に検証,最適化した上で運用サービスを提供する。

日本印刷産業連合会,GP認定新規6工場

日本印刷産業連合会は9月25日,第80回グリーンプリンティング(GP)の新規6工場,更新34工場を認定した。9月25日現在のGP認定工場は全449事業所。またGP資機材3社4製品(洗浄剤1製品,エッチ液2製品,デジタル印刷機1製品)を認定。認定登録製品は755製品となった。新規認定はオフセット部門が,スバルグラフィック(東京都中野区の本社と埼玉県戸田市,東京都板橋区),トキワ印刷(福島県賀川市),大進印刷(東京都世田谷区),淀川加工印刷(兵庫県尼崎市)。

TOPPAN,BioJapan展に出展

TOPPANは,10月8~10日にパシフィコ横浜で開かれるバイオテクノロジーに関する「BioJapan 2025」展(同展実行委員会主催)に出展する。細胞外小胞の検出技術・知的財産権や,紙ベースの測定検出結果を数値・定量化するアプリ,カラーマネジメント技術による検査・製造のDX化などを紹介する。
https://jcd-expo.jp/jp/

印刷技術懇談会,10月10日に「今さら聞けない印刷関連のあれこれ」セミナー

印刷技術懇談会は10月10日,オンラインと東京・八丁堀のモトヤで,月刊『印刷雑誌』で連載中の沖野雄一氏が,「今さら聞けない印刷関連のあれこれ:業界に蔓延する誤認識など」をテーマにセミナーを開く。参加費2000円。
https://ingikon537.peatix.com/view

東京都印刷工業組合,10月29日に値決めのセミナー

東京都印刷工業組合は10月29日,オンラインと東京・江戸川のホリゾン・ジャパンで「値決めの科学」をテーマにセミナーを開く。昨年9月に開いたセミナーの内容をアップデートし,価格競争に負けない,高収益企業に共通する値決めのメカニズムを解説する。参加費3000円。
https://connect.tokyo-printing.or.jp/events/detail/68

FFGS,11月11日にアウトソーシング活用のセミナー

富士フイルムグラフィックソリューションズは11月11日,「印刷業界の人手不足解消はママクリエイターにお任せ!」をテーマにオンラインセミナーを開く。(株)ママクリエイターラボが,オンラインでクリエイティブな業務をサポートし,人手不足の企業と働く意欲のある女性をつなぐ「オンラインWebサポートサービス」について解説する。
https://biz3-jp.fujifilm.com/20251111_business-transformation-seminar.html

日本フォーム印刷工業連合会,11月にオンラインでダイレクトメールのセミナー

日本フォーム印刷工業連合会は「寺子屋プロジェクト」の一環として11月11日,18日,オンラインでダイレクトメールに関する全2回のセミナーを開く。テーマは11月11日「ダイレクトメールの企画立案:ダイレクトメール制作の基本と企画立案のポイント」,11月18日「最新事例から学ぶダイレクトメールの役割とトレンド」。参加無料。
https://www.jfpi.or.jp/JBFA/seminar/2025_direct.pdf

日本印刷学会,12月4日にスクリーン印刷基礎講座

日本印刷学会は12月4日,オンラインで「スクリーン印刷の新工法と機能性インキ,製版技術の動向」をテーマにオンラインセミナーを開く。新規のインキ厚盛工法としてスクリーン印刷を利用したリバース型転写技術や,メタルマスクを使用した新規印刷工法の紹介,UVインキ・機能性ペースト,高品質なスクリーン製版技術について解説する。定員200人。参加費は会員5000円,非会員8000円。
https://www.jspst.org/event/251204.html

◇◇◇   広告   ◇◇◇

エレクトロニクスとスクリーン印刷の基本と,素朴な疑問を一問一答でズバリ解決!『知っておきたい「スクリーン印刷とエレクトロニクス」
今後の伸びが期待される印刷による有機半導体製造の安定化に向けたノウハウの理論と実践『プリンテッドエレクトロニクス―スクリーン印刷による安定生産―

JAPAN PACK,出展情報

10月7~10日に有明の東京ビッグサイトで開かれる「JAPAN PACK 2025 日本包装産業展」が開かれるが,その中でTOPPANは製造現場のデジタル化を支援する製造DXソリューションを始めとしたサービスを紹介するほか,包装ライフサイクルコーナーのブースに参加し,再生材活用パッケージなどのサステナブルパッケージソリューションを出展する。東洋インキは,プラスチックパッケージのリサイクルに貢献する剥離,脱墨ソリューションとモノマテリアルソリューションを紹介する。光村印刷は,デザイン性と環境配慮を両立した紙製軟包装を紹介する。シリウスビジョンは,卓上品質検査機や,軟包装,紙器パッケージ,印字後の情報検査など,専門的な分野の課題を解決する検査ソリューション紹介する。

ホリゾン・ジャパン,11月6・7日に東京と京都で製本機の内覧会

ホリゾン・ジャパンは11月6・7日,東京・船堀と京都の同社で製本関連機器の紹介やセミナーを行う「Horizon Smart Solution Fair 2025 Autumn」を開く。

大阪でJP2026・印刷DX展,2026年5月開催

「JP2026・印刷DX展」が2026年5月20~22日,南港のインテックス大阪で開かれる。主催はJP産業展協会。
https://jp-ten.jp/

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

10月30日まで,立正大学が品川で江戸の出版文化展

立正大学品川図書館は10月30日まで,大崎の品川キャンパスで企画展「知を刻む:版元が紡いだ書物世界」を開く。江戸の各版元に注目し,江戸から松会(堂)・蔦屋重三郎・蔦屋吉蔵,大坂から河内屋太助と河内屋茂兵衛,京都から村上勘兵衛などの出版物を紹介する。
https://www.ris.ac.jp/library/news/20250926_tenji.html

10月8・9日,京都で中信ビジネスフェア

異業種交流の複合イベント「中信ビジネスフェア2025」が10月8・9日,伏見区の京都で開かれる。入場無料。その中で田中印刷所は,3DホログラフィックLEDファンを出品する。
https://kc-bf.jp/

10月8~10日,幕張メッセでXRメタバース・NexTech Week展

「XR・メタバース総合展」「NexTech Week」の2展が10月8~10日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催はRX JAPAN。入場無料(要事前登録)。
https://www.xr-fair.jp/hub/ja-jp.html
https://www.nextech-week.jp/hub/ja-jp.html

10月14~17日,幕張メッセでテクノロジー専門展

IT・エレクトロニクスに関する展示会「CEATEC 2025」が10月14~17日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催は電子情報技術産業協会。その中でラクスルは,間接材の購買管理やエリアマーケティングBPO,パーソナライズDMなどを紹介する。
https://www.ceatec.com/ja/

10月15~17日,ビッグサイトで製品開発技術展

プラスチック高機能化展やコーティング・表面処理展などの製品展「N-Plus」が10月15~17日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は同展実行委員会,フライングカーテクノロジー実行委員会。
https://www.n-plus.biz/

10月26日,本の学校が専修大学で出版シンポジウム

本の学校は10月26日,東京の専修大学神田キャンパスで「本の学校出版シンポジウム2025 in東京: [地域×世界]で拡張する〈本〉の現在地」を開く。読書と書店の振興,変わる図書館,書籍ビジネスの海外展開,に関する3つの分科会を行う。参加費は,各分科会2000円,オンライン配信1100円。
https://www.honnogakko.or.jp/archives/news/20251026_tokyo

10月29~31日,幕張メッセでDX総合EXPO

マーケティングEXPOや営業DX EXPOほか7展で構成する「DX総合EXPO」が10月29~31日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催は同実行委員会。入場無料。同時開催は「ビジネスイノベーションJapan」「AI World」。
https://www.bizcrew.jp/expo/dx-tokyo

11月1~5日,六本木でグッドデザイン受賞作品展

日本デザイン振興会は11月1~5日,六本木の東京ミッドタウンでグッドデザイン賞の受賞作品展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」を開く。10月15日に発表する2025年グッドデザイン賞受賞作全品を展示する。会期中は同会場で受賞作品を販売する。入場無料。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/event/designlive/good-design-exhibition.html

11月7日,日本画像学会が液晶材料・デバイス研究室の見学会

日本画像学会11月7日,オンラインと横浜市緑区の東京科学大学すずかけ台キャンパスで,イメージングデバイスやフレキシブルデバイスを研究している飯野研究室の見学会を行う。液晶材料や作製されたデバイスのほか,実際に使用している製膜装置,デバイス作製装置,特性評価装置を見学する。定員は現地会場のみ10人。参加費は会員1000円,非会員・維持会員2000円。
https://www.imaging-society-japan.org/www/imaging-next/archives/276

11月9日,東京・八丁堀で江戸の文様文化の体験会

中央区立図書館は東京・八丁堀の京橋図書館本の森ちゅうおうで,「文様から知る“蔦重の時代”レクチャーと“もんきり”ワークショップ」を行う。江戸時代の書籍の実物に触れたり,紙遊びと竹串飾りの「もんきり」を通して,江戸庶民の暮らしを体験する。定員30人。参加無料。
https://www.library.city.chuo.tokyo.jp/info?3&pid=4283

11月12~14日,幕張メッセで高機能素材Week展

材料や加工機械の総合展「高機能素材Week」が11月12~14日,千葉の幕張メッセで開かれる。主催はRX Japan。入場無料(要事前登録)。
https://www.material-expo.jp/tokyo/ja-jp.html

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2025年10月号【 特集:お客さんに伝える印刷 】(9月19日発行)
今月号は、人間工学の視点から,東京電機大学の矢口博之教授に執筆いただきました。また,SOMPOひまわり生命保険とジブラルタ生命保険から,自社での取り組みを解説いただきました。

2025年10月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

◆印刷学会出版部WEBショップ

販売中の全商品はこちらから購入いただけます。
http://japanprinter.thebase.in/

◆WEBマガジン『週刊 印刷雑誌』会員募集中!(登録無料)

ご希望の方には,発行の都度お知らせのメールをお送りいたします。
https://www.japanprinter.co.jp/inquiry/

 

『週刊 印刷雑誌』では,テキストでの「一口宣伝広告」も募集しております。(5,500円~/税込) お申し込みやお問い合わせは shukan@japanprinter.co.jp まで。

◆フェイスブックでも情報収集を!

印刷学会出版部のフェイスブックで,業界ニュースなどをタイムリーに発信しています。どうぞご利用ください。http://www.facebook.com/JapanPrinter

◆印刷学会出版部のX(ツイッター)アカウント

@PrinterJapan ぜひフォローお願いします!