週刊「印刷雑誌」
16巻
28号
2025年7月22日
Japan Printer weekly
vol.16,
no.28
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
ダンク セキ,180度開くフォトブック発売
ダンク セキは7月15日,ページが180度平らに開くフォトブック製本「レイフラットシリーズ」を発売した。厚みがあり,見開きで完全に平らに開く特長があり,キヤノン純正の半光沢紙を使い,7色インクでデジタル写真の色と質感に近い印刷をする。8月22日まで同製本サービスの15%OFFほかのキャンペーンを行っている。
日本印刷,ライトノベル中心の電子出版レーベル創刊
日本印刷(東京都豊島区)は7月11日,電子出版レーベル「BlueBell(ブルーベル)」を創刊したと発表した。「若さ」や「勢い」をキーワードにしたエンタテインメント作品などを,電子書籍で発信する。創刊に合わせ,WEB小説大賞に「ブルーベル賞」を設け,受賞作品を6~7月にかけて発刊する。
大阪シーリング印刷,ちぎり加工和紙ラベル発売
大阪シーリング印刷は7月30日,日本酒向けの「ちぎり和紙ラベル」を発売する。ラベルのふちを手でちぎったように加工し,独特の風合いを持たせた。従来製品のちぎり和紙より耐摩耗性を高め,小ロットの注文にも対応する。白・クリーム色のほか金箔や銀箔入りのラベルを選べる。
竹尾,紙の講義資料の企画展
竹尾は8月13日まで,東京・神田錦町の見本帖本店で企画展「Takeo Paper School」を開いている。同社が美術大学などに向けて行っている紙の講義の内容を再編集し,紙ができるまで,和紙と洋紙,組成と物性,などの視点で展示している。
デジタ,Tシャツのデザインシミュレータ開始
デジタ(岐阜県)は7月12日,Web上でデザインを作成,入稿,注文できるサービス「デザインシミュレータ」に,1枚から注文できる「ドライTシャツ」「ロングTシャツ」の作成サービスを追加した。耐久性があり生地色の影響を受けにくい熱転写方式で,フルカラープリントできる。白インク不使用の安価な発注や,OPP袋への個包装にも対応する。
TOPPANホールディングス,関西万博で日本文化と先端技術のイベント開催
TOPPANホールディングスは7月27日,大阪・関西万博の「TEAM EXPOパビリオン」ステージで「日本文化の継承と魅力発信―古文書から読み解く歴史―」をテーマにステージイベントを開く。ユネスコ無形文化遺産に登録された日本の伝統的酒造りをテーマに,技術や文化がどのように伝承されてきたかを歴史的資料から読み解き,同社の古文書解読技術の活用事例とともに,日本文化の継承を多角的に探る。万博アプリ「バーチャル万博~空飛ぶ夢洲~」でもライブ配信する。参加無料。
京セラドキュメントソリューションズ,関西万博のイベント衣装を制作
京セラドキュメントソリューションズは7月24日,大阪・関西万博EXPOホールで開かれるイベント「滋賀県デイ:びわ湖サマークルーズ」の衣装を,滋賀のお魚博士として有名な黒川琉伊氏と協同制作した。黒川氏が描いた琵琶湖の魚のイラストを,同社の水をほぼ使わない捺染インクジェットプリンターでプリントした。衣装は登壇する黒川氏と滋賀県知事が着用する。
大日本印刷,ジャパン・インターナショナル・シーフードショーに出展
大日本印刷は,8月20~22日に東京ビッグサイトで開かれる「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」に初出展する。水産資源の持続可能な利用や品質の安定化,流通効率の向上などに貢献する製品・サービスを展示し,業界の課題解決と新たなビジネス機会の創出を提案する。
https://seafoodshow-japan.com/tokyo/
京セラドキュメントソリューションズ,着物展の会場装飾に協力
京セラドキュメントソリューションズは,9月15日まで左京区の京都国立近代美術館で開かれている「きもののヒミツ 友禅のうまれるところ」展にインクジェット,捺染機「FOREARTH」で印刷した生地を会場装飾用に提供している。展示作品の友禅染の文様などをもとにプリントした生地がフォトスポットや企画展示室に飾られている。
リコー,A3カラー再生複合機発売
リコーは7月22日,A3判カラー再生複合機「RICOH IM C6000F CE」,同「C2500F CE」を発売した。連続プリントはC6000F CEが60枚/分,C2500F CEが25枚/分。質量比で平均86%の部品リユース率で,排出CO2量をJ-クレジット制度を利用してオフセットするサービスに対応するほか,機器に新しい機能をネットワーク経由で追加できる。オープン価格。
EIZO,広視野角の17型スクエアモニター発売
EIZOは10月10日,17型液晶モニター「FlexScan S1734」を発売する。従来機の液晶パネルをTNからIPSに変更し視野角が向上したほか,標準消費電力を8Wから6Wへ削減した。参考価格4万8400円。
ロゴスウェア,Mac版デジタルブック作成ソフト発売
ロゴスウェアは7月2日,デジタルブック作成ソフト「LOGOSWARE FLIPPER U2」のMac版を発売した。Windows版と同等の機能と操作性を持ち,PDFからページめくりの視覚効果があるデジタルブックを作成できる。買い切り,年間定額制,従量課金プランなどの料金体系を選択可能。
大日本印刷,アート情報サイト30周年記念企画開始
大日本印刷は7月17日,アート情報サイト「artscape(アートスケープ)」で,開設30周年記念コンテンツの公開を始めた。サイトの歴史や有識者による考察を鼎談,連載記事などを随時更新していく。
https://artscape.jp/30th/
■プロの世界
DICグラフィックス,バイオマス由来UVインキ発売
DICグラフィックスは7月15日,バイオマス由来原料を高配合したハイブリッド型UVインキ「BIOBRID」を発売したと発表した。バイオマス度50%と専用UVOPニス「DC BIOBRID OPニス」のセットで使用し,従来のUV印刷機で使用できる。柔軟性のある塗膜で紙の曲げ加工時のひび割れを抑制し,専用ニスで印刷物の擦れや汚れを防ぐことができる。
キヤノンマーケティングジャパン,UV大判プリンター発売
キヤノンマーケティングジャパンは7月下旬,64インチ対応UV硬化型大判プリンターColorado Mシリーズのエントリーモデル「Colorado M3」(498万円)と白インク対応の同「M3W」(578万円)を発売する。印刷速度はグロスの高品質モードで29m2/時,マットの高品質モードで18m2/時。ソフトウエアのアップグレードで2層と3層印刷,遮光と透光のコントロール,厚さ最大1.6mmまでのロールメディアに対応する。
アドビ,生成AIビデオ機能をアップデート
アドビは7月18日,「Adobe Firefly Video Model」に関するアップデートを行った。FireflyボードでRunwayのGen-4 VideoとGoogle Veo3(Audioを含む)などが利用可能になったほか,ベータ版としてテキストや音声からの効果音生成,構成参照の動画対応,レイメーション,アニメ,線画,2Dなどのプリセット適用,キーフレーム画像の切り抜きからのビデオ生成機能を追加した。
9月30日締切,日本発明振興協会が発明大賞募集
日本発明振興協会と日刊工業新聞社は9月30日締切で,発明大賞の候補者を募集している。中堅企業,中小企業(資本金10億円以下の企業)と個人またはグループが対象。大賞賞金100万円。
https://biz.nikkan.co.jp/html/hatsumei/
日本印刷技術協会,7月29日に印刷ビジネスのセミナー
日本印刷技術協会は7月29日,「拡大!!印刷ビジネス」をテーマにオンラインセミナーを開く。印刷を核としたビジネスの進化・拡大を目指す企業の取組みと実態について紹介するほか,印刷業界におけるAI活用の実際と可能性を解説する。会員1万3200円,一般1万7600円。
https://www.jagat.or.jp/pri250729
エックスライト社,7月30日にAxF活用のセミナー
エックスライト社は7月30日,東京のテレコムセンタービルで,AxF(アピアランス・エクスチェンジ・フォーマット)活用をテーマにセミナーを開く。デジタル・マテリアル・データの活用に関する最新の情報を紹介する。参加無料。
https://go.xrite.com/l/833413/2025-07-08/2cw2cx/833413/1751978839iU1SkzvC/axf_summit_japan_user_final.pdf
東京電機産業,7月30日に工場内物流最適化のセミナー
東京電機産業は7月30日,「工場内物流の全体最適に向けて」をテーマにオンラインセミナーを開く。これからの工場内物流の在り方や,構想策定から自動倉庫やWMSの導入,運用改善について解説する。
https://www.tokyo-densan.co.jp/?p=32443
日本印刷技術協会,7月31日に流通と商業印刷のセミナー
日本印刷技術協会は7月31日,「流通小売業の課題と商業印刷の最新動向」をテーマにオンラインセミナーを開く。流通業界の動向や新聞折込広告のデータと事例,アメリカの状況やAIも絡めた店舗支援について解説する。参加費は,会員1万3200円,一般1万7600円。
https://www.jagat.or.jp/pri250731
日本印刷技術協会,8月27日に情報セキュリティ管理講座
日本印刷技術協会は8月27日,オンラインと都島区の大阪印刷会館で「情報セキュリティ管理講座」を開く。印刷会社のセキュリティ上の危険性や,ネット上の安全確保についての原因・対策のポイント・生成AIを利用するリスクなどを解説する。参加費は,会員1万3200円,一般1万7600円。
https://www.jagat.or.jp/archives/487875
日本印刷学会,万博の印刷技術シンポジウム
日本印刷学会は10月3日,P&I研究会シンポジウム「万博に見る印刷技術の未来」をオンラインで開く。関西万博の印刷関連会社の技術について,3D造形や特種デジタル印刷,特種素材などを紹介する。参加費は,会員5000円,非会員8000円,教職員・学生1000円。
https://www.jspst.org/event/251003.html
ホリゾン・ジャパン,ムサシ,SOPTECとうほく展に出展
ホリゾン・ジャパンは7月17・18日に仙台卸商センター産業見本市会館サンフェスタで開かれる「SOPTECとうほく2025」に出展する。ホリゾン・ジャパンは,次世代ワークフローシステム,中綴じ折製本機,油圧断裁機,自動紙折機などを紹介する。ムサシは,業務に役立つ情報,機器を提案する。
シーアールイー,8月6日に虎ノ門でサプライチェーン改革のセミナー
(株)シーアールイーは8月6日,東京の虎ノ門ツインビルディングで「花王が挑むサプライチェーン改革:ムリ・ムダ・ムラのない持続可能な物流の実現」をテーマにセミナーを開く。AIによる需要予測や次世代自動倉庫,循環型物流モデルの構築などを推進する花王の具体的な取り組み事例を取り紹介する。定員100人。参加無料。
https://www.logi-square.com/forum/apply/250806
ミリアド,8月7・21日にコンテンツ制作システムのセミナー
ミリアドは8月7・21日,「キュリア導入企業が語ユーザー登壇セミナー」をオンラインで開く。コンテンツ制作システム「キュリア」の導入企業が活用事例を紹介する。参加無料。
https://biz3-jp.fujifilm.com/seminar_miliad_20250807-0821.html
ホリゾン,富士油圧精機を完全子会社化
ホリゾンは7月11日,個別要求に応じたものづくりを得意とする,富士油圧精機(株)を完全子会社化し,製本機器,関連機器を通して,個別要求の高まるニーズに答えていくと発表した。富士油圧精機は,印刷・出版・製本市場向けデリバリシステムやその周辺機器,またパッケージや物流関連機器等を手掛けており,近年ではトレーディングカード市場に向けた,カードフィーダー機器を国内市場中心に展開している。
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会,理事長に斎藤修氏
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は6月24日付で,在間稔允氏が理事長を退任し,新たに斎藤修氏が理事長に就任した。
■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内
9月21日まで,印刷博物館で19世紀の木活字展
東京・水道の印刷博物館P&Pギャラリーで9月21日まで,「木活字の狂詩曲」展を開いている。19世紀初頭に出現し,瞬く間に消えていった木活字を取り上げ,当時の木活字と演劇用ビラを中心に紹介する。入場無料。
https://www.printing-museum.org/collection/exhibition/g20250608.php
7月23~25日,名古屋でバックオフィスのセミナー・交流イベント
業務サポートなどのバックオフィス向けセミナー・交流イベント「カイシャのミライ カレッジ 2025 Nagoya」が,愛知のポートメッセなごやで開かれる。主催はRX Japan。参加無料。
https://www.office-expo.jp/hub/ja-jp/seminar.html
7月24日,名古屋で長苗印刷が生成AI活用のセミナー
長苗印刷(愛知県春日井市)は7月24日,名古屋市のウインクあいちで「生成AI,結局どう使えば?」をテーマにセミナーを開く。生成AIに関する今現場で必要な,実際の仕事で使えるノウハウと組織に定着させる導入の仕組みについて解説する。定員40人。参加無料。
https://www.naganae.co.jp/seminar/250724/index.html
7月24日~11月13日,artienceが人材育成セミナー
artienceは7月24日~11月13日,東京・京橋の同社で人材育成業などを行うリバネスと,人材育成プログラム「感性と素材カレッジ 感性イントレプレナーコース2025」を全8回で行う。
https://www.artiencegroup.com/ja/news/2025/25052801.html
7月28・29日,高崎でペーパーショウ開催
スギウラ(株)は7月28・29日,群馬のビエント高崎で紙に関する製品展示やワークショップの「ペーパーショウin群馬」を開く。その中でユポ・コーポレーションは,折り船作りや微吸着合成紙のアート製作体験などを行う。入場無料。
https://www.kamisugiura.co.jp/papershow/4.html
8月2日,東京・浜松町でシール・ラベル展示会
シール・ラベル印刷企業が出展する「Label Festa」展が8月2日,東京都立産業貿易センター浜松町館で開かれる。主催は東京都ラベル印刷協同組合,東京都正札シール印刷協同組合,神奈川県シール印刷協同組合。入場無料。
https://www.sanbo.metro.tokyo.lg.jp/hamamatsucho/event/38430
8月5・6日,大阪で文具・紙製品の展示会
文具と紙製品の見本市「文紙MESSE2025」が8月5・6日,中央区のマイドームおおさかで開かれる。主催は文紙MESSE協議会。入場無料。
https://www.bunshi-messe.com/
8月19日,UCDAが東京・八重洲でパッケージのセミナー
ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は8月19日,東京のKPP八重洲ビルで「UCD研究カンファレンス2025」を開く。「わかりやすく,見やすく,伝わりやすいコミュニケーションデザイン」を実現する共創,をテーマに,UCDAと大学研究者が研究成果とビジョンを語る。定員80人。参加費は,会員3300円,一般制作会社5500円,保険・金融・食品・医薬品メーカー・専門評価員・学生・生活者などは無料。
https://ucda.jp/ucd_research_con_2025.html
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2025年8月号【 特集:紙器の世界 】(7月18日発行)
ノベルティや紙製グッズなどのアイデア商品、段ボールの家具や収納ボックス、貼箱、段ボール用の検査装置、リサイクルなどの企業の取り組みを紹介します。
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編集・発行人 中村幹
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