週刊「印刷雑誌」
16巻
10号
2025年3月10日
Japan Printer weekly
vol.16,
no.10
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
リケンテクノス,大学生と共同デザイン開発
リケンテクノスは静岡大学と家庭用ラップのパッケージデザインを共同開発し,3月から数量限定で発売した。産学連携デザインプロジェクトの一環で,同大学生を対象に参加者を募集しデザイン開発を進め,38点の候補からデザインを絞り込み,「リケンラップ たっぷり100m 静岡大学コラボ限定パッケージ」として商品化。静岡県内の小売店を中心に販売している。
クラ工業,足立区舎人公園のイベントに出展
ゴムへの印刷や再帰反射印刷などを得意とするクラ工業は,3月29日に足立区の舎人公園で開かれる「千本桜まつり」に出展する。区内企業の優れた製品や技術を認定する「足立ブランド」のブースで,お散歩バッグやおやつ缶,反射キーホルダーを販売する。
マイプリント,挨拶状と名刺の割引キャンペーン
マイプリントは4月15日まで,挨拶状と名刺が最大20%割引される「春の新生活応援キャンペーン」を行っている。転居や結婚報告などの個人向け挨拶状や,開業や独立報告などの法人向け挨拶状など,用途別のデザインを利用できる。
グラフィック,自動データチェック機能を拡張
グラフィックは3月3日,印刷データを自動でチェックして仕上がりを確認できる「スマートチェック」にβ2版として,冊子印刷の入稿ファイル形式を拡張したバージョンを公開したと発表した。今までのIllustratorやPDFに加えて,Photoshopやペイントソフトなどで作成した画像や,Microsoft OfficeのWordやExcel,PowerPointのファイル形式に対応した。また,注文と原稿のサイズが不一致の場合,冊子版でも原稿を調整できる機能を追加した。
大日本印刷,メタバース役所を東京港区が採用
大日本印刷は,東京都港区が同社のサービス「メタバース役所」を導入し,3月1日に「港区メタバース総合支所」を開設したと発表した。高いセキュリティに基づく空間設計で,問い合わせや相談業務,行政手続支援,区民交流の場,情報発信が利用できる。また,東京タワーやレインボーブリッジなど地域の名所を再現し,視覚的な要素を加えて利用頻度の向上を図っている。
大日本印刷,ハンドメイド作品を展示販売
大日本印刷は5月17日まで,東京・銀座のメゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM)で「minne ART MUSEUM 特別企画 イメージアーカイブ・ラボ コレクション クリエイターズ プチ マルシェ in 銀座」を開いている。名画などのアート画像データの利用許諾を提供する同社サービスのデータを使い,ハンドメイドマーケット「minne byGMOペパボ」の作家やブランドが創るハンドメイド作品を募集した「minne ART MUSEUM 特別企画 イメージアーカイブ・ラボ コレクション」の中からMMMのバイヤーが厳選した作品を販売する。入場無料。
■プロの世界
モリサワ,サーバーフォントライセンス開始
モリサワは3月3日,ネットワーク上のサーバーで動くアプリケーションでフォントを活用できる「Morisawa サーバーフォントライセンス」を始めた。ドキュメントの自動処理を行うサーバーアプリケーションやインターネット,LANなどのネットワーク上でフォントが利用できる。利用対象は使用者が運用する1サービスで,1年更新。日本語・中国語・韓国語1書体が16万5000円から,ラテン語含むその他言語1書体が5万5000円から。
ミマキエンジニアリング,新興国向IJプリンタ発売
ミマキエンジニアリングは4月,新興国向けのインクジェットプリント・カット機「CJV200-160B」と,プリント専用機「JV200-160B」を発売する。印刷速度は17m2/hで,低ランニングコストのエコ溶剤インクボトルを搭載でき,メンテナンスしやすいシングルヘッド,5段階のインクセーブ機能,データ用のデザインソフトを標準添付するほか,ノズル抜けでもプリントを継続できるリカバリ機能を搭載する。
パラシュート,無線綴じ用ポリオレフィン糊発売
パラシュートは3月1日,積水フーラーの無線綴じ製本専用ポリオレフィン(PO)糊「PO1.5-A」の販売を始めた。PO糊はEVA糊の設備で製本することができ,EVA糊より接着強度が高く,製本した本を大幅に開くことも可能となる。また,EVA糊より糸曳きの軽減が見込め,無線綴じ機の稼働率を上げることができる。オープン価格。
リンテック,再剥離ラベル素材発売
リンテックは3月10日,繰り返し貼って剥がせるラベル素材「RE CHILL(リチル)」を発売した。再剥離できるホットメルト粘着剤を使用し,マイナス5度までの低温下でも貼付可能。一般のラベル素材では不向きな結露面や油面にも貼付できるため,冷蔵・冷凍食品や油分を含む食品の包材に一時的に封をするためのラベルにも適している。また接着材の塗工時に有機溶剤を使用せず,乾燥工程が不要なため製造時のCO2排出量が少ないことが特長。
モリサワ,教育・公共団体向けフォントプラン
モリサワは3月5日,定額制フォントサービス「Morisawa Fonts」の教育機関・公共団体向けプランの提供を始めた。教育機関と公共団体が管理する共有設備PCに2000書体以上のフォトライブラリーを導入できる。教育機関プランには,個人のPCでの利用を教育機関が一括管理できる「学生ライセンス」と「教職員ライセンス」 ,学生・教職員をまとめた「包括ライセンス」を選べる。従来の「教育機関/公共団体向け MORISAWA PASSPORT」は8月末に新規契約を終了する。
TOPPAN,食用油紙パックのリサイクルシステム構築
TOPPANは,J-オイルミルズ,コアレックス信栄と共同で使用済みの食用油の紙パックをリサイクルするシステムを構築し,4月1日から静岡県裾野市で全国初の行政回収を始める。これまで食用油紙パックは,家庭内での洗浄による排水の環境負荷や手間からリサイクルが進んでいなかったが,今回裾野市が,J-オイルミルズが食用油のパッケージとして採用したTOPPANの液体用紙容器を,行政回収の対象として追加し,コアレックス信栄がトイレットペーパーとして再生できるようになった。
ダイナコムウェア,4月1日に中国語フォントセミナー
ダイナコムウェアは4月1日,オンラインと東京・竹橋の如水会館で「情報技術中国語文字コードセット(GB18030-2022)」をテーマにセミナーを開く。中国国家標準規格(GB規格)最新版について解説する。定員はオンライン100人,現地会場20人。参加無料。
https://www.dynacw.co.jp/news/event_detail.aspx?s=1206
日本印刷学会,4月18日に大阪で製紙と製本会社見学会
日本印刷学会西部支部は4月18日,会社見学会「製紙会社と製本会社 板紙のできるまで&印刷物ができるまで」を行う。難処理古紙の再生板紙製紙工場の大和板紙(大阪・柏原市)と,さまざまな後加工機を所有する製本会社の旭紙工(大阪・松原市)の見学会を行う。定員15人,参加費5000円。
https://www.jspst.org/event/250418.html
フォーム工連,5月に総会
日本フォーム印刷工業連合会は5月22日に,関東フォーム印刷工業会は5月15日に,目白のホテル椿山荘東京で総会を行う。
田中紙工,本社工場移転
田中紙工は,本社工場とオンデマンド印刷室を移転する。工場・営業の稼働は3月,経理・業務は4月。戸田工場は従来通り。新住所:〒335-0035埼玉県戸田市笹目南町27-4,電話048-483-4852。
■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内
9月3~5日,ビッグサイトでギフトショー
「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋」が9月3~5日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はビジネスガイド社。入場無料(事前登録制)。
https://www.giftshow.co.jp/tigs/100tigs/
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2025年3月号【 特集:インクジェット最前線 】(2月20日発行)
インクジェットインクとマーキング市場や、溶剤系インクと水性レジンインクの双方の利点を兼ね備えたレジンインク、軟包装用インクジェットの市場性と技術、入門的なインクジェットヘッドの原理、用紙の蛇行補正技術、インクジェット印刷という出力側の前工程としてプリプレス側の話などを解説いたします。
週刊「印刷雑誌」
編集 古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所 株式会社印刷学会出版部
◆印刷学会出版部WEBショップ
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