週刊「印刷雑誌」

16巻 4号 2025年1月27日
Japan Printer weekly vol.16, no.4

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
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■印刷をたのしむ

理想科学工業,身体にもプリントできるスクリーンキット発売

理想科学工業は1月23日,様々な素材にスクリーンプリントできるインクとデザイン付き専用スクリーンがセットになった「kitpas×GOCCO」(キットパスゴッコ)を発売した。水拭きで消せる絵具「キットパス」を製造する日本理化学工と共同で開発し,紙や布,ガラスだけでなく顔や身体にもスクリーンプリントができ,水拭きで消すことが可能。1万4800円。

ガリバー,ヘビをテーマにしたカードゲームを発売

ガリバーは1月22日,ヘビをテーマにしたカードゲーム「ヘビは脛イク」を発売したと発表した。実在するヘビの生態や特徴が反映されたカードなどを使う対戦型のカードゲームで,もともと取引先などへ送る年賀状として作成したが,消費者と同社を直接的につなぐ商材としてカードゲーム事業への参入および発売に至った。1600円。

TOPPAN,2月2日まで大阪で食の企画展

TOPPANは2月2日まで,大阪・梅田の体験型施設「PLAT UMEKITA」で企画展「食のミライ放送局」を開いている。トークやライブイベント,体験型の展示,ワークショップ,未来の食材を実際に食べることができるマルシェを行う。
https://platumekita.com/exhibitions/future_of_food_broadcaster/

TOPPANデジタル,りんご農家向けコンパクト選果機を開発

TOPPANデジタルは1月17日,りんごの蜜入り・内部褐変・糖度を判定する「りんご向けコンパクト選果機」を開発したと発表した。アプリと連携し,スマートフォン上で選果状況を閲覧することで,選果作業の負担軽減や精度向上化を支援する。また,本選果機の実証実験を,2024年12月から約1か月間,りんご農家を対象に実施し,有用性と精度について確認し,装置改良やサービスラインの立ち上げを進め,2026年下半期までの提供開始を目指す。

墨田区立ひきふね図書館,2月16日まで小森コーポレーションの紙幣の印刷技術展

東京の墨田区立ひきふね図書館で2月16日まで,小森コーポレーションの企業展示会「新紙幣発行記念展示:社会を支えるプリントテクノロジー」が開かれている。展示を通じて銀行券印刷の偽造防止技術やさまざまなプリントテクノロジーを紹介する。本展示会は墨田区に本社を持つ同社が100周年史を寄贈したことを契機に企画された。

高速オフセット,新聞風印刷サービスの用紙を追加

高速オフセットは1月17日,新聞風印刷サービスの用紙に「タブロ-FS」を追加したと発表した。新聞紙の質感や配合された古紙のくすんだ色合いが特徴のFSC認証紙で,枚葉機とオンデマンド機での印刷時に利用できる。

高速オフセット,バナナペーパーグッズを追加

高速オフセットは1月22日,バナナペーパーで作る印刷商品に,紙クリップ・コースター・リーフレットを追加したと発表した。紙クリップは厚紙を生かしてブックマーカーとしても利用可能。コースターはレーザーカッターでレース柄のような模様を表現した。リーフレットは茎繊維模様や和紙のような手触りで温かみを表現できる。

■プロの世界

サトー,6インチラベル自動印字貼付機発売

(株)サトーは1月20日,ラベルの印字から貼り付け作業までを自動化する6インチラベル自動印字貼付機「タフアームLR6NXシリーズ」を発売した。印字領域167.5mm,ラベル最大幅177mmで,左右どちらの流れ方向にも対応し,貼付方式と設置方向が選択可能,47言語の印字,オプションとしてRFIDラベル印字エンコード自動貼りに対応する。

パラシュート,プリントナビゲーターシステム発売

パラシュート(株)は1月23日,印刷業務の基幹システム「Print Navigator System」を発売した。見積・受注管理・利益率管理といった最低限必要な機能に絞り,会計管理システムなど他のSaaSとも連携ができる。198万円(税別)。

エプソン販売,デジタル印刷ワークフロー開始

エプソン販売は2月1日,デジタルラベル印刷機「SurePress」を活用したデジタル印刷ワークフロー「Epson Workflow Cloud for SurePress」を始めた。電子作業指示書(JDF)によるワークフローの自動化と複数ジョブの一括印刷の機能を持つ。対象機種は「L-4733A/AW」と「L-4533A/AW」。

エプソン,DTF専用プリンター発売

エプソンは4月から,DTF(Direct To Film)専用プリンター「SC-G6050」を発売する。印刷速度は標準モードで5.6m2/時,高画質モードで3.4m2/時,毎日のメンテナンス作業が不要となる自動メンテナンス機能を持ち,インク交換回数を抑える1.6Lのインクパックや,パネルで操作する便利なオートカッター機能を搭載する。228万円。

フォントワークス,筑紫書体の新書体と新ウエイトを追加

フォントワークスは1月22日,年間定額制フォントサービスに新書体の「筑紫Fヴィンテージ明朝 RT」を追加した。従来の筑紫ヴィンテージ明朝の漢字の細い部分をより薄く,細く見えるように処理をしたほか,自筆のペン書きフォルムによる仮名デザインで手書きの躍動感を,引き締まったフォルムと細く長く伸びやかなストロークで優雅さを表現した。また同日「筑紫オールドゴシック」の新ウエイト,LightとExtra Lightを追加した。

EIZO,2種の画像処理・編集ソフトウェア発売

EIZOは1月21日,画像鮮明化ソフトウェア「VisionCore FCS」と視聴・編集ソフトウェア「VisionCore FCS Viewer」を発売した。VisionCore FCSは従来のソフトに,4種のプリセット設定値や,画像鮮明化システムEVS1VXの設定値のインポート,API提供の機能を追加した。VisionCore FCS Viewerは動画・静止画の視聴や,編集画面上で動画の一部分を選択して,鮮明化したファイルを生成できる。オープン価格。

富士フイルムBI,業務データからAI作成できるサービス開始

富士フイルムビジネスイノベーションは1月20日,業務データを使ってAIを作成・活用するクラウド型データ分析サービス「FUJIFILM IWpro Intelligent Assistantオプション」を始めた。同サービスは,中堅・中小企業向けクラウドサービス「FUJIFILM IWpro」の追加オプションとして利用でき,社内に蓄積された業務データをアップロードするだけで,業務に最適化されたAIモデルを作成できる。また,作成したAIモデルに,新たな業務データを入力し推論させることで,分類やデータマッチングの結果を用いた出力が行える。50時間以内の利用で月額8万円,25時間の利用時間追加で月額3万円(最大150時間まで追加可能)。

キャリアサバイバル,「かんたんAI開発」にAI文章校正・データ整形機能を追加

キャリアサバイバルは1月22日,自社専用AIツールを低価格・短期間でカスタマイズ開発するサービス「かんたんAI開発」に,AI文章校正機能を追加したと発表した。文法・スペル・表記ゆれのチェックと適切な修正案や,自社の文章ルールの対応,外部システム連携や報告書作成,AIチャットボット機能などのカスタマイズができる。また,データを指定のフォーマットに整形する機能を追加し,手書き文字を含むPDFファイルから,指定されたインポートフォーマットに自動整形することが可能になった。

AOI.コミュニケーションズ,閲覧を可視化できる電子カタログサービス開始

AOI.コミュニケーションズは1月29日,電子カタログサービス「Visible Book (ビジブルブック)」を始める。Web上で公開された電子カタログの閲覧状況をリアルタイムで解析し,内容に興味を持つ企業名や閲覧傾向の把握,アクセス解析などができる。PDFをアップロードするだけでカタログを公開でき,内容の変更も即時に反映する。ベーシックプランが月額1320円ほか。

リコージャパン,人財ポータルサービス開始

リコージャパン1月21日,人事業務の効率化や評価プロセスの見える化の「RICOH 人財ポータルサービス」を始めた。資格情報データベースや評価シートなど,様々な書式に分散・散在する人事情報を一元管理し,過去データを含め検索・参照できるほか,給与システムの情報をAPIやCSVファイルで取り込み,反映させることができる。

キヤノン,再生鉄材料を製品に利用

キヤノンは1月17日,プリンティング製品に鉄スクラップを原料とした再生鉄材料を採用すると発表した。使用済み製品から回収した鉄を原料に,電気炉で製造したリサイクル鉄材料を,家庭用や大判のインクジェットプリンター,複合機,商業印刷機などの新製品に使用する。これにより新規資源の投入量を減らすとともに,製造においても電気炉を利用することで,一般的な高炉鋼板と比較し,CO2排出量を約5分の1に抑えることができる。

大日本印刷,レジャー&アミューズメントEXPOに出展

大日本印刷とDNPフォトイメージングジャパンは,1月22~24日に千葉の幕張メッセで開かれた「レジャー&アミューズメントEXPO」に初出展した。人物の動きや光に反応し自動で撮影するシステムや,アプリ不要でブラウザでARの撮影できるフォトフレームシステム,オリジナル背景と人物を合成できる記念撮影フォトブースを出展した。

富士フイルムグラフィックソリューションズ,刷版材料専用コンタクトセンター開設

富士フイルムグラフィックソリューションズは1月21日,商業印刷向けの刷版材料専用コンタクトセンターを開設したと発表した。問合せは同社サービス統括部(電話03-5539-1843)。

M&A Do,印刷業特化のM&A支援窓口を開設

(株)M&A Doは1月22日,印刷業特化のM&A支援窓口「印刷業M&A総合センター」を開設したと発表した。譲渡企業(売り手企業)には手数料が発生せず,着手金や成功報酬などの負担無しでM&Aを進めることができる。

2月19~21日,池袋で印刷・メディアのイベントpage展開催

日本印刷技術協会は2月19~21日,東京・池袋サンシャインシティで印刷・メディアのイベントpageを開く。
SCREEN GAグループは,ワークフローソリューション「EQUIOS」を中核として構築する自動化CTPワークフローや,デジタル印刷へと展開するソリューションを紹介する。
コダックは,プリプレス,ソフトウェア,およびインクジェット技術を各種デモンストレーションを通して紹介する。
エコスリージャパンは,ガム洗浄方式の現像レスプレートや,プリプレスワークフローを紹介する。

東京都印刷工業組合,2月3日に助成金活用のセミナー

東京都印刷工業組合は2月3日,オンラインと東京・八丁堀のモトヤで「補助金活用と業態変革:事例と考察」をテーマにセミナーを開く。業態変革の事例や活用可能な支援制度,経営革新を進める上での具体的なヒントを解説する。定員はオンライン300人,現地会場30人。参加費3000円。
https://connect.tokyo-printing.or.jp/events/detail/43

日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会,2月5日に人材育成セミナー

日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会は2月5日,オンラインと東京・西麻布の富士フイルムグラフィックソリューションズで「ヒトが安心できる組織の構築」をテーマにセミナーを開く。本当の意味での働き方改革とは何かを解説するほか,講師とのパネルディスカッションを行う。定員はオンライン,現地会場で各50人。参加費2000円。
https://www.aj-pia.or.jp/wp-content/uploads/2025/01/GC-Youth-Association_Human-Resource-Development-Seminar_Flyer_241225_02_.pdf

シリウスビジョン,2月12日にオンラインでAI印刷検査のセミナー

シリウスビジョン2月12日,「”AI印刷検査” で推進する検査効率化と新たな働き方」をテーマにオンラインセミナーを開く。検査工程へのAI活用方法,AIを学習されるためのより良い方法などを事例を交えながら解説する。定員300人。参加無料。
https://siriusvision.co.jp/event/20250212/

モトヤ,2月13~14日に大阪でコラボフェア

モトヤは2月13~14日,大阪・北区の梅田サウスホールで「コラボレーションフェア」を開く。新規商材や新サービスを展開している企業の出展のほか,印刷会社やデザイナーなどから6件のセミナーを行う。入場無料。
https://www.motoya.co.jp/event/exhibition/collaboration-fair_2025_osaka.html

ドキュメントサービスフォーラム,2月28日に総会

富士フイルムビジネスイノベーションのデジタル印刷機ユーザーで組織するドキュメントサービスフォーラム(DSF)は2月28日,神奈川・みなとみらいの富士フイルムビジネスイノベーションで総会を開く。

大日本印刷,3月4日にプライベート展示会

大日本印刷は3月4日,東京・市谷の同社でプライベート展示会「DNP THE SESSION 2025」を開く。対話を通じて新しい共奏のタネを生み出すことを目的とし,共奏事例の展示やセミナーなどのプログラムを行う。
https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/event/20175931_4966.html

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

2月6日申込み締切,国際ユニヴァーサルデザイン協議会が初級UD検定

国際ユニヴァーサルデザイン協議会は3月5~12日,「UD検定・初級検定試験」をオンラインで行う。講習は2月11~20日,2月22日~3月3日に行う。検定料金は6050円。申込締切は2月6日。
https://www.iaud.net/ud_certification/24675/

1月29日~31日,ビッグサイトで3DECOtech展

1月29~31日,有明の東京ビッグサイトで加飾技術の専門展「3DECOtech」が開かれる。主催は加工技術研究会,JTBコミュニケーションデザイン。同時開催はコンバーテック,新機能性材料,グリーンマテリアル,ウェルビーイングテクノロジー展。その中で電気印刷研究所は,フィルムに電気を印刷して微細な電気回路を形成する技術を紹介する。
https://www.mfg.cj-exhibition.com/lp/3D/

1月29~31日,ビッグサイトで販促支援Week展

印刷,ノベルティ,DMなどの「販促支援Week」展が1月29~31日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はマーケティング・セールス World 実行委員会。入場無料(要事前登録)。
https://www.bizcrew.jp/expo/marketing-sales-tokyo-promotion-support

2月4日,理想科学工業がオンラインで見やすさ判定ツールのセミナー

理想科学工業は2月4日,「お客さまにとってわかりやすい情報発信とは」をテーマにオンラインセミナーを開く。文書や説明資料などの見やすさを自動判定するクラウドサービス「ヨミヤス」の特長や活用事例などを紹介する。参加無料。
https://risokagaku.web-tools.biz/yomiyasu/?site=hl27481461

2月12日~3月27日,gggでブックデザイナーの呂敬人展

東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは2月12日~3月27日,「書藝問道 ブックデザイナー 呂敬人の軌跡」展を開く。新たなブックデザインの道を切り開いたパイオニア,呂敬人(リュ・ジンレン)氏が手がけた,宋代の拓本の原寸大復刻,全長10mの巻物10巻,解説を読みながら実際に囲碁が打てる豪華本などを展示解説する。入場無料。
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000840

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2025年2月号【 特集:捺染・特殊 印刷 】(1月20日発行)
加飾技術についての最新事例や動向、さまざまなタイプの版式・方式で紙以外の基材に特殊インクを印刷する機器、成型された物体にシリコンブランケットで直接オフセット印刷する技術、生地への直接印刷を前提としたIJプリンターの新製品、アパレルやファブリックに対応する、多種多様なIJプリンターについて解説いたします。

2025年2月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

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