週刊「印刷雑誌」

15巻 29号 2024年7月29日
Japan Printer weekly vol.15, no.29

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
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■印刷をたのしむ

大阪書籍印刷,大学生と漫画風景印ノートを共同開発

大阪書籍印刷は,和歌山大学観光学部学生とスローツーリズムを楽しむための記録帳,漫画風景印ノート「Tabi Comi」を共同開発し,8月1日からクラウドファンディングのMakuakeで公開し,先行発売する。郵便局の消印の一種である「風景印」を収集しながら,その土地の情景や店,出来事など旅の思い出を漫画で残す記録帳で,それぞれの土地を象徴する景色や文化,偉人,特産物などが描かれている。B6サイズ,100ページ。1290円(先行注文割引あり)。

グラフィック,グッズ作成シミュレーターにマスキングテープなどを追加

グラフィックは7月18日,オリジナルグッズの完成イメージを確認できるWebサービス「スマプリグッズシミュレーター」に,マスキングテープとアクリルボードを追加したと発表した。マスキングテープは全面にデザインでき,幅は15~50mmまでの6種,ロールの長さは5mか10mを選べる。幅15mm,長さ5m,10日納期,50個注文で1個あたり524.2円。アクリルボードはポストカードサイズ(100×148mm)からA3(297×420mm)サイズまで対応。ポストカードサイズ,片面カラー,12日納期,10個注文で1個あたり1065円。

毎日新聞社,歴史写真年表サイトを公開

毎日新聞社は7月24日,法人向け写真データベース「毎日フォトバンク」内で,年表スタイルの写真アーカイブ「歴史写真年表」を公開した。幕末から現代までの時代・世相を象徴する400を超える出来事を網羅し,歴史的な出来事を報道写真で振り返ることができる。
https://photobank.mainichi.co.jp/view/timeline/

■プロの世界

長崎県印刷工業組合,本木昌造生誕200年記念事業の支援金を募集

長崎県印刷工業組合本木昌造顕彰会は2025年3月まで,生誕200年を迎える本木昌造の記念事業活動支援の募金を受付けている。募金は本木種字の長崎市文化財指定や,本木活字の鋳造,資料展示・ワークショップの開催,本木活字のデジタル化などに使われる。個人1口1万円,法人一口3万円。
https://www.nagasaki-pia.org/?action=common_download_main&upload_id=120

スマートゲート,印刷用から電子書籍へのリデザインサービス開始

スマートゲートは7月24日,印刷用の書籍データを電子書籍用に最適化する「電子書籍用リデザインサービス」を始めた。紙面サイズに合わせたデザインを,電子書籍で快適に閲覧できるように,文字サイズやフォント,リンク設定を意識した注釈や索引などの配置調整,見やすい組版やデザインへの再構成などを行う。

TOPPANホールディングス,3Dバーチャル空間の制作支援サービス開始

TOPPANホールディングスは,3Dバーチャル空間での商品シミュレーションサイト作成サービス「MiraVerse Core(ミラバースコア)」の新機能,「公開用Webサイト制作機能」を7月から始めた。3Dデータを登録し,公開設定を行うだけで公開用URLを受け取ることができる。従来必要だった専用プログラムを利用したWebサイト構築は同機能に組み込まれ,サーバーも同社が提供する。初期費用80万円から,月額料金60万円から。

アドビ,IllustratorとPhotoshopに生成AIの新機能

アドビ社は7月23日,IllustratorとPhotoshopの最新版に,生成AI機能「Adobe Firefly」の機能拡張を追加した。 Illustratotには「生成塗りつぶし(シェイプ)」(ベータ版),機能拡張がされた「寸法ツール」や「モックアップ」,「生成パターン」(ベータ版),「コンテキストタスクバー」を追加。Photoshopには,新しい「選択ブラシツール」,「画像を生成」や「調整ブラシツール」を追加した。

エプソン販売,水性・昇華転写の大判IJプリンター発売

エプソン販売は,水性顔料インクの「SC-P20550L」を7月29日に,昇華転写の4色機「SC-F9550」と6色機「SC-F9550H」を秋に発売する。「SC-P20550L」は,従来機の10色に特色のオレンジ・グリーン・バイオレットを加えた12色のインクを搭載し,1.6Lのインクパック方式を採用した。「SC-F9550」と「SC-F9550H」は,1.6Lのインクパックを各色2個ずつ搭載し,6色機は基本4色に加え,「蛍光イエロー・蛍光ピンク」「ライトマゼンタ・ライトシアン」「オレンジ・バイオレット」を選択できる。「SC-P20550L」が171万7000円。「SC-F9550/SC-F9550H」はオープン価格。

エプソン販売,プリンターと保守メニューのセット割引キャンペーン

エプソン販売は12月27日まで,エコソルベントインク搭載プリンター発売8周年を記念し,対象のエコソルベントインク搭載プリンターと,5年保守パックとのセットの割引キャンペーンを行っている。対象プリンターは,SC-S40650/SC-S60650/SC-S80650/SC-S60650L/SC-S80650L。

ユポ・コーポレーション,用紙価格改定

ユポ・コーポレーションは10月1日出荷分より,合成紙のユポ,アルファユポおよび加工品の価格を5%以上で改定する。

セイコーエプソン,福島にソリューション拠点を開設

セイコーエプソンは7月24日,福島県・会津若松市に,現地コミュニティと共に地域の課題解決に向けたアイデアやソリューションを創出するための拠点「彩会ノ蔵 Epson Living Lab. AIZU」を開設した。空き施設となっていた築100年を超える蔵を改築し,起業・開業に伴う相談や,店舗シミュレーションに対する支援,地域で創出したデジタルサービスの体験など,会津地方の産・官・学と連携した活動を行う。

ミマキエンジニアリング 名古屋営業所,移転

ミマキエンジニアリング 名古屋営業所は8月28日に名古屋営業所を移転する。新住所は,〒454-0053愛知県名古屋市中川区外新町1-10,電話052-807-7501。

印刷工業会,8月に「印刷の月」協賛特別講演会

印刷工業会は8月21日,東京・新富の日本印刷会館で「9月印刷の月」協賛特別講演を開く。「仕事の能率を劇的に変える効果的な時間術」をテーマに,時間管理コンサルタントの石川和男氏が講演する。参加費3000円。

小森会,9月に仙台で開催

小森コーポレーションの得意先で構成する小森みちのく会は9月19日に仙台国際ホテルで講演会を開く。群馬大学の柴田博仁教授が「紙とデジタルの使い分けを考える:読書・メモ書き・教育での紙の利点」をテーマに,紙の本質的な価値を解説する。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

8月2日まで,竹尾が青山でショウケース展示

竹尾は8月2日まで,東京の青山見本帖でショウケース展示「AOYAMA PARTNERS STOCK vol.05 Bo Project.」を開いている。オーダーメイドの箸を中心とした商品企画開発を手掛けるBo Project.がパッケージに使用しているファインペーパーの事例を展示する。
https://www.takeo.co.jp/news/detail/004321.html

9月1日まで,竹尾が大阪で段ボール構造素材の展示会

竹尾は9月1日まで,大阪の淀屋橋見本帖で梱包資材の機能と,色と美しさをあわせ持つ素材「ファインフルート」の展示会を開いている。デザインスタジオの「DRILL DESIGN」による壁面や空間におけるトライアルとして,同素材を使ったオブジェクトを展示する。。
https://www.takeo.co.jp/news/detail/004300.html

8月31日まで応募を延期,IAUD国際デザイン賞

国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は,快適で暮らしやすいUD社会の実現に向けて,特に顕著な活動の実践や提案を行なっている団体,個人に授与している「IAUD国際デザイン賞」第1次審査応募の締切を8月31日まで延期した。登録審査料2万7500円。
https://www.iaud.net/award/24353/

9月30日締切,大阪マラソン2025のメインビジュアル公募

大阪マラソン組織委員会は9月30まで,「大阪マラソン2025」の大会告知ポスターなどに使用するメインビジュアルを募集している。応募資格は,日本国内在住でプロ・アマ・年齢問わず。最優秀作品は賞金30万円。
https://kyodonewsprwire.jp/release/202407153620

8月2日,キヤノンMJが品川でdrupaと国内産業のセミナー

キヤノンマーケティングジャパンは8月2日,東京・品川の同社で「drupa2024を振り返って改めて考える日本の印刷産業の今とこれから」をテーマにセミナーを開く。drupaでの同社ブースのレビューや,今後の日本の印刷業界の進むべき方向性についてディスカッションを行う。定員50人。参加無料。
https://forum1.canon.jp/public/seminar/view/10663

8月2日,クラウドサーカスがオンラインでマーケティングのセミナー

グラウドサーカスは8月2日,「営業力を武器にするマーケティング戦略」をテーマにオンラインセミナーを開く。マーケティングを活用した効率の良い新規顧客の開拓について解説する。参加無料。
https://debono.co.jp/subscription/webiner/20240802/

8月2日,キーポイントインテリジェンスがオンラインでAIのセミナー

キーポイントインテリジェンスが8月2日,「プリント&ドキュメントソリューションにおけるAI革命」をテーマにオンラインセミナーを開く。データに基づく分析やAIを活用して業務に革命を起こすための戦略的ガイダンス,最新情報や競合他社の動向まで,印刷・ドキュメント分野におけるAIの影響を解説する。参加無料。
http://keypointintelligence.jp/cf/ai/2024/

8月7日,コニカミノルタジャパンがバリアブル活用のセミナー

コニカミノルタジャパンは8月7日,オンラインと東京・浜松町の同社で「バリアブル活用によるビジネスチャンス創出セミナー 」を開く。モリサワ社をゲストに,バリアブル案件を作り方や,プロダクションプリンターの活用方法を解説する。参加無料。
https://bs-offers.konicaminolta.jp/20240807_morisawa_cosponsor

8月7日~10月14日,京都dddギャラリーで立平面社展

烏丸の京都dddギャラリーは8月7日~10月14日,グラフィックデザイナー・松井桂三氏などによる「立平面社~手と脳のあそびの不思議~」展を開く。主に広島で活動する6名によるクリエイティブ集団「立平面社」のデザインワークに加えて,紙を使った動く立体作品,視点を変えて遊ぶ錯視立体,紙とコラボレーションしたアートサイエンス作品など,新たに制作した作品も展示する。入場無料。
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000836

8月15日~9月13日東京,10月2日~10月6日名古屋で,ニューヨークタイプディレクターズクラブ展

竹尾は8月15日~9月13日,東京・竹橋の竹尾見本帖本店で,第70回「ニューヨークタイプディレクターズクラブ展」を開く。また10月2日~10月6日,名古屋造形大学ギャラリーでも開かれる。入場無料。
https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20240815.html

8月21日,豊中商工会議所が求人票の書き方セミナー

豊中商工会議所は8月21日,大阪府の豊中商工会議所で「求職者の心に響く,求人票書き方セミナー」を開く。人手不足時代における求人の現状や,応募を呼び込む求人票の作成について,具体的なノウハウをもとに説明する。参加無料。
https://www.ooaana.or.jp/info/seminar/462/

8月21・22日,モトヤが京都で展示会

モトヤは8月21・22日,京都市南区の同社でセミナーと展示で構成する「MOTOYA Summer Fair in Horizon Park Square(京都)」を開く。
https://www.motoya.co.jp/event/exhibition/20240821_kyoto.html

8月28日,ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会がUCDのセミナー

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は8月28日,東京・日本橋のディーアイシービルで「経営課題を解決するUCDの実践とは」をテーマにオンラインセミナーを開く。社会的課題への対応のひとつである「わかりやすい情報」への取組み。UCD推進の先駆者企業がその体験談を解説する。定員100人。参加無料。
https://ucda.jp/award_15th_event3.html

8月28日,フューチャーアーキテクトがオンラインで物流向けAI活用セミナー

フューチャーアーキテクト(株)とフューチャー(株)は8月28日,「物流現場に即効!AI活用事例」をテーマにオンラインセミナーを開く。物流現場のデジタル化が進まない原因を分析するとともに,AIをはじめとするテクノロジーを駆使した業務効率化のポイントや,現場の生産性を向上させた好事例を解説する。参加無料。
https://www.future.co.jp/futureinsightseminar/20240828/

9月6日,加工技術研究会が秋葉原でコーティングのでセミナー

加工技術研究会は9月6日,オンラインと東京のTKP秋葉原カンファレンスセンターでコンバーティングに関するセミナー「CONVERTING FESTA Vol.2」を開く。エネルギー・環境をテーマに,ペロブスカイト太陽電池の最新状況解説ほか,各種セミナーを行う。参加費は,オンライン8000円,現地会場7700円。
https://www.ctiweb.co.jp/festa/

9月20日,日本印刷学会がオンラインで日本文化とデジタル印刷のシンポジウム

日本印刷学会は9月20日,「日本文化とデジタル印刷」をテーマにオンラインでシンポジウムを開く。芸術や伝統工芸に対してのデジタル技術対応や,そのメリットを実例を元に明らかにし,デジタル印刷の新たな活用方法を考える。定員200人。参加費は,会員5000円,非会員8000円,学生1000円。
http://www.jspst.org/event/240920.html

10月28・29日,市谷で産業用インクジェット技術のセミナー・展示会

大野インクジェットコンサルティングは10月28・29日,東京のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで産業用インクジェット技術のセミナーや展示会の「ジャパン・インクジェット・テクノロジーフェア2024」を開く。入場料は3000円。
https://ohno-inkjet.com/?p=94269

 

 

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2024年8月号【 特集:色管理のゆくえ 】(7月19日発行)
今月号は、標準化動向や、カラー印刷におけるグレイ管理、G7の動向、印刷会社の色管理体制事例について解説します。

2024年8月号

 

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編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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