週刊「印刷雑誌」

15巻 27号 2024年7月16日
Japan Printer weekly vol.15, no.27

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
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■印刷をたのしむ

細山田デザイン事務所,活版名刺のワークショプを定期開催

細山田デザイン事務所は7月13日,東京・渋谷区の同社で活版印刷機を使った名刺制作のワークショップを始めた。日本ではめずらしいアメリカの活版印刷機を使い,プロのデザイナーが手がけた名刺フォーマットから好きなデザインを選び,名刺を制作できる。使用した印刷版を利用し,機械を時間レンタルして追加印刷も可能。月2回開催。定員6人。参加費1万3200円。
https://www.letterpressletters.com/

大日本印刷,恐竜博物館のVRシステムを開発

大日本印刷は7月10日,福井県立大学と共同で「VR恐竜展システム:福井恐竜編」を開発したと発表した。恐竜や備品などの展示物のミニチュアを来場者が自由に配置することで,ディスプレイに映る展示会場が原寸のスケールで組み上げることができる。大学が保有する恐竜の全身骨格3Dデータを利用されており,研究や教育にも有効な学術コンテンツとして活用できる。7月17日から,福井県立恐竜博物館で公開される。入場料は一般1000円,小中学生500円ほか。
https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/

エクセル・タム,クッキーとクッキー缶への印刷開始

エクセル・タムは7月4日,オリジナルグッズ制作サイト「オリジナルファクトリー」で,「オリジナルミニクッキー缶&プリントクッキー」印刷サービスを始めた。クッキーと缶の両方に好きなデザインを1点から印刷できる。缶のサイズは95×122×20mm,クッキーは83mmの大サイズ2枚または,42mmの小サイズ4枚を選べる。缶とクッキーのセットで,2枚入り(大)が1600円。4枚入り(小)が1400円。7月21日まで,割引キャンペーンを行っている。

ビジア,犬専門フォトスタジオと協業

(株)ビジアは7月1日, LIFELOGが運営する犬専門のフォトスタジオ・名刺制作「イヌスタ」との協業を始めた。キャリーバックで使える愛犬の写真で作ったプレートなどの印刷をサポートする。

ダイナコムウェア,AIによるフォントアドバイスを開始

ダイナコムウェアは7月1日,生成AIによるおすすめフォントのアドバイスサービス「DynaGPT 人工字能」を始めた。新しいフォントとの出会いや,制作物と親和性の高いフォントを,入力したテキストに対してAIが回答する。同社サイトでの無料会員登録で使用できる。サービス開始を記念して7月31日まで「DynaFont版フォントかるた」のプレゼントキャンペーンを行っている。

エプソン販売,PC不要のネットワークスキャナー発売

エプソン販売は7月25日,PCを使用せずに使える,A4ドキュメントネットワークスキャナー「DS-900WN」を発売する。スキャン速度は70枚(140面)/分。本体操作のみでネットワークを介し,データを指定したサーバーやメールアドレス,USBドライブなどに送信・保存できる。18万円。

■プロの世界

大日本印刷,フィルムを剥がしやすい紙トレイ活用の資源循環システム構築

大日本印刷は7月11日,剥がしやすいフィルムの紙トレイを使った資源循環システムを構築したと発表した。食堂やイベント会場の飲食店などで使われる紙トレイに,簡単に剥がせるプラスチックフィルムを表面に貼り合わせ,使用後の紙を分別しやすい「DNP易剥離紙容器 紙トレイ」を活用した資源循環システムを,関係企業と連携して構築した。トレイの製造から施設内での回収,再資源化したトイレットペーパーの施設内利用までの仕組みを提供する。

富士フイルムBI,マーケティング効率化のクラウド型プラットフォーム開始

富士フイルムビジネスイノベーションは7月17日,企業のマーケティングを支援するクラウド型プラットフォームサービス「Revoria Cloud Marketing」を始める。複数の広告プラットフォームを横断した広告の効果分析,Webサイトのアクセス解析,配信などの「広告運用機能」,AIによるWebサイトの分析ができる「Webサイト改善機能」を持つ。広告運用機能,Webサイト改善機能がそれぞれ月額3万円。

京セラ,モノクロA4プリンター・複合機発売

京セラドキュメントソリューションズジャパンは7月11日,モノクロA4プリンター「ECOSYS PA4000wx」と,モノクロA4複合機「ECOSYS MA4000wifx / MA4000wfx」の3機種を発売した。デスクの上やカウンターの下に簡単に設置できる小型サイズで,5GHz帯の高速通信を含む無線LAN機能を標準搭載する。複合機は約1.4円/ページのランニングコストで,原稿の紙折れ検知機能を自動原稿送り装置に搭載する。オープン価格。

ヴィンチェロ,モニターキャリブレーションツール発売

(株)ヴィンチェロは7月25日,モニターキャリブレーションツール「Calibrite Display123」を発売する。デバイスを接続し,ソフトウェアから輝度のモード選択するだけで測定,調整前後の画像チェックができる。2万5850円。

キヤノン,部品リユース率90%以上の再生複合機を発売

キヤノンは,使用済み複合機を回収・再生した複合機「imageRUNNER ADVANCE C3530F III-RG」を7月下旬に,「imageRUNNER ADVANCE C5550F III-RG」を8月上旬に発売する。回収した製品を部品レベルまで分解し,洗浄・清掃したうえで劣化・摩耗部品などを交換し,新品と同等の基本性能や品質に回復させた。システムによる再使用可否部品の自動判定や,製品クラスごとの本体骨格の統一化によりリユース率を高め,90%以上の部品を再利用している。オープン価格。

ローランド ディー.ジー,大判インクジェットプリンター発売

ローランド ディー.ジーは7月9日,低溶剤インク対応の大判インクジェットプリンター「TrueVIS XP-640」を発売した。最大用紙幅は1625mm,印刷速度は8色塩ビの標準モードで毎時15.2m2,4色塩ビの標準モードで毎時22.5m2。新しい低溶剤インクとしてCMYKのほかオレンジとグリーンの特色,新色のレッドインクを採用。253万円。

松浦紙器製作所,紙製パッケージで特許を取得

松浦紙器製作所は7月3日,紙製パッケージ「起立する箱」で特許を取得したと発表した。同技術は「PoppyBox」の名称で商品化しており,通常は自重で閉まったり,時間の経過に伴い紙が消耗して閉じてしまう箱のフタを,起立した状態で維持,開けるさいには勢いよく開く仕組みになっている。

コニカミノルタ,7月18日にdrupaブース紹介のオンラインセミナー

コニカミノルタは7月18日,「drupa2024コニカミノルタブースを大解説!」をテーマにオンラインセミナーを開く。drupa2024の概要や,同社ブースの注目トピック,B2インクジェット印刷機「AccurioJet 60000」の解説を行う。
https://bs-offers.konicaminolta.jp/ppj/drupa2024_webiner

日本印刷産業連合会,7月29日にグリーンプリンティング工場交流会

日本印刷産業連合会は7月29日,第58回「GP工場交流会」をオンラインで開く。サステイナブル・デザインの西原弘社長が,GP認定工場に期待される脱炭素の取組みについて講演する。参加無料。

レディバードクラブ,9月に九州と北海道で大会

SCREENグラフィックソリューションズの得意先を中心に組織するレディバードクラブは,9月3日に博多区のホテル日航福岡で,9月30日に札幌グランドホテルで地区大会を開く。

リョービMHIパートナーズクラブ,開催日程

リョービMHIパートナーズクラブは以下の日程で開催を予定している。東北:9月3日,ホテルメトロポリタン仙台。東日本:9月10日,ホテル椿山荘東京。大阪:9月12日,ホテルモントレグラスミア大阪。北海道:9月25日,札幌プリンスホテル。名古屋:10月29日,ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋。九州:10月25日,TKP天神スカイホール(旧福岡国際ホール)。

山田写真製版所,社長に山田康智氏

山田写真製版所(富山)は,7月1日付けで代表取締役に山田康智氏が就任した。山田秀夫社長は会長に就任。

OPI,8月に本社移転

OPI(旧大阪印刷インキ製造)は8月19日を業務開始日として,本社を移転する。新住所:〒542-0081大阪府大阪市中央区南船場2-7-26 シンセイビル9階,電話06-6226-8214。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

8月12日まで,麻布台ヒルズで尾田栄一郎「ONE PIECE/ The Scroll」展

集英社は8月12日まで,東京・港区の麻布台ヒルズで,尾田栄一郎「ONE PIECE/ The Scroll」展を開いている。展示作品には,岩野平三郎製紙所(福井県)による絵画制作に適した手漉きの越前和紙が使われ,印刷は国宝や重要文化財の複製を数多行ってきた便利堂(京都府)が通常の商業印刷の4倍の版を使ったコロタイプ印刷で作成した。
https://mangaart.jp/ja

9月15日まで,千修がイラスト・写真コンテスト作品募集

千修は第21回「千修イラストレーションコンテスト」の作品を9月15日まで募集している。テーマはイラスト部門が「DREAM」,写真部門が「新時代へ」。未発表作品で,プロ・アマ問わず16歳以上が応募できる。最優秀賞は賞金20万円。受賞作品は2025年1月下旬~2月上旬に作品展で展示される。
https://www.senshu-g.co.jp/lifework/lohas

12月末まで,中小企業基盤整備機構が簡易BCP策定と申請の支援を公募

中小企業基盤整備機構は12月末まで,簡易版BCPである事業継続力強化計画の新規策定を希望する中小企業・小規模事業者に向け,計画策定・申請支援に関する専門家派遣の受付をしている。現地やオンラインでの専門家による支援,災害リスクの把握や事前対策の検討・申請のための個別支援を無料で行う。公募者数は1000社程度。
https://kyoujinnka.smrj.go.jp/handsonr6/

2025年7月1日まで,厚生労働省が配偶者手当と賃金制度のセミナー

厚生労働省は2025年7月1日まで,オンラインや東京ほかの各地会場,または講師派遣で「配偶者手当と賃金制度の見直しセミナー」を開いている。民間企業における配偶者手当の見直の手順,留意点を解説するほか,職務給導入時の留意点やメリットを事例とあわせて解説する。参加無料。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/chinginseido_00003.html

7月24日,製品評価技術基盤機構がオンラインでQSAR・リードアクロスの講習会

製品評価技術基盤機構は7月24日,一般工業化学品の安全性評価における予測手法の包括的な理解と利用促進のための「QSAR/リードアクロス講習会」をオンラインで開く。化学物質評価におけるQSAR/リードアクロスの基礎と最新動向や,法的規制に関する分解性と蓄積性の類推事例,ソフトウェアの概要や基本操作の紹介を行う。定員500人。受講料無料。
https://www.nite.go.jp/chem/qsar/ReadAcrossEdu_R6.html

7月24・25日,五反田で武藤工業が内覧会

武藤工業は7月24・25日,東京品川区の五反田TOCビルで内覧会「MUTOH祭り」を開く。多数の印刷機やカッティングプロッタ,3Dプリンタなどを展示するほか,各種セミナーを行う。
https://www.mutoh.co.jp/whatsnew/pdf/20240626_event_01.pdf

7月29日,東京都印刷工業組合が西麻布でdrupa報告セミナー

東京都印刷工業組合は7月29日,オンラインと東京・西麻布の富士フイルムグラフィックソリューションズで「drupa報告2024セミナー:中小印刷事業者が知っておきたい最新技術とトレンド」を開く。drupa2024を振り返り,発表された最新のトレンドや技術を紹介する。定員は現地会場50人。参加無料。
https://www.aj-pia.or.jp/wp-content/uploads/2024/07/20240729_drupa2024-1.pdf

7月30日,日本包装機械工業会がオンラインで資源循環のセミナー

日本包装機械工業会は7月30日,「資源循環型社会へ向けた包装資材の取り組み」をテーマにオンラインセミナーを開く。ヨーロッパにおける包装資材の環境対応方針をはじめ,環境配慮プラスチックの種類や特徴,PTP資源循環協議会における取組み事例を解説する。定員100人。参加費は,会員3300円,一般5500円。
https://www.jpmma.or.jp/news/seminar/page8543.html

8月8・9日,TOPPANが名古屋でミラノサローネセミナー

TOPPANは8月8・9日,名古屋の中日ホール&カンファレンスで「ミラノサローネセミナー2024」を開く。国際家具見本市「ミラノサローネ」から最新トレンドを読み解き,今後のデザイン傾向を予測する。参加無料。
https://peatix.com/group/16296851/events

9月3日~10月23日,ギンザ・グラフィック・ギャラリーで上西祐理「Now Printing」展

東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは9月3日~10月23日,上西祐理「Now Printing」展を開く。「世界卓球2015」のポスターなど,力強いヴィジュアルメッセージが印象的な上西祐理氏の作品を,さまざまな印刷物や仕事のアーカイブで紹介する。入場無料。
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000833

9月8~11日,日本機械学会が愛媛で大会

日本機械学会は9月8~11日,松山市の愛媛大学城北キャンパスで「2024年度年次大会」を開く。
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jsme2024

10月2~4日,幕張で電力システムの展示会

次世代電力システムに関する「スマートグリッドEXPO」が10月2~4日,千葉県の幕張メッセで開かれる。7つの展示会で構成する「スマートエネルギーWEEK」の中で開催する。入場無料(事前登録制)。主催はRX Japan。また今後は,11月20~22日にインテックス大阪で,2025年2月19~21日に東京ビッグサイトで開催する。
https://www.wsew.jp/spring/ja-jp/lp/ex-sg.html

10月11日,日本印刷学会がdrupa・出版・包装のセミナー

日本印刷学会は10月11日,オンラインと東京・吾妻橋の小森コーポレーションで,秋期セミナー「drupa総括と出版,包装事業における最新動向」を開く。drupaに参加した講師によるパネルディスカッションで機材や技術の傾向を総括する。また,出版事業と包装事業のDXやデジタル化の最新動向について具体的な事例を紹介するほか,生成AIの最新事例を解説する。参加費は会員8000円,学生1000円,非会員1万2000円。
http://www.jspst.org/event/241011.html

2025年1月22・23日,名古屋で光文堂新春機材展「PrintDoors2025」

光文堂は第61回新春機材展「PrintDoors2024」を2025年1月22・23日,金城ふ頭の名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)で開く。10月31日まで出展申込みを募集している。
https://www.kobundo.co.jp/event/printdoors2025%e7%ac%ac61%e5%9b%9e%e6%96%b0%e6%98%a5%e6%a9%9f%e6%9d%90%e5%b1%95%e3%80%80%e5%87%ba%e5%b1%95%e7%a4%be%e5%8b%9f%e9%9b%86%e3%80%80%e9%96%8b%e5%a7%8b/

 

 

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2024年8月号【 特集:色管理のゆくえ 】(7月19日発行)
今月号は、標準化動向や、カラー印刷におけるグレイ管理、G7の動向、印刷会社の色管理体制事例について解説します。

2024年8月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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