週刊「印刷雑誌」

12巻 22号 2021年6月14日
Japan Printer weekly vol.12, no.22

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

大日本印刷,バーチャルジュンク堂で進撃の巨人フェア

大日本印刷は6月9日から1ヶ月間,バーチャル空間「池袋ミラーワールド」内の「バーチャルジュンク堂書店 池袋本店」でコミック「進撃の巨人」の完結を記念し,フェアとキャンペーンを行っている。名シーンや単行本などの表紙を店内各所に展示するほか,Twitterへの投稿や購入者に抽選でプレゼントが当たる。

田中紙工,オリジナルカルタ制作サービス開始

田中紙工は思い出の写真や文章を入れて作る世界に一つだけの「オリジナルカルタ」制作サービスを6月10日から始めた。WEB上の専用サイトに写真をアップロードして,レイアウト編集ができる。価格は1セット税込9,350円。

オンデオマ,名刺への抗菌・抗ウイルス加工サービス開始

オンデオマは6月7日,同社の名刺発注システム「印刷部ドットネット」や名刺印刷通販サイト「ライオン名刺」で名刺への抗菌・抗ウイルス加工サービス「プラチナナノコーティング」を始めた。印刷後に加工をするため,用紙の種類をほぼ問わず利用できる。加工代は100枚税込1,320円から。

グラフィック,印刷​仕上がりイメージを3Dで表示

グラフィックは6月7日,同社の通販サイトで,​​入稿データの内容を3Dで確認できる「スマートチェック(Web入稿)」を始めたと発表した。​裏のつけ合わせ方向やパンフレットの折り方向,ページの関係性を立体的に確認することができる。

グラフィック,​印刷テンプレートを自動作成できるプラグインを提供

グラフィックは6月9日,同社の通販サイトで,​​​Adobe ​Illustrator用の原稿サイズや折り位置など,印刷仕様を入力すると最適な印刷テンプレートを自動作成できるプラグインの提供を始めたと発表した。​データ作成で手間となるチラシ・フライヤーの「変型サイズ」や,無線綴じ冊子の「背幅サイズ」,「折り」や「角丸」などの加工指示が反映されたテンプレートを自動作成することができる。プラグインのダウンロードは無料。

■プロの世界

高砂熱学工業,VOC放出量削減システム開発

高砂熱学工業は,粘着テープ工場や印刷工場などで使用されるトルエンや酢酸エチルなどの揮発性有機化合物を含む排気ガスを吸着処理したのち,製造工程に循環再利用する「クローズドVOC回収システム」を開発した。粘着テープメーカーの寺岡製作所・茨城工場で実証運転を行い,従来設備に比べてVOC大気放出量を95%,CO2排出量を78%削減する成果を確認したと6月4日,発表した。

東伸工業,中国製捺染プリンター取り扱い

テキスタイル用捺染機及びインクジェットプリンターを製造販売している東伸工業は6月8日,中国の杭州宏華碼科技股イ分有限公司(Atexco社)と日本国内での販売契約を結んだと発表した。京セラ製ヘッド32個搭載でスキャンタイプで世界最速高速モデルと,京セラ製ヘッド8個搭載で紙転写用として世界最多納入実績のモデルを自社工場内に設置した。

セイコーエプソン,ヘッドのラインアップ拡充

セイコーエプソンは6月8日,商業・産業領域において廃棄物の削減や環境負荷の低減が可能な,デジタル印刷への転換加速に対応するため「PrecisionCoreプリントヘッド」のラインアップを拡充すると発表した。計3商品(すべて水性用)を開発し,2021年度下期より発売する。これにより,インクジェットヘッドのラインアップは5シリーズになる。

エプソン,A3ノビ対応インクジェットプリンター発売

エプソンは,A3ノビサイズ対応のビジネス向けインクジェットプリンター「PX-S6010」を6月24日から発売する。A4出力がカラー毎分約12枚,モノクロ毎分約25枚。印刷サイズに応じた排紙トレイの自動伸長機能などを採用。38,500円。

凸版印刷,ワクチン接種会場に多言語音声翻訳アプリを無償提供

凸版印刷は6月10日から12月末まで,新型コロナウイルスワクチン接種会場の運営公的機関を対象に,同社の多言語対応音声翻訳アプリサービス「VoiceBiz」を無償提供している。会場での案内利用を想定した専用定型文を加え,在留外国人を含む多様な人々に対応する。

ウイル・コーポレーション,コロナ対応ビジネス

ウイル・コーポレーションが運営する販促ツールとネット印刷の「プリントモール」は,6月7日,鼻奥の粘膜からウイルス感染の有無を検査できる研究用簡易検査キット「抗原検査キット」を発売した。価格は5セット税込13,400円。
また,アクリルパーテーションのキャンペーンを6月30日まで行っている。「間仕切り型袖あり」,「間仕切り型袖なし」の2製品が大幅値引きとポイント2倍になる。

千葉日報社が子会社「千葉日報デジタル」設立

千葉日報社は5月25日,デジタル関連事業を手がける子会社「株式会社千葉日報デジタル」を設立した。新聞社の持つネットワークを生かし,千葉県内の事業者・団体・自治体の情報発信や,社外パートナー企業との連携でデジタル化をサポートする。

ロゴマーケットがデザイナーを募集

ロゴマーク作品を在庫販売するロゴマーケットは,販売サイトが10周年を迎え,サイトをリニューアルし,新しい営業構造を獲得したいデザイナーを募集している。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

6月17・21日,アドビがAdobe Summitのフォローアップセミナー

アドビは6月17日に「B2Bマーケティング最新トレンドを学ぶ」をテーマに,6月21日に「2021年のデジタルコマース投資テーマ:デジタルコマース最新事例」をテーマにオンラインセミナーを催す。5月に開いた「Best of Adobe Summit Japan Edition」で紹介しきれなかった最新のトピックやプロダクトのアップデート情報について解説する。参加無料。
https://business.adobe.com/jp/index/events/webinars.html

6月18日,VPJがDAMソリューション導入のセミナー

ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは6月18日,オンラインと,東京・渋谷の同社で,デジタルアセットマネジメント「CIERTO」を活用したデータ資産価値向上,二次流用効率の成功事例を紹介するセミナーを催す。参加無料。
http://www.vpj.co.jp/news/pickup/detail.html?pid=261

6月30日,文化通信社が出版事業のセミナー

文化通信社は6月30日,「事業投資会社傘下入りで気づいた出版社が持つ価値 最高益を記録した実業之日本社の構造改革とは」と題しオンラインでセミナーを催す。実業之日本社の岩野裕一社長が,シークエッジ・グループ傘下に入り,赤字体質を脱してからの改革や新たな取り組みによって見えてきた出版事業の可能性について語る。参加費5,000円。
https://peatix.com/event/1944728

6月30日,日本印刷技術協会が出版業界の動向セミナー

日本印刷技術協会は6月30日,「激変の始まった出版界の現在と行方を探る 従来出版から電子書籍,そしてデジタル印刷まで」をテーマにオンラインセミナーを開く。参加費は一般15,400円,会員11,000円。
https://www.jagat.or.jp/publishing2021

7月7日,日本印刷学会がフレキソ基礎講座

日本印刷学会は7月7日,「フレキソ基礎講座」をオンラインで開く。フレキソ製版・インキ・印刷機/周辺機器・カラーマネージメントの基礎について,それぞれの第一人者が講演する。定員100人。参加費は,会員5,000円,非会員8,000円。
http://www.jspst.org/event/210707.html

 

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2021年7月号【 特集:サイン出力技術】(6月21日発行)

サイン・ディスプレイの世界では現在、大判インクジェットプリンターが活躍する場面が増えましたが、印刷会社は自社の仕事にどのプリンターが最適か、機械とインクの両面で検討することになります。
一方メディア側は、プラスチック系になるとさまざまな物性があり、どのプリンターやインクが最適か、ノウハウを構築していかなくてはいけません。印刷機の技術に加え、インキや湿し水のことを知る必要があるオフセット印刷と同様な世界とも言えます。

https://www.japanprinter.co.jp/monthly_magazine/202107/

 

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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