週刊「印刷雑誌」
10巻
37号
2019年10月7日
Japan Printer weekly
vol.10,
no.37
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日(休日の場合,火曜日)発行しています。
■印刷をたのしむ
キヤノン,世界の名画をプリントして楽しむ
キヤノンは9月27日,無料印刷素材サイト「Creative Park」で,新たにワシントン・ナショナル・ギャラリー,シカゴ美術館などの名画34作品を公開した。モネやルノアール,ゴッホ,フェルメールなどの有名な名画を自宅でプリントし,写真立てや額縁に入れて,季節やインテリアに合わせ楽しむことができる。同社の無料印刷素材サイトでは,その中でも,クレジット表示不要で自由に利用できるCC0ライセンスで公開された画像から厳選した名画を公開し,それぞれに最適な推奨用紙を紹介している。
富士フイルム,スマホ用チェキプリント
富士フイルムは,スマホで撮影した画像を「チェキプリント」にできるスマートフォン用プリンター“チェキ”「instax mini Link」を10月11日より発売すると発表した。専用アプリからBluetoothで,スマホの画像をチェキプリントに出力することができる。
Kono,法人/B2B2C向けの電子雑誌読み放題サービス開始
Kono Japanは9月27日,サブスクリプション制の電子雑誌読み放題サービス「Kono電子雑誌アプリ」で,法人/B2B2C向けの「Kono for biz」の提供を発表した。本サービスは,専用アプリやGPS連動の「Kono Reading Service/KRS」を通し,日本・中華・欧米圏からの電子雑誌,300誌超が読み放題となる。Webサイトから申し込みを受付,利用料金は1つのIDにつき年間で6,000円(税抜,月額500円相当)となる。今回日本向け初回の申し込みに限り, 10月1日から無償トライアルのパイロットプログラムを始める。
帆風,銭湯・サウナ風デザインでタオルなどが1個からオリジナル作成可能
帆風は10月1日から,「Vanfu青山店」のオリジナルで作れる商品ディスプレイのテーマを「銭湯・サウナ」に一新した。選べるデザインテンプレートには,銭湯・サウナ風デザインを充実させた。アイテムを選んで,デザインテンプレートに好きな言葉をのせることで,簡単にアイテムを作ることができる。
また10月1日から「Vanfu 渋谷店」ではオリジナルで作れる商品の展示を,ボール・キャップ・スウェットなどのスポーツアイテムに一新した。アイテムを選んで,デザインテンプレートに好きな言葉やイニシャルを組み合わせれば,ボール・キャップなどのスポーツアイテムをオリジナルで作ることができる。
日本出版販売,「箱根本箱」「文喫」がグッドデザイン受賞
日本出版販売は10月2日,同社グループが手掛ける「箱根本箱」および「文喫」が「グッドデザイン・ベスト100」(日本デザイン振興会主催)を受賞したと発表した。箱根本箱(神奈川・強羅)は,本に囲まれて暮らすように滞在をコンセプトにしたブックホテルを中心とした複合施設。文喫(東京・六本木)は,本と出会うための本屋。
凸版印刷,「キッズデザインカフェ」(食べ残しゼロへ)を支援
凸版印刷は,キッズデザイン協議会の活動を支援している。同協議会は10月11日,グランフロント大阪で「キッズデザインカフェVol.5:食べ残しゼロへ~SDGsの推進に向けて」を催す。参加無料(交流会は2,500円,ドギーバッグつき)。
■プロの世界
JPメディアダイレクト,DMの自動印刷・発送サービス開始
日本郵政グループのJPメディアダイレクトは9月27日,Web to Printプラットフォーム「DM Connect」を活用した,DM自動印刷・発送サービス「DMダッシュ」の販売を始めると発表した。DMの印刷から発送までをワンストップで一括発注できるサービスで,各事業者が保有する,各種会員データをこのサービスと連動させることで,DMの印刷・宛名印字・郵便局差出・発送までが自動化される。また,DM Connectの活用によりDMの仕様に合わせた最適な印刷会社を選択し,最短翌営業日発送という早い印刷・発送を図った。同社は,マーケティングオートメーションサービス事業者やEC事業者等と連携し,これらプラットフォームとサービス関連で,今後3年間に20億円の売上を見込む。
フジプラス,DTPデータの変換・復元サービス
フジプラスは10月2日,DTP編集データの変換,復元サービス「データヘルパー」を始めたと発表した。例えば,多ページ物をInDesignで作ったのにIllustratorでの納品を依頼された場合や,過去の印刷物から改訂依頼があったが編集データを紛失してしまった場合など,印刷データ復旧の相談窓口として利用できるようにしている。Webから問い合わせや見積依頼ができ,手間のかかる作業のビジネス・プロセス・アウトソーシングとして顧客を支援する。
キヤノン,大判インクジェットプリンター発売
キヤノンは,大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF」の新製品として,5色顔料インクのA0判ノビ対応の“TA-30”とA1判ノビ対応の“TA-20”を10月10日から発売する。CAD 市場・ポスター市場に向け,エントリーモデルのimagePROGRAF TAシリーズを新たに展開する。ともにオープン価格。
グラフテック,カッティングプロッタの新製品発売
グラフテックは9月20日より,グリットローリング方式のカッティングプロッタ「FC9000シリーズ」4機種を販売した。主力商品FC8600シリーズのフルモデルチェンジ機種として,機能・性能を強化した。XY機構およびペンブロックを新設計し,メディアの搬送性とカット精度を向上したことにより,様々な素材を従来機以上に安定してカットできるようになった。また,プリント&カットの用途において重要な自動トンボ読取りシステムをバージョンアップし,新機能のバーコード読み取り機能でデータ情報を自動的に取り込み,連続自動カットが可能となった。さらに,カラートンボや特殊メディアトンボの読み取りなど多彩なトンボの読み取りも可能になった。最高機種で96万円。
セイコーエプソン,R&D用インクジェット装置発表
セイコーエプソンは,「PrecisionCore」プリントヘッドを搭載したR&D用インクジェット(IJ)装置を開発したと発表した。IJ技術を用いた生産プロセスの革新や,IJに適合した新素材の開発などに取り組む企業・研究機関向けに,2020年3月から販売を始める。本体サイズは,横幅910×奥行900×高さ1860mm,主な機能は,インク滴の飛行観察機能,インク滴の着弾観察機能,100mm角ステージへの高精度描画機能。
オセ,キヤノンPPへ社名変更
キヤノングループのオセホールディングB.V.(オランダ・フェンロー)は,2020年1月1日より,社名(商号)を「キヤノンプロダクションプリンティングB.V.」に変更する。オセ社のすべての製品をキヤノンブランドに統合する。オセ社は,1877年の創業以来,複写や印刷に関する数多くの独自技術を提供してきた。製品群には,大量印刷・出版用の連帳プリンターやカット紙プリンター,グラフィックやCAD・GIS向けの業務用大判プリンターなどがある。
■印刷,デザイン,出版関連イベントスケジュール
12月22日まで,福島・須賀川でタイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展
福島・須賀川のCCGA現代グラフィックアートセンターでは12月22日まで,第79回「柔らかな版:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.32」を開いている。入館料は,一般300円,学生200円,など。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=3&seq=00000748
10月9~11日,日経BPが東京ビッグサイトで「デジタルの祭典」として展示会
日経BPは10月9~11日,東京ビッグサイトで「日経xTECH EXPO」「クロスヘルスEXPO」「日経クロストレンド」の3展を開く。AI,IoT,自動運転,ロボットなどの技術と,ものづくり,建設,金融,ヘルスケア,マーケティングといったビジネスを融合させて,境界領域で起こりつつあるイノベーションを体感することができるとしている。
https://nkbp.jp/xtecex
https://nkbp.jp/xh2019
https://nkbp.jp/xte19
10月10日,ビジュアル・プロセッシング・ジャパンがデジタルアセット管理システムのセミナー
ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは10月10日,東京・渋谷の同社でデジタルアセット管理システム「CIERTO」を活用した媒体制作の効率化・コンテンツ活用の成功事例を紹介するセミナーを催す。ヘルスケア業界のライオンの担当者が,製品研究データ他部門二次流用におけるコンプライアンス強化に関し講演する。参加無料,要申込,定員30人。
http://www.vpj.co.jp/news/pickup/detail.html?pid=224
10月11日,共同印刷が「働く女性×健康経営」のセミナー
共同印刷は10月11日,東京・西新宿のさんぎょうい(株)で女性活躍や健康経営に関心を持っている企業担当者向けにセミナー「働く女性×健康経営:働く女性が力を発揮する健康経営の仕組みづくり」を催す。定員50人,参加無料,要申込。
https://www.kyodoprinting.co.jp/release/2019/20190910-3699.html
10月11日,印刷技術懇談会が池田印刷京浜島工場見学会
印刷技術懇談会は10月11日,第476回例会として「印刷産業環境優良工場:経済産業大臣賞への道のりと今後の展望」をテーマに池田印刷・京浜島工場の見学会を催す。定員20人,抽選。参加費1000円。
https://kokucheese.com/event/index/580803/
10月11日,日本印刷学会がSDGs,セキュリティ,デジタル,AIのセミナー
日本印刷学会は10月11日,東京・吾妻橋の小森コーポレーションで秋期セミナーを催す。「SDGs実質元年 企業は何をすれば?」「バリアブルセキュリティプリント技術」「深層学習技術の今と印刷産業への挑戦」「マーケティング支援ツール~ペルソナプラットフォーム~」「Landaの最新動向」の各講演。定員100人。参加費は,会員12,000円,学生・教職員2,000円,非会員18,000円。
http://www.jspst.org/event/191011.html
10月11日~2020年1月23日,東京・神戸・大阪でイニシャルタイポ+ホットスタンプ展
総合印刷会社である研文社の関連会社ケンズは,タイポグラフィー,グラフィックデザイン,イラストレーション,カリグラフィ,現代アートなどにおいて国内外で活躍するクリエイターの中から,特に文字に造詣の深い47人のイニシャル(アルファベット1文字)を,「フランスの伝統色」を使用したオフセットと,ホットスタンプというシンプルな印刷で表現する展示会を開く。10月11~14日,19・20日,26・27日はA/Ken’S GALLERY東京奥神楽坂,11月26日~12月1日はギャラリーVie神戸,2020年1月14~23日は平和紙業ペーパーボイス大阪で。
https://gallery.ken-s.co.jp/exhibition/ex002/
10月13日,東京・市ヶ谷で日本自費出版フェスティバル
自費出版ネットワークは10月13日,東京・アルカディア市ヶ谷で第1回自費出版即売会,第22回日本自費出版文化賞表彰式を開く。即売会ではボランティアも募集している。
https://activo.jp/articles/73961
10月16~18日,福岡でモノづくりフェア
モノづくりフェア2019が10月16~18日,マリンメッセ福岡で開かれる。主催は日刊工業新聞社。入場料1000円(事前来場登録または招待券持参で無料)。松尾産業は,ゲルタイム自動測定装置やUV-LED照射装置を出展する。
https://www.nikkanseibu-eve.com/mono/
11月12・13日,キヤノンMJが情報セキュリティ対策のセミナー
キヤノンマーケティングジャパンとイーセットジャパンは11月12・13日,東京・品川のCANON S TOWER ホールで「Canon Security Days /ESET Security Days 2019」を開く。加速するデジタルトランスフォーメーションに必要な情報セキュリティ対策の最新の市場動向やセキュリティソリューションを紹介する。参加費無料,要事前申し込み制。
https://cweb.canon.jp/it-sec/lp/csdesd2019/
11月15日,繊維学会紙パルプシンポジウム「紙はプラスチックを超えられるか」
繊維学会は11月15日,文京区の東京大学農学部弥生講堂で紙パルプシンポジウム「紙はプラスチックを超えられるか」を開く。「紙vs.プラスチックのプロス&コンス」「紙を活かす素材,生分解性プラスチック」「パッケージング×脱プラ」「ユポの環境素材戦略」「“エコロジークリーンファイバー”レーヨンの機能化」「Circular economyは日本の社会と合致するか」の各講演がある。参加費は,会員10,000円,会員外12,000円など。
http://www.enomae.com/senni_pp/54thSymposium.htm
11月15~24日,大日本印刷が人気イラストレーターの個展を主催
大日本印刷は,東京・外神田のアートセンター3331 Arts Chiyodaで,11月15~24日に世界160万人以上のフォロワーを誇る人気イラストレーターのイリヤ・クブシノブ氏の個展「“VIVID”Ilya Kuvshinov Works Exhibition」を開く。同社はクリエイターの支援や国内外へ優れたコンテンツを発信する活動の一環として,同氏の個展を主催する。前売り入場券1000円+税,当日入場券1200円+税,など。
https://ilyavivid.com
◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2019年10月号【特集:表面加工と製本】
今月号はパッケージに関する特集です。消費者の興味を引く加飾印刷の定量的な評価をコニカミノルタから,クライアントや消費者の印象を高めるカラー印刷へのひと工夫をBULLETから執筆いただきました。また、医薬品包装で日本を代表する富山スガキの人手不足や省人化,自動化のための取り組みに関して解説。グラビアとフレキソに関する日本印刷学会の研究会からもその内容を紹介します。
(中村幹:本誌編集長)
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