週刊「印刷雑誌」

10巻 21号 2019年6月10日
Japan Printer weekly vol.10, no.21

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷を楽しむ

グラフィック社,デザインのひきだし37号は活版・凸版印刷を特集

グラフィック社が発行する,デザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌「デザインのひきだし」37号では,ノスタルジーも新しい雰囲気をも併せ持つ活版&凸版印刷(レタープレス)を特集。作品紹介・インタビュー・基本的なしくみ解説。どのような活版印刷ができるかがわかる実物付録と全国活版印刷会社リストを掲載。B5判162ページ,6月上旬刊行,2000円(税別)。

エコーズ,電子マンガのPOD書籍化サービスを始める

オリジナルマンガ・イラスト投稿サイト「マンガハック」を運営するエコーズは,電子出版サービスである「マンガハックPerry」の新サービスとして,電子マンガのPOD書籍化サービスを5月29日より始めた。読者からの注文1冊ごとに,書籍データを印刷し,紙の書籍を届ける。

PPAP,トナー・インク代節約アプリにスタンプ機能が登場

PPAPは5月30日,トナー・インク代を節約できる Windows向けアプリ「プリントダイエット」に,[社外秘]や[QRコード]を印刷文書にスタンプする機能を追加した。印刷時に自動でポップアップする画面の中から好きなスタンプを選べる。

■プロの世界

日本HP,インクジェットプリンターの新製品4機種を発表

日本HPは6月6日,小規模オフィス向けプリンター4機種を発表した。操作がシンプルでコンパクトな「HP OfficeJet Pro 8020/8028」(各1万7800円)と,印刷ボリュームが多い用途に向けた「HP OfficeJet Pro 9010/9020」(2万2800円/3万4800円)。それぞれ7月11日に発売される。

セイコーエプソン,業務用フォトプリンター発売

セイコーエプソンは,業務用フォトプリンター「SureLab」シリーズの新商品として,本体耐久性やプリント速度が向上した「SL-D850」を6月20日より発売する。本体重量は約23kg,本体サイズは460×430×354mm,設置面積は約0.2m2。置き場所を選ばず,PCなどの周辺機器との連携を考慮した設置ができる。

キヤノンMJ,大判プリンターIPF6400Sを限定100台の特別価格

キヤノンマーケティングジャパンは8月30日まで,大判インクジェットプリンターの発売20周年を記念した「20年分のありがとうキャンペーン」を開き,A1判の印刷ができる「imagePROGRAF iPF6400S」を限定100台の特別価格で提供している。

EIZO,写真プリント色合わせソフトウェアがバージョンアップ

EIZOは6月6日,モニター画面と写真プリントを色合わせできるソフトウェア「クイックカラーマッチ」の新バージョンの無償提供を始めた。大豐和紙工業の協力のもと,新たに同社の伊勢和紙ブランド7種類の印刷用紙に対応した。

VPJ,出版社向けオンライン編集システムに追加機能を実装

ビジュアル・プロセッシング・ジャパン(VPJ)は6月6日,出版社向けオンライン編集システム「Enterprise」のApple News+向けコンテンツ編集・配信機能の実装を発表した。プログラミング知識などが無くてもWeb上でコンテンツを作成し,編集から配信まで行うことができる。なお,Enterpriseで作成したコンテンツは,SNSやCMS,アプリなど他の媒体でもスタイルの変更や再修正の必要なく公開できる。

モリサワ,デジタルサイネージジャパンに出展

モリサワは6月12日〜14日,幕張メッセで開かれるデジタルサイネージジャパンに出展する。同社が取り組む「ユニバーサルデザイン」や「多言語対応」をテーマに,デジタルサイネージ向けフォントソリューションのデモンストレーションを交えて紹介する。

凸版印刷,福岡で未来フォーラムを開催

凸版印刷は6月13・14日,SDGsの取り組みを通じた福岡都市圏の未来を考えるフォーラムを,福岡市科学館で開く。同社は本フォーラムを通じて,SDGsに示された開発目標に向けた取り組みを提案し,社会課題の解決をサポートすることで,福岡都市圏をはじめ隣接するアジア地域の持続可能な社会の実現を図る。

日本印刷学会,色評価用LED光源の印刷物観察条件ガイドライン作成

日本印刷学会と照明学会は5月13日,色評価用LED光源の印刷物観察条件のガイドラインを作成すると発表した。今まで,印刷会社は色評価時に標準光源としてAAA蛍光灯を使用してきたが,国内生産終了に伴い,LED光源を代替品として検討されてきた。LED光源使用時に,バラツキを最小限にするため,観察条件ガイドラインの作成に踏み切った。

日本印刷技術協会が経営者用ゼミナール

日本印刷技術協会は,経営者や後継者を踏まえた印刷会社の部課長などを対象に「印刷経営幹部ゼミナール」を開講する。日にちは9月13日〜2020年3月28日,会場は東京・中野富士見町の同協会,受講料は会員 59万円,一般78万円,定員15人(最少催行人数4人)。

環境保護印刷推進協議会,6月26日に講演会と総会

環境保護印刷推進協議会は6月26日,東京・一ツ橋の日本教育会館で総会を行う。また,大川印刷の大川哲郎社長による「中小企業にとってのSDGs〜経営への実装とその取り組み」と題した講演会も開く。

日本印刷産業連合会,会員向けに軽減税率と事業承継のセミナー

日本印刷産業連合会は7月5日,東京・新富の日本印刷会館で会員向けに「消費税の軽減税率制度説明会」と「今から始める!事業承継の進め方」をテーマにセミナーを催す。参加無料。

長苗印刷,新聞記事スクラップサービスを電子化

長苗印刷は,これまで紙の配送やFAXでの送信だった「新聞記事スクラップサービス」を,アイドックの「ブックエンド」を活用して安全に電子化することで,記事提供新聞社とのライセンス契約に則り,4月1日からPDFによる電子配信サービスの提供を開始した。Windows PCのほかiOS,Android対応の専用アプリをダウンロードすることで,毎朝定時にクラウド上の本棚にあたる「Web書庫」に自動配信されるPDF形式の当日の新聞記事をダウンロードできるほか,過去2週間分の記事も閲覧できる。

文化カラー印刷,移転

(株)文化カラー印刷は6月24日を業務開始日として,移転する。新住所:〒101-0061東京都千代田区神田三崎町3-9-4水道橋MSビル4階,電話03-3264-7575。

■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

6月10〜14日,日本HPが大判プリンターのイベント

日本HPは6月10〜14日,大阪・名古屋・東京で大判プリンターHP DesignJetに関するイベントを行う。6月10日は大阪・大手前のOMM,6月12日は名古屋国際センター,6月14日は東京・大島の同社。

http://clk.nxlk.jp/SkXq4dYr/test

6月12日,画像電子学会がAIをテーマにセミナー

画像電子学会は6月12日,「世の中を変革するAIの最新技術,役に立つAIの最新動向」と題したセミナーを,東京・大久保の早稲田大学で開く。産官のAIに関する取組みについて講師が紹介し,今後のAIサービスの展開や,AI技術の研究開発の方向性について議論する。参加費は2万円(一般),15000円(一般会員),3000円(シニア会員,学生)。定員は50人。

https://www.iieej.org/events/ais2019/

6月12・13日,沖電気工業が大阪で内覧会

沖電気工業は6月12・13日,大阪・備後町のサンライズビルで,「繋ぎ続けて創る未来。つながる社会,つながるモノづくり,つながる生活」と題したソリューションフェアを,デモンストレーションを交えて開く。事前登録制。

https://www.oki.com/jp/event/kansai2019/

6月12〜14日,幕張メッセでインターネット技術の総合イベント

インターネットテクノロジーの総合イベントとして「Interop Tokyo 2019」が6月12〜14日,幕張メッセで開かれる。主催は実行委員会。Connected Media Tokyo,デジタルサイネージ ジャパン,ロケーションビジネス ジャパン,APPS JAPAN(アプリジャパン)が同時開催。入場料5000円(Webからの事前登録または招待券持参無料)。

https://www.interop.jp

6月19日,エックスライトがブランドオーナーのパッケージ色管理セミナー

エックスライトは6月19日,ブランドオーナーが,ブランド資産であるカラーをどのように指定・伝達すれば,より再現性が高まるのかに特化したセミナーを,東京・青海の同社で開く。参加費は無料,定員は20人。

https://www.xrite.co.jp/event/649-2019-6-19-event.html

6月20日・6月25日,コトブキ企画がデジタルブックセミナー

コトブキ企画はデジタルブックを作成できるクラウドサービス「meclib」に関するセミナーを開く。大阪は6月20日,大阪・北区の梅田阪急で(参加費無料,定員18人)。東京は6月25日,港区・新橋のA-PLACEで(参加費無料,定員40人)それぞれ開かれる。

https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=79&g=43&f=85

6月21日,印刷技術懇談会がデジタル印刷の勉強会

印刷技術懇談会は6月21日,東京・中野の東京工芸大学で6月の例会を開く。テーマは「出版社が運用するデジタル印刷活用6年目の真実」。講談社の土井秀倫氏が出版社の視点から話す。参加費1000円。

https://ingikon.org/event/473

6月27日,モリサワが「[個と群と律] 組市松紋の仕組み」フォーラム

モリサワは,「東京2020エンブレム」制作者としても著名な美術家・野老朝雄氏を招いて,東京2020公認プログラムとして第27回モリサワ文字文化フォーラム「[個と群と律] 組市松紋の仕組み」を6月27日,大阪・大国町の同社で開く。エンブレムにデザインされている市松模様は,形の異なる3種類の四角形を組合せることで,国や文化・思想などの違いを示し,違いはあってもそれらを超えてつながり合うデザインに,「多様性と調和」のメッセージが込められている。参加無料,要申込。定員150人。

https://www.morisawa.co.jp/culture/forums/upcoming/4559

6月28日,印刷志の会が水なし印刷の基礎講座

テクノロールが主宰する「印刷志の会」は6月28日,埼玉・美女木の同社で「すっごくわかりやすいオフセット印刷基礎講座 第9回 水なし印刷編」を行う。参加500円,要申込。問合せは,テクノロール(電話048-449-7333)。

7月4日,日本出版学会が大阪で「電子書籍の読者特性」の研究会

日本出版学会は7月4日,大阪・天満橋の追手門学院大阪城スクエアで研究会を開く。「電子書籍の読者特性」をテーマに,流通科学大学の秦洋二会員が話す。参加費は,会員300円,非会員500円。問合せは,日本出版学会関西部会・湯浅(電話072-665-5468)。

7月8日,大阪で海外のパッケージ事情を学ぶセミナー

日報ビジネスは7月8日,大阪市本町の大阪産業創造館で,「海外に見る!最新パッケージ事情,先進国と新興国が生み出す包装技術の未来とは」と題したセミナーを開く。参加費は1万円(一般),8000円(6月21日までの早期割引など)。定員は70人。

http://www.nippo.co.jp/seminar/h19o0708.htm

7月20・21日,東京・北千住でフォトブックの展示会

第2回フォトブック総合展覧会「MEKURU2019」が7月20・21日,東京の北千住マルイで催される。主催はメモアル。入場無料。

https://www.photobook-ten.jp/

7月24日,大阪で印刷向けカラーセミナー2部開催

エックスライトは7月24日,大阪市福島区のTKPガーデンシティ大阪梅田で,印刷向けカラーセミナーを2部構成で開く。第一部は測定機eXactの使い方セミナー。第二部はブランドオーナーのためのパッケージの色管理セミナー。それぞれ参加費は無料,定員は20人。

https://www.xrite.co.jp/event/651-2019-7-24-evente.html

https://www.xrite.co.jp/event/652-2019-7-24-event.html

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2019年6月号【特集:技術を見直す】

今の日本の印刷産業では、技術より生産工程の改善や経営管理システム的な話題が中心となってきていますが、印刷技術もハード・ソフトの面から、まだまだ研究や開発すべき点が山積します。今月号はその技術の観点から、平版オフセット印刷には欠かせない湿し水、含浸による表面加工、特色のカラーマネージメントを取り上げました。印刷産業に携わる人は、ソフトでもハードでも、全般について情報収集が必要です。そのような時に『印刷雑誌』が役に立てば幸いです。(中村幹:本誌編集長)

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