週刊「印刷雑誌」

9巻 43号 2018年11月19日
Japan Printer weekly vol.9, no.43

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
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■印刷を活用する

凸版印刷,フェルメールの名画を360度鑑賞

凸版印刷は2019年3月31日までの期間限定で,画家フェルメールの作品「牛乳を注ぐ女」を鑑賞者が絵画の中をのぞき込むようなインタラクティブ体験ができる絵画鑑賞システムを,東京・文京区の印刷博物館にて公開した。コントローラーでの操作が可能で,絵画では描かれていない背中側や頭上からの視点で作品を鑑賞することができる。

ウエーブ,ミシン目付きカレンダー印刷の販売

ウエーブは11月8日,「ECO壁掛け2 ヶ月カレンダー印刷」,「ECO壁掛け3 ヶ月カレンダー印刷」の販売を始めた。同カレンダーは1枚の用紙に数月分のカレンダーを印刷し,月と月の間にミシン目加工を施した製品で,1ヶ月単位でカレンダーを切り取ることができるため,常に数カ月分の日付けが一目で確認できる。ミシン目は希望の位置に加工することが可能。環境に配慮した製本糊を使用し,綴じ部分まで全て紙製のエコカレンダー。デザインデータで,オリジナルカレンダーが出来る。1部84.5円から。

キヤノン,「2019年賀状特集」公開

キヤノンは11月14日,無料ダウンロード素材サイト「クリエイティブパーク」に2019年年賀状特集ページを公開した。亥年のデザインを中心としたフォーマルからカジュアルまで,年賀状コンテンツが1,900 点以上ダウンロードできる。走るイノシシの干支クラフトやお正月花のポップアップカードなどもある。

帆風,年賀状サービス

帆風は11月8日,年賀状サービスを始めた。様々なデザインから選んで注文できる名入れ年賀状のほか,オリジナルで作れるタイプもある。早期割引サービスを行なっており,店舗受付11月27日まで,同社オンラインショップ受付11月26日までが15%OFF。店舗受付12月11日まで,同社オンラインショップ受付12月10日までが10%OFF。オリジナル年賀状印刷では「お年玉付き年賀はがき」と「私製はがき」から選べるほか,必要枚数や要望によって印刷方法も選べる。また,立体的な箔やニス加工が小部数から施せる「MoriPica年賀状」もある。オリジナル年賀状は早期割引の対象外。

帆風,オリジナルカレンダー作りサービス

帆風は11月8日,写真を入れるだけで誰でも簡単にオリジナルのカレンダーが作れる「オリジナルフォトカレンダー」サービスを始めた。テンプレートがあるので写真1枚からプリント方法を選びカレンダーが作れる。卓上タイプで「木製スタンド」と「透明プラスチック」の2種類から選べる。

帆風,ノベルティや販促品に使えるカレンダーを発売

帆風は11月8日,販促ツール「カレンダー」のサービスを始めた。名前や写真を入れるだけで簡単にカスタマイズできる。オリジナルカレンダーは全8種類から選べる。名入れカレンダーは,卓上,壁掛け定番,壁掛け変形・小型の3カテゴリがあり,早期割引として店舗では,2019年1月15日13時の受付分まで,同社オンラインショップ,21日後出荷なら,11月20日23時59分の入稿分まで20%OFF。

■プロの世界

セイコーエプソン,乾式オフィス製紙機が関東地方発明表彰

セイコーエプソンは,「乾式オフィス製紙機」の発明が,発明協会が主催する「平成30年度関東地方発明表彰」において,長野県発明協会会長賞を受賞したと発表した。11月8日に千葉の浦安ブライトンホテル東京ベイで表彰式が行われた。水を使わずに使用済みの紙を繊維に変え,結合素材を使用して繊維を結合し,結合した繊維を加圧して新たな紙にする一連の技術。乾式オフィス製紙機「PaperLab A-8000」として製品発表されている。

ユビキタスAIと凸版印刷,セキュアなIoTサービスを実現

ユビキタスAIコーポレーションと凸版印刷は,2019年3月よりセキュアなIoTサービスを実現する「Edge Trust」の提供を始める。半導体のハードウェアセキュアIPを活用した機器の秘匿情報保護と,クラウドサービスとの連携機能で安全性の高いサービスが構築できる。

大日本印刷と丸善雄松堂,デジタルアーカイブの構築サービスを提供

大日本印刷は丸善雄松堂と共同で,人文社会系などの史資料をデジタルアーカイブし,検索~利活用できる公開プラットフォームの構築サービスを11月1日から提供する。新聞通信調査会が所蔵する「同盟旬報」と「同盟時事月報」が,「新聞通信調査会デジタルアーカイブ」として公開された。

富士ゼロックス,クラウド型文書管理ソリューションで業務を効率化

富士ゼロックスは11月13日,さまざまな業務において発生する文書を業務に柔軟に対応し,効率的かつ信頼性の高い統合管理へのニーズに応えるクラウド型文書管理ソリューションの提供を始めた。組織内の一元的な文書管理と業務プロセスの整流化・効率化を支援し,統合的な文書管理環境を構築する。

リコー,産業印刷向けソフト会社買収

リコーは11月12日,カラーマネジメントに強みを持つドイツの産業印刷向けソフトウエア会社ColorGATE Digital Output Solutions GmbHの全株式を11月30日取得すると発表した。カラーゲート社は,フィルムやタイル,衣料,床材など特性の異なるさまざまな素材に対する独自のカラーマッチング技術を有している。

日本印刷技術協会,DTPエキスパート第13版公開

日本印刷技術協会は11月9日,DTPエキスパート認証制度のカリキュラム第13版を発表した。2年ごとの改訂期を迎え,印刷業界を取り巻く最新のビジネス環境や技術動向を反映した。また,12月21日には東京・杉並の本社にて,“印刷メディアの強みを活かしてあらたな価値を生み出す人材”をテーマに「JAGATエキスパートDAY」を開く。

LAVA International,デジタルアセット管理システムを導入

ホットヨガスタジオ「LAVA」を運営するLAVA Internationalは10月29日,ビジュアル・プロセッシング・ジャパンが開発したデジタルアセット管理システム「CIERTO」を導入した。データの一元管理とオンライン共有で複数メディアの制作進行を効率化できる。

共同印刷,NISSHAの情報コミュニケーション部門の一部を承継

共同印刷は,NISSHAと9月に情報コミュニケーション部門における株式譲渡を発表したが,共同印刷はその株式の90%を2019年1月7日付で取得して子会社化する。
新会社は「共同日本写真印刷株式会社」で本社は東京都文京区小石川の共同印刷内,代表取締役社長は大澤春雄(共同印刷取締役常務執行役員),事業内容は,製版,印刷,製本加工,写真・動画撮影およびその製品の販売ほか。

コダック,フレキソ事業を売却

米国イーストマン・コダック社は11月12日,フレキソグラフィックパッケージング事業部をMontagu Private Equity LLPへ売却する契約を結んだと発表した。今後,旗艦製品の「KODAK FLEXCEL NX」システムをはじめとするフレキソ印刷製品の開発,製造,および販売を行う新しい独立企業として運営される。

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■印刷・デザイン・出版イベントスケジュール

11月30日〜12月1日,原宿で帆風がTシャツアート展

帆風は東京・原宿の「DESIGN FESTA GALLERY」にて,11月30日〜12月1日に「バンフー学生Tシャツデザインコンテスト作品展」を開く。受賞作品全26点が展示・販売されるほか,テーマ「LOVE」をコンセプトにしたフォトブースなども用意される。

11月27日まで,明治大学で出版社のPR誌イベント

11月27日まで,東京・神田駿河台の明治大学中央図書館のギャラリーで,出版社のPR誌を紹介するイベントが開かれている。本と読者をつなぐ媒体、コミュニケーションツールとしてのPR誌の面白さを再確認できる。
http://www.meiji.ac.jp/library/news/2018/6t5h7p00000t4f9a.html

12月5日まで,京都・長楽寺で「可能性アートプロジェクト展」

凸版印刷は12月5日まで,良いお寺研究会と企画協力のもと,京都・長楽寺において「可能性アートプロジェクト展 in 長楽寺」を開く。 同展示会では, サポートセンターどりーむに在籍する7名の障がい者アーティストが「無限の可能性」をテーマに30点の作品を展示している。作品「さくらぼとけ」にスマートフォンをかざすと,作品が動き出すとともに,アーティストが作品に込めた想いを聴くことができる。 拝観料は,11月30日まで大人650円,小・中学生300円。12月1日から大人500円,小・中学生…250円。
http://www.age.ne.jp/x/chouraku/

2019年1月15日まで丸善日本橋店で,「Ex Libris 蔵書票展」

東京・日本橋の丸善日本橋店にて,2019年1月15日まで「Ex Libris 蔵書票展」が開かれている。蔵書票とは、本の見返しに貼る小さな紙片のこと。芸術性が高く、木版画、銅版画、エッチング、石版画など技法は多種多様。展示販売もある。
http://myrp.maruzen.co.jp/timewithbook/%E3%80%90wabp%E3%80%91ex-libris-%E8%94%B5%E6%9B%B8%E7%A5%A8%E5%B1%95-11%E6%9C%8814%E6%97%A5%EF%BC%88%E6%B0%B4%EF%BC%89%EF%BD%9E2019%E5%B9%B41%E6%9C%8815%E6%97%A5%EF%BC%88%E7%81%AB%EF%BC%89%E3%81%AE/

「平野富二生誕の地」碑建立記念祭

「平野富二生誕の地」碑建立有志の会は11月23〜25日,長崎県勤労福祉会館にて建立記念祭を開く。同氏は明治産業近代化のパイオニアとされ,日本のメディアの勃興のきっかけをつくった活版印刷の普及に尽力した。
http://hirano-tomiji.jp/

12月5〜7日,幕張メッセで液晶・有機EL・センサの技術展

リードエグジビションジャパンは12月5〜7日,幕張メッセで液晶・有機EL・センサの技術展「ファインテックジャパン」を開く。商談や技術相談に加え,各種セミナーも開かれる。
http://www.ftj.jp/

12月14日,「紙エレ研」技術研究発表&交流会

紙のエレクトロニクス応用研究会は12月14日,東京・外神田の3331Arts Chiyodaにて第17回技術研究発表&交流会を開く。参加費は2000円より(一般),会員は無料。問い合わせは,電話03-6803-2441。

12月19日,SDGsセミナーin札幌

中小機構北海道は12月19日,札幌市の同社会議室にて「SDGsでビジネスチャンスを拡げる」をテーマにセミナーを開く。中小企業こそ活用することで企業のブランド化や提案力を強化し,持続的な企業競争力の向上が期待できる。定員は40人(先着順),参加無料。
http://www.smrj.go.jp/regional_hq/hokkaido/event/2018/frr94k000004vtk8.html

 

◆月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2018年12月号【特集:インクジェットの進展】(11月20日発売)

電子写真方式(ゼログラフィ方式)とともに,デジタル印刷の2大方式とも言えるインクジェット(IJ)技術。10年ほど前は,デジタル印刷はすべてIJ方式になると言う人もいましたが,現在うまく棲み分けされています。12月号では軟包装印刷のIJや,Landa社の「ナノグラフィ印刷機」,輪転IJ機を稼働させているウイル・コーポレーションの動向,また新聞印刷,加飾印刷にも使われ始めているIJ印刷の状況を解説します。

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週刊『印刷雑誌』9巻43号
2018年11月19日発行
編集:宮川隆,古性基樹
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部