週刊『印刷雑誌』

週刊『印刷雑誌』2巻16号 2011年4月11日
Japan Printer weekly vol.2, no.16
毎週月曜日10時発行(発行日が祝祭日のときは翌日発行)

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

ジャパン・スリーブ,社員教育に社内印刷学校を設立
 CDパッケージの印刷などで定評あるジャパン・スリーブは,社員教育の充実と技術の伝承および新技術に対応するために社内で一貫した教育システムを行う印刷学校「JSプリンティング学校」を4月7日に設立した。東京都の産業労働局雇用就業部能力開発センターで進めている職業訓練認定校の認定を受けたもの。企業内に職業能力訓練校を設置した例は初めてという。

石田製本,書類製本サービスでビジネスグッズをプレゼント
 石田製本は,レポートや資料,提出書類などを製本するサービス「SmartBook」においてキャンペーンを行っている。同サービスは印刷および製本を1冊980円から注文でき,Web上で入稿と決済ができる。また,iPhoneやiPadで閲覧可能な電子書籍を入稿と同時に無料で作ることもできる。期間中に専用のWebサイトやメールマガジンに会員登録すると,高級ボールペンやiPadケース,カラー冊子10ページ1冊分の印刷製本無料券が抽選で当たる。期間は4月8日〜5月9日。

レナセンティア,iアプリをAndroidアプリへ自動変換
 レナセンティアは4月4日,NTTドコモのiアプリをそのままAndroid OS上で実行できるiモード互換中間システム(ミドルウェア)を開発し,Android OSへの移植サービスを始めた。既存のiアプリを変更することなく安価に自動変換でき,商用アプリとしての品質も保証している。

カラーコードテクノロジーズ,CCCリーダーがAndroid対応
 カラーコードテクノロジーズは4月1日,同社の携帯電話向けカラーコードリーダー「Color C Code Mobile Reader」のAndroid OS対応版を発表した。Androidマーケットから無料ダウンロードできる。4月現在は日本語のみの対応。

マツモト,印刷通販サイトでユーザー参加型名刺作成サービス開始
 マツモトは4月4日,同社が運営する印刷通販サイト「プリエイト」にユーザー参加型名刺作成サービス「プリクリ」を開設した。名刺デザインをユーザー(プロアマ不問)が提供し,ネット上で販売することで,デザインを気に入った消費者が自由に選んで購入できる。提供ユーザーには販売数をもとに報酬(ロイヤリティ)も支払われる。

グラフィック,無料の携帯電話向けクーポン作成サービス
 グラフィックは4月4日,Webサイト「無料クーポン作成道場 フリポン」を開設した。店舗事業者が無料で携帯電話用のクーポン・QRコードを作成して発行することができる。割引情報のみを掲載できる通常タイプのほか,ゲーム機能やアンケート機能の付いた4つのタイプから選択できる。
 また印刷物のデザインから注文までを行えるサイト「デザイングラフィック」で,新規会員向けの特典として「無料名刺」のサービスを始めた。自身のオリジナルデザインの名刺50枚を,無料で作成することができる。

クォーク,QuarkXPress 9試用版の無料配布を開始
 クォークは,同社組版ソフトの最新バージョン「QuarkXPress 9」の30日間無料試用版のダウンロード配布を4月4日から同社Webサイト上で始めた。印刷媒体,デジタルメディアの制作・デザイン機能を強化し,Webやタブレット端末,スマートフォンなどの配信にも対応する。

日本印刷技術協会,予防保全とプロモーション講座開設
 日本印刷技術協会は通信教育の新コースとして,「印刷現場の予防保全コース」(主任講師:川名茂樹)と「プロモーショナル・マーケティング基本知識講座」(協力:日本プロモーショナル・マーケティング協会)を4月に開講し受講受付を始めた。受講期間はそれぞれ,5ヵ月と3ヵ月。受講料はそれぞれ,会員2万5000円・一般3万円,会員2万1000円・一般2万5000円。

日本アグフア・ゲバルト,新型CTP出力機発売
 日本アグフア・ゲバルトは4月1日,生産性と品質を改善し,アグフアの現像レスCTPプレートとの組み合わせで環境対応を促進する四六全判出力対応のCTP「:Avalon N8」(アバロン エヌ8)の3つの新モデルの販売を始めた。新設計のマルチカセットオートローダーは,上部の開閉により従来に比べプレートの装填が楽に省スペースで行える。露光中でもプレートの装填が可能,スタンバイ時の待機電力を従来比85%削減,現像レスプレート「:Azura TS」の使用で廃液量を現像有りプレート使用時の10分の1以下に削減,などの特長がある。

システム・コンサルタンツ,印刷製版向けスキャナシステムを発売
 システム・コンサルタンツは4月5日,印刷製版用途のスキャナシステム「イメージ・アシスト」を発売した。光学解像度1600dpiで独自の画像処理エンジンにより高品質な画像処理を図った。プレスキャンが不要で,取り込み指定と走査の並行処理により生産性も高めた。

コニカミノルタ,A0判複合機発表
 コニカミノルタビジネステクノロジーズは4月6日,A0判対応のカラースキャナー搭載複合機「201W」「201W SP」「301W SP」の3モデルを発売した。それぞれ120万円,205万円,235万円。

大日本印刷,住民基本台帳カードプリンタの新製品発売
 大日本印刷は4月6日,住民基本台帳カードの発行プリンタの新製品を発売した。昇華型再転写方式のフルカラープリンタで,ICチップを搭載した住民基本台帳カードへ,顔写真や氏名・住所・生年月日などの個人情報を出力するとともに,ICチップにデータを書き込む。従来機に比べ約20%の小型化,約30%の軽量化,約60%の消費電力の削減を図った。また,プリンタ内の未発行カードやインクリボンの抜き取りを防止する機能や本体の盗難を防止する機能も設けた。

大日本印刷,寄付ができるしおりを発売
 大日本印刷が慶応義塾大学の学生を支援して設立した合同会社マイアース・プロジェクトは,Plastic Artsと共同で4月5日,売上の一部を寄付するしおり「stipee-MyEarth陸/海シリーズ」を発売した。野生の生き物がモチーフの写真を使ったPET製のしおりで,売上の1%が公益財団法人世界自然保護基金ジャパンの森林保全および海洋保全活動に寄付される。マイアース・プロジェクトがしおりの企画・設計・監修と寄付の処理を行い,Plastic Artsがデザイン・製造・販売を行う。

プロスパー クリエイティブ,面測色ビジネスフォーラム参加を募集
 プロスパー クリエイティブは,テシコン,エックスライトの各製品の分光光度計を活用して,部分面の測色と位置合わせができる部分測色システム「カラーブレイン」を4月中旬から発売する(菊全判の全絵柄面を入力できるユニットの発売は8月予定)。
 この度「面測色ビジネスフォーラム」を開設し,ビジネスを伸ばすための技術からマーケティングの課題と解決方法を検討する会として活動を始めた。参加企業(年間6万円)を募集している。

プレミアム・インセンティブショーで独自の販促製品を紹介
 販促サービスや製品の見本市「プレミアム・インセンティブショー」が4月6日〜8日に,東京ビッグサイトで開かれた。主催はビジネスガイド社で,247社が出展した。印刷関連企業では,独自の工夫で利便性を図ったクリアファイルやクリアケース,インラインフォイラー印刷機でホログラムを印刷したパッケージやカード,紙製のうちわ,ハリセンのように叩くと音が出る扇子,製作コストの一部を環境保全活動に寄付できるカレンダー,特殊なインキを使った削りかすの出ないスクラッチくじ,レンチキュラーレンズを用いた3D印刷によるポストカードや絵本,ポスター,オンデマンド印刷で購入者独自の表紙にできる写真アルバムなどがあった。

名古屋工業大学,3D表示の音声案内サイネージを開発
 名古屋工業大学国際音声技術研究所は4月6日,双方向音声案内サイネージを開発し,同校正門付近に設置した。70インチの大型ディスプレイ2面を備え,訪問者が知りたい情報を音声でたずねると,等身大の3Dキャラクターがジェスチャーやパネル表示を交えて音声で案内する。システム開発はコンテンツ配信システム開発会社のブイシンクが行った。

東洋インキ製造が東洋インキSCホールディングスへ
 東洋インキ製造は4月1日,持株会社制に移行し「東洋インキSCホールディングス株式会社」に社名変更した。また新設分割事業会社として,インキをはじめとした印刷材料を生産する「東洋インキ株式会社」と顔料・塗料・樹脂などを生産する「トーヨーケム株式会社」を同日付で発足した。

小森コーポレーション,大阪支社で新型枚葉機発表
 小森コーポレーションは3月18日,大阪・京橋の支社で,枚葉印刷機の新モデル「リスロンG40」の内覧会を開いた。同機にオゾンレスUV装置「H-UV」1灯(160W/cm)と統合制御システム「KHS-AI」を搭載し,ラフグロス紙(ヴァンヌーボ)や厚紙コートボール紙(0.5mm)に最高1万6500回転で印刷実演。「オフセットオンデマンド」のモデルを披露した。

竹橋プリンティングセンター,経営に必要な知恵と覚悟を聞く
 竹橋プリンティングセンターは4月6日,帆風と共催で「コミュニティスクエア交流会」を開いた。表記テーマで,会社力研究所の長谷川和廣代表から,経営者は復旧・災害支援を売上・利益より優先させる気概が必要なこと,企業を継続させるためには自分はもちろんのこと社員の賃金も抑えるだけの意気込みがあること,継続するしぶとさが必要,などの心得を聞いた。

日本出版クラブで出版産業のセミナー
 日本出版クラブは4月7日,東京・新宿区の日本出版クラブ会館で「日本出版クラブ講座」を開いた。新文化通信社の丸島基和社長は大震災の取材を通じて得た情報や業界全体の問題として書店,取次,出版社の課題を語った。東京電機大学出版局の植村八潮局長は本の歴史から電子メディアの特性や市場動向,電子書籍普及への民官の取り組みを説明した。

日本プリンティングアカデミー,17人が入学
 日本プリンティングアカデミーは4月6日,東京・小石川の同校で第34回入学式を催した。グラフィックメディア科に4人,特別研究コースに1人,新入社員教育コースに12人の計17人が入学した。新入生の1人は宮城県石巻市で震災被害を受けた印刷会社からの入学で,「震災復興のため入学を辞退しようとしたが,家族や会社の後押しもあり入学した。印刷を学んで戻ることで会社や地域の復興に役立てたい」と代表挨拶した。

日本ヒューレット・パッカード,プリンター事業部が移転
 日本ヒューレット・パッカードは,4月11日から江東区大島の新本社にプリンター事業部および関連広報を移転し,営業を始めた。なお新本社の開所日は5月16日の予定。新住所:〒136-8711東京都江東区大島2-2-1,電話050-3138-4823(プリンター事業部広報)

4月19日〜5月20日,クリエイションギャラリーG8で河村要助展
 4月19日〜5月20日,クリエイションギャラリーG8で「伝説のイラストレーター:河村要助の真実」展が開かれる。河村氏の大きな特徴である「ヘタうま」絵の膨大な作品の中から約300点を展示する。11:00a.m.-7:00p.m.(予定),日曜・祝日休館(4/29〜5/5は休館),入場無料。地震の影響により会期が変更になった。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_201103/g8_exh_201103.html

4月19日,プリントミックスがデジタルサイネージの見学と勉強会
 プリントミックスは,4月19日にICTの基礎を学ぶ勉強会を開く。東京・丸の内のNTTショールームでデジタルサイネージの実機見学と講義を行った後,八重洲のルノアールで,デジタルサイネージを使ったビジネスモデルや印刷会社の取り組み例の紹介など勉強会を行う。参加費は会員5000円,非会員15,000円,要予約。
http://www.printmix.org/pdf/20110419signage_panfu.pdf

4月26日,日本画像学会が電子写真のフリートーキング
 日本画像学会は4月26日,神奈川県横浜市の東京工業大学すずかけ台キャンパスすずかけホールで「第19回フリートーキングImaging Today:“電子写真の最新機器”更なる進展」を催す。世界最薄を実現したA4カラーLEDプリンタC300/C500,高速カラーパブリッシングシステムColor 1000 Press/Color 800 Press,bizhub PRO C65hc用トナーの開発,MX-M623・MX-M753搭載非穀物系バイオマストナー,コンパクトなカラー複合機iR-ADV C2030の内容。参加費は会員3000円,非会員5000円,学生1500円,情報交換会500円。
http://www.isj-imaging.org/event/imaging_today/2011_IT_19.html

5月31日〜7月1日,JAGDA新人賞受賞作家作品展2011
 5月31日〜7月1日,日本グラフィックデザイナー協会は東京・銀座のガーディアン・ガーデンで「JAGDA新人賞受賞作家作品展2011」を開く。同協会は,会員数約2800人の日本最大規模のデザイン団体。今年は,新人賞対象者233名の中から,大黒大悟・高田唯・天宅正の3人が選ばれ,会場では,3人の受賞作品および近作を,ポスター・小型グラフィックを中心に紹介する。11:00a.m.-7:00p.m.,日曜・祝日休館,入場無料。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_201105/g8_exh_201105.html

株式会社印刷学会出版部のWebサイトでは,
書籍『印刷現場の予防保全』の「印刷業の地震・水害対策」をテキストデータのみですが公開しています。
地震編
http://www.japanprinter.co.jp/pages/hozen-1.html
水害編
http://www.japanprinter.co.jp/pages/hozen-2.html

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週刊『印刷雑誌』2巻16号
2011年4月11日発行
編集長兼発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

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